活動データ
タイム
12:38
距離
19.0km
のぼり
1778m
くだり
202m
活動詳細
すべて見る連休は、後輩のE君と槍ヶ岳、蝶ケ岳の登頂を目指しました。報告書とかねて、長い文章になってしまいましたので、お暇な方は読んでくださいね。 移動日の5月1日は雨模様でしたが、2日から5日は晴れ予報。しかし、ついて直ぐ槍ヶ岳山荘に連絡したら、1日に雪が50cmぐらい降ったとのこと。心配なのは、新雪雪崩ですが、竹竿のルートを歩けば、危険は少ないとの情報だったので、決行をきめて、旅館を5:00に出発しました。この段階で、順調にいって15:00 時間がかかっても16:00には、槍ヶ岳山荘に着けるだろうと予定してました。 午前中は、快適そのもの。光輝く梓川の向こうに、雪のかぶった明神岳や前穂高が見えます。写真がとまりません。 槍沢小屋でアイゼンをつけて、大曲 についたのが、12:00 そろそろ槍ヶ岳が顔を出すかなと思っていたら、予想外に雪が降ってきました。槍もガスの中。足場も新雪に変わり踏み跡もないので、苦難の登りになってきました。すこし若いE君をトップに登っていき、殺生ヒュッテ横に15:00ごろついて、一息入れます。あと1時間ぐらいで登れると思い、小屋に連絡を入れました。 ところが、ここから横風が猛烈になり、体が飛ばされないように保持しながら、足を蹴り込んでいきます。前後をして登っていた、5人がひとつのグループになり、先頭を交代しながら登れたのは、ラッキーでした。 あと少しと思われる地点まできて、風がいっそう強くなり、目印の竹竿もほとんど見えなくなり、先頭の若者が疲れて座り込んでしまいました。E君から、「止まると体が冷えるぞ」と、厳しいけど適切なかけ声があり、ここから初めて私がトップに変わって、みんなを引っ張りました。寒さで指が痛くなってきましたが、今はかまってられません。ストックとピッケルで固定しながら、3回ぐらい足を蹴りこんで、一歩づつ足場を確保してあがっていきます。15分ぐらい引っぱったでしょうか。直ぐ横に、八ヶ岳山荘が見えた時は、「助かった」という思いがわいてきました。 なんとか山荘にたどり着きましたが、アイゼンの紐は凍っているし、手は震えるしでうまくはずれません。 中に入って、ストーブに当たっても体の震えがとまりません。低体温症ですね。それでも、30分ほどで体は復活。あとは、痺れがまだ直らない、指先だけですね。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。