案外寒いよ蓼科山

2022.05.02(月) 日帰り

活動データ

タイム

03:47

距離

7.1km

のぼり

768m

くだり

770m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 47
休憩時間
39
距離
7.1 km
のぼり / くだり
768 / 770 m
1
22
50

活動詳細

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甲武信ヶ岳下山後は甲府にある実家に滞在した.下山日の夜は普段は食えないような肉を食べさせてもらったが美味すぎて記憶に残っていない.本当は食べていないかもしれない. 下山翌日はあいにくの雨だったのでおしゃれなコーヒー屋さんで茶をしばき,ほうとう不動で名物のほうとうを貪り食った.肌寒い日だったのであつあつのほうとうが体に染みた.というか口内に火傷を負ってしまった.熱すぎた. さらにその翌日の10時くらいに実家を出発した.景観の見事な国道20号,八ヶ岳エコーラインを進み,蓼科山7号目駐車場に到着した. 登山開始間も無くして北八ヶ岳の洗礼を受けた.登山道に鹿の遺骸が横たわっていた.腐敗臭は顔を間近に近づけるまで感じられなかった.おそらく山が雪に閉ざされる直前に亡くなってしまい雪の下で一冬越したのであろう.内臓から早く腐るのか,腹部には拳大の穴が開き血溜まりが確認できた.その中で蛆が浮遊していた.松濤明の遺言を彷彿とさせる光景だった.個人ハカリノ姿 グルグルマワル. 山頂直下は激坂だった.深田久弥によると夏道での測定だが傾斜は31度はあるらしい.下りの恐怖を予感しつつも山頂に到着.山頂はだだっ広く大きな溶岩がゴロゴロしていた.そしてその中心に蓼科神社の奥社が厳かに座していた.おおきな岩石が行手を阻み奥社に到達することはできなかった.南方には頂上が雲にすっぽり入ってしまった赤岳を望むことができ,その圧倒的な存在感に武者震いを抑えることができなかった.強風は吹き荒れ,相当な寒さであったため登頂の喜びもそこそこに下山を開始した. 多くの登山者は下山時にトレースを利用していたが,幾重にも踏み固められた結果氷の階段と化していたので非常に歩きづらそうだった.もしやトレースのないところは踏み抜き地獄なのだろうかと思ったが,杞憂だった.前日の降雪の下には硬い面があり,むしろキックステップで降りるのに最良であった. 蓼科山荘にはトイレがあり下山時に利用した.協力金は200円であり支払わなかった場合は罰金として1000円を徴収される.連れに自分の分を払ってもらって利用しようとしたその時,山荘から主人が出てきて,協力金を払ってないのではないかと疑われたが,前述の事情を説明しことなきを得た.山荘内にある受付から協力金支払い箱を監察できるようになっているようだ.今後は紛らわしい行動はしないようにと思った.それがお互いのためでもある. 下山後は小諸市に向かい,あぐりの湯こもろを利用した.そこそこの標高にあるため小諸の夜景を楽しめた.日があるうちは浅間連峰を眺めることもできるようだ.併設の食事処で五目ラーメン(麺2玉)を食した.五目とはきっと登山に必要な5大栄養素,糖質・脂質・タンパク質・やる気・元気のことだろう.食べながらにして体の奥底から山への渇望を感じた. その後は道の駅雷電くるみの里へ移動し車中泊.雷電とは江戸時代に存在した史上最強の力士のことであり,どうやらこの辺りが出身地らしい. 明日は浅間山.どうか噴火しませんように.

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