常ヶ丸および４１４P△猪ノ鼻

水の張った田植え前の水田が広がる景色を眺めながら４３８号線を走り、土器川を遡る。 山肌は新緑に輝き、瑞々しい匂いが立ち込めている。 今日は笠形山の北西尾根上にある標高３１０ｍの常ヶ丸という小さなピークに登るために来た。 笠形山の稜線にはおおよそ７５３ｍのピークがあって、その山名は城が丸（別名城が峰）と云われているが、一字異なっている。 城が丸と同じく常ヶ丸にもその昔、山城があったと伝えられているが、いつの時代で城主が誰であったのかなど詳しいことはわかっていない。 柏原渓谷に流れ込む支流を挟んですぐ東側にある標高４１３．９８ｍの四等三角点・猪ノ鼻と併せて踏査を兼ねて歩いた。 歩く尾根はちょうどヤマツツジが満開で、遠くでツツドリが鳴いていた。 ３１０ｍピークから小丸というところまで下って、再び異なるルートから３１０ｍに登り返してみたが、歩いたルート上には残念ながら山城と思われる遺構はわたしの目では見当たらず、成果はなかったが、春のいい季節に歩けて気持ちがよかった。