活動データ
タイム
07:51
距離
20.6km
のぼり
1498m
くだり
1498m
活動詳細
すべて見る連続休日前半,天気の良い日は今日だけ。 先週に引き続き連れはいない。 昨年は,もう最後のご奉公と思っていた入叶津から沼の平経由浅草岳にRe突撃である。 昨年よりも3週間ほど遅いが今シーズンは只見も大量の降雪があったので大丈夫だろう。 先週の守門黒姫も十分な雪があった。 小三本沢の渡渉点に雪が繋がっていなかったら帰ってこようという実に軟弱な心意気で気楽に向かう。 除雪は昨年と同じ入叶津までである。 雪の量は予想通り昨年とそれほど変わらない。 超でこぼこ雪面の国道289号線を平石山スノーシェッドで離れればいよいよ登りである。 十分雪があるように見える。 見えるが二番目の砂防ダムのところで何とか左岸側に渡ると,その先のわずかなところの雪が切れている。 ここはスキーを担いで上がる。 上がると予想通り十分に雪が残っている。 沢を詰めて平石山下のトラバース斜面に至るとブナの新緑が目に鮮やかだ。 いつもは目立つ山の神杉もブナの芽吹きで目立たない。 雪切れの山の神杉はスキーのまま通過し核心の小三本沢渡渉点に向かう。 シールのまま滑り降りて渡渉点に至る。 至ると見事に沢が出ている。 雪解け水を集めてゴウゴウと流れている。 とても渡渉する気にならない。 帰ろうかとも思ったがとりあえず右岸側を上流に向かって歩いてみる。 崩れた土砂や石ころが転がり状態は良くないが一カ所だけ左岸側に渡れるところがある。 あと一週間ぐらいは持ちそうだ。 すぐに沼の平の南側のへりに連なる尾根に上がる。 そのまま安沢出会いまで進む。 安沢の様子を見ると昨年よりも状態は良さそうだが一人なので昨年同様左岸側を高巻いて安沢に降りる。 デブリも少ないし雪爆弾もほぼ発射済みのようで,これまでで一番安心して登られる。 それでも一応用心してできるだけ左岸側を登る。 標高900m付近で安沢を離れ小沢を1,140m鞍部まで詰める。 標高1,000mくらいからまっさらな新雪となる。 昨日の自宅あたりでは雨が降っていたが,どうやらこの辺は雪だったらしい。 おかげできれいな雪面で大変登りやすい。 ほぼ直登である。 後は山頂近くまで続く広大なブナ林をしみじみと登る。 1,300mを超えると霧氷が解けて氷となった破片がパラパラと落ちてくる。 どこでも登り放題である。 登り放題であるが山頂はなかなか近づかない。 ようやく山頂かと思ったが相当手前で雪が切れている。 雪のあるところにスキーをデポして山頂に向かう。 山頂は賑わっているかと思っていたが先行者約一名が昼の憩い中だった。 その後もう一名がやってきたが,どうやら本日は三名だけが山頂を踏んだようだ。 浅草岳も静かなときがあるのである。 帰りの新雪斜面は快適である。 安沢までは快適である。 安沢には新雪は無いがが角度があるので何とか滑る。 たぶんソールもそれほど汚れていなくて何とか滑る。 悲しいことに滑ったのはそこまでである。 あとは小三本沢を超えて山の神杉を登り返し砂防ダムまでの斜面を降りるだけである。 滑り降りるだけであるが,その斜面が特に滑らない。 角度はそれなりにあるが滑らない。 滑らないということは曲がらないということでもある。 さらに予想外に滑らないと前につんのめりそうになるのである。 そうならないようにするのはたいそう疲れるのである。 年寄りは疲れることは嫌いなのである。 極め付きは国道289号線である。 一般に林道あたりに滑り降りればもうその山行は終わったような気がするものである。 一仕事し終わったとも思うものである。 ところがである! ようやく国道289号線に出て滑り歩くが,それがシールで歩くよりも労力がいる。 登りよりも辛い! 仕方なくむなしくスキーを肩に担ぎ,とぼとぼと帰る一日となった年寄り約一名であった。
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