吹越烏帽子:風と見晴らしの山路

2022.05.02(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 46
休憩時間
6
距離
4.9 km
のぼり / くだり
367 / 367 m
45
41

活動詳細

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『吹越烏帽子(ふっこしえぼし)』は、本州最北端部の半島『下北半島』にそびえる山で、丁度「斧」の形になぞらえられる同半島のうち、「柄」の部分の丁度中央付近に位置している。山頂の標高は508mと決して高くはないもかかわらず、地理的に強風に晒されることが多く、森林限界を超えているのが特徴だ。そのため山頂周辺からの眺めも抜群で、なおかつ登山道も短めでお手軽であるため、多くの登山者から人気を集めているようだ。   さて、春の大型連休も4日目を迎える中、筆者は実家への帰省以外に全く予定も立っていない状況であった。この日は天気も良さそうなので、せめて近場で見晴らしの良い山でも・・・と考えていたところ、思い当たったのがこの『吹越烏帽子』だったという訳である。本峰は一昨年の12月にも一度足を運んだことがあったのだが、その時は丁度初冠雪のタイミングであったため、本格的に春を迎えたこの時期にまた訪れてみるのも面白そうだ。   そんな訳で、此度の山行はこの『吹越烏帽子』に決定。今年最初となる下北半島への山路へ向け、張り切って出発である。     <アクセス> ・『烏帽子平自然の家(上北郡横浜町明神平183)』をカーナビの目的地にセット。同館手前の十字路をそのまま直進して細い未舗装路に入り、2kmほど直進すると右手に登山口の看板が見つかる。駐車スペースは登山口前に3~4台分あるほか、徒歩5分圏内に複数個所用意されている。   ・登山口への公共交通機関は無い。   <下山後のいで湯> ・今回は六ヶ所村の『スパハウス ろっかぽっか』を利用。『吹越烏帽子』登山口からは車で30分程度。料金は大人700円。ボディソープおよびリンスインシャンプーの備え付けあり。二種類のレストランもあり。毎月最終月曜日は休館(祝日の場合は別日に振り替え)。ちなみに、村内の『六ヶ所原燃PRセンター』のパンフレットに同館内のスタンプを押して持参すれば、200円の割引を受けられる。また二回目以降であれば、スタンプカードを提示すると同様の割引価格で入館可能。

吹越烏帽子・ぼんてん山 南西側の麓に広がる田園地帯の一角からハンドルを切り、未舗装の一本道へ。細い林道を少し進んだ先に置かれた、遭難防止の看板が登山口の目印だ。反対側のスペースに車を停めたら、ザックを背負って登山道へ進出である。
南西側の麓に広がる田園地帯の一角からハンドルを切り、未舗装の一本道へ。細い林道を少し進んだ先に置かれた、遭難防止の看板が登山口の目印だ。反対側のスペースに車を停めたら、ザックを背負って登山道へ進出である。
吹越烏帽子・ぼんてん山 まずは平坦な林の踏跡へ踏み込んだのも束の間、いきなり倒木が行く手を阻んでいた。ここは写真やや左側のスペースから幹を乗り越え突破した。
まずは平坦な林の踏跡へ踏み込んだのも束の間、いきなり倒木が行く手を阻んでいた。ここは写真やや左側のスペースから幹を乗り越え突破した。
吹越烏帽子・ぼんてん山 その後も、しばらくは杉や松の木立を縫うように、緩やかな道程が続く。この日は木漏れ日も温かく、気持ちの良い森林浴を楽しむことが出来た。
その後も、しばらくは杉や松の木立を縫うように、緩やかな道程が続く。この日は木漏れ日も温かく、気持ちの良い森林浴を楽しむことが出来た。
吹越烏帽子・ぼんてん山 ともあれ、しばらく進むと徐々に行く手は傾斜を増してゆき、山路らしい趣に。同時に、少しずつ周囲も拓けてゆく。
ともあれ、しばらく進むと徐々に行く手は傾斜を増してゆき、山路らしい趣に。同時に、少しずつ周囲も拓けてゆく。
吹越烏帽子・ぼんてん山 やがて木立も拓け、明瞭な尾根筋の道程へ。笹薮の向こうに『吹越烏帽子』の山頂も見えてくる。一方で、周囲を遮るものがなくなったため、冷たい風が猛烈な勢いで吹き付けてくるようになった。
やがて木立も拓け、明瞭な尾根筋の道程へ。笹薮の向こうに『吹越烏帽子』の山頂も見えてくる。一方で、周囲を遮るものがなくなったため、冷たい風が猛烈な勢いで吹き付けてくるようになった。
吹越烏帽子・ぼんてん山 山頂直下へ差し掛かると、登山道は急斜面のガレ場となる。強風を耐え忍びつつ、足元に気を付けながら登り詰めてゆく。
山頂直下へ差し掛かると、登山道は急斜面のガレ場となる。強風を耐え忍びつつ、足元に気を付けながら登り詰めてゆく。
吹越烏帽子・ぼんてん山 そののち、小さな広場状の山頂へ無事到着。そのど真ん中に山神を祀る祠も鎮座しており、筆者も無事の登頂に感謝して手を合わせた。
そののち、小さな広場状の山頂へ無事到着。そのど真ん中に山神を祀る祠も鎮座しており、筆者も無事の登頂に感謝して手を合わせた。
吹越烏帽子・ぼんてん山 山頂周辺は非常に良くひらけており、360度の展望が欲しいままだ。
写真は南西方面の眺めで、『野辺地湾(のへじわん)』の先に、青森県を代表する山域の一つである『八甲田連峰』を見晴らせる。
山頂周辺は非常に良くひらけており、360度の展望が欲しいままだ。 写真は南西方面の眺めで、『野辺地湾(のへじわん)』の先に、青森県を代表する山域の一つである『八甲田連峰』を見晴らせる。
吹越烏帽子・ぼんてん山 こちらは、南東方面の『六ケ所村(ろっかしょむら)』方面への眺め。写真では少々分かり辛いが、麓の風力発電施設や原子力燃料再処理プラントから、太平洋の大海原や青森と岩手の県境を隔てる『階上岳(はしかみだけ、740m)』の山稜まで見渡せる。
こちらは、南東方面の『六ケ所村(ろっかしょむら)』方面への眺め。写真では少々分かり辛いが、麓の風力発電施設や原子力燃料再処理プラントから、太平洋の大海原や青森と岩手の県境を隔てる『階上岳(はしかみだけ、740m)』の山稜まで見渡せる。
吹越烏帽子・ぼんてん山 北西側には、下北半島に抱かれた『陸奥湾(むつわん)』の先に、『むつ市」の姿も。こちらよりもやや曇りがちであったものの、同半島の最高峰である『釜臥山(かまぶせやま、878m)』の姿もバッチリ確認できた。
北西側には、下北半島に抱かれた『陸奥湾(むつわん)』の先に、『むつ市」の姿も。こちらよりもやや曇りがちであったものの、同半島の最高峰である『釜臥山(かまぶせやま、878m)』の姿もバッチリ確認できた。
吹越烏帽子・ぼんてん山 山頂でも風の強さは相変わらずであったため、長居は無用ということで下山の途へ。帰路にあたっては往路で辿った道を取って返す形となり、まずは先ほどの急坂を慎重に下ってゆく。
山頂でも風の強さは相変わらずであったため、長居は無用ということで下山の途へ。帰路にあたっては往路で辿った道を取って返す形となり、まずは先ほどの急坂を慎重に下ってゆく。
吹越烏帽子・ぼんてん山 再び樹林帯へ入れば、風の冷たさも落ち着きホッと一息だ。ちなみに写真の分岐点では、中央の案内板の通り右側へ進むのが正解だが、うっかり左側へ踏み込むと下山先が少々ずれてしまう模様。鉄塔の管理道のようだ。
再び樹林帯へ入れば、風の冷たさも落ち着きホッと一息だ。ちなみに写真の分岐点では、中央の案内板の通り右側へ進むのが正解だが、うっかり左側へ踏み込むと下山先が少々ずれてしまう模様。鉄塔の管理道のようだ。
吹越烏帽子・ぼんてん山 その後も順調に進み、最初の倒木をもう一度乗り越える。写真は、そちらに生えていたまん丸のキノコ。
その後も順調に進み、最初の倒木をもう一度乗り越える。写真は、そちらに生えていたまん丸のキノコ。
吹越烏帽子・ぼんてん山 しかるのちに、木立を抜けて林道に突き当ればスタート地点へ無事帰還。これにて、今回の山行は締めくくりとなった。
しかるのちに、木立を抜けて林道に突き当ればスタート地点へ無事帰還。これにて、今回の山行は締めくくりとなった。
吹越烏帽子・ぼんてん山 帰りに立ち寄った農道から眺めた『吹越烏帽子』の山容。同峰の山麓一帯は本邦有数の菜の花畑となっており、この日は丁度、その見頃を迎えていた。
帰りに立ち寄った農道から眺めた『吹越烏帽子』の山容。同峰の山麓一帯は本邦有数の菜の花畑となっており、この日は丁度、その見頃を迎えていた。
吹越烏帽子・ぼんてん山 下山後は、お楽しみのいで湯として『六ヶ所村』の日帰り温泉『スパハウス ろっかぽっか』へ。この手の施設としては比較的充実した設備を備えており、山行の疲れを癒すのにももってこいだ。
下山後は、お楽しみのいで湯として『六ヶ所村』の日帰り温泉『スパハウス ろっかぽっか』へ。この手の施設としては比較的充実した設備を備えており、山行の疲れを癒すのにももってこいだ。
吹越烏帽子・ぼんてん山 『ろっかぽっか』にはレストランも併設されており、筆者も入浴前に昼食を摂っていくこととした。今回頂いた写真のトンカツは津軽りんご等を食べて育った『六ヶ所村』のブランド豚肉で、中々に美味であった。
『ろっかぽっか』にはレストランも併設されており、筆者も入浴前に昼食を摂っていくこととした。今回頂いた写真のトンカツは津軽りんご等を食べて育った『六ヶ所村』のブランド豚肉で、中々に美味であった。

活動の装備

  • 富士フイルム(FUJIFILM)
    フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR
  • 富士フイルム(FUJIFILM)
    ミラーレス一眼カメラ X-T4 シルバー X-T4-S

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