活動データ
タイム
05:34
距離
8.0km
のぼり
717m
くだり
718m
活動詳細
すべて見る日曜日はどこの山に行こうか? あれこれ悩んだ末に、リストアップしていた青葉山に決定!実は花の開花情報をキャッチしてたんです(^^) まずはイカリソウの開花情報。イカリソウも縁のない花の一つで…以前イカリソウを見たのは、おそらくもう12年前…まだバカみたいにグループ登山ではしゃいでいた頃、葛城山で見たんです。しかも一輪だけ。ただその頃はただはしゃいでるだけのヒヨッコで、花になんて全く興味がなかった。それからまるで出会えずです。 とにかくイカリソウを見つけよう!それが今日の目的の一つ。 それから…青葉山にはピンクのミヤマカタバミが咲くという、なんともマユツバもののウワサも飛び込んできました!ミヤマカタバミは大好きな花。清楚な白い可憐な花ですが、まさかピンクなんて!? なんでもピンクのミヤマカタバミは日本海側にだけ咲くという、とても珍しい花だとか…目的の2つめはピンクのミヤマカタバミの真相を探ること。 重大な任務を背負って青葉山に向かうことにします!(^^) 青葉山は福井県高浜町に位置し、その秀麗な山容から若狭富士とも呼ばれています。若狭湾の西端、内浦湾の南側に、それこそ海から立ち上がるように聳える山です。東西に長い山体で、東峰、西峰、二つの頂のある双耳峰です。 日本海側特有の気候の影響を強く受け、独特の自然環境を保つ稀有な山でもあります。 その自然環境、素晴らしい展望、よく整備された歩きやすい登山道とスリリングな岩稜帯まで楽しめる幅広さで人気の高い山となっています。 天気は絶好の登山日和!それでは早速青葉山へと向かうことにしましょう*\(^o^)/* 今日のルートは中山口から青葉山東峰〜西峰。そして今寺口に下山するルートです。 中山口からはハーバルビレッジの駐車場を利用される方が多いですが、開門は8:30です。ハーバルビレッジから登山口方向、西へ150mほど進んだ道沿いに登山口駐車場がありますので、そちらを利用することにします。 ズラッと並べれば15台ほどは車が置けそうな広いスペース。トイレはありません。 5:25に到着して一番乗り(^^)まだ駐車場の桜がキレイに咲いています。それから駐車場脇にはシャガがたくさん咲いていました!こりゃ期待できそーですな☆ 準備をして5:50出発*\(^o^)/* 今回は全ルートを3つに分け、それぞれの区間についてルートの状況や注目ポイントと花の情報を書き連ねていこうと思います。 まずは中山口〜青葉山東峰区間。 この区間はとてもよく整備されたハイキングコースです。傾斜も緩やかでとても歩きやすい。少し斜面がキツいところには階段が設けられていて、比較的楽に登ることができる。所々にベンチも設置してあって、ハイカーにとても優しいルートです。 中盤の高台には展望台の施設があり、若狭湾を一望する絶景を眺めることができます。今日は快晴!風も穏やかで海も静かですねー。めちゃくちゃキレイ!(^^) その少し上には金比羅大権現を祀るお社のある広場があります。ここにも展望のよい場所にベンチがたくさん。ここでは南側の山並みを眺めることができます。 終始穏やかに登り続けた先、ベンチのある広い参道のその先、石段を上がった青葉神社のお社のある場所が青葉山東峰の山頂になります。中山口からおよそ2時間かかりましたが、時間はアテにしないでくださいね!何しろ花があれば全部止まっちゃいますから、全然まともに進んでないです(^_^;) 山頂は木々に囲まれ展望はありません。休憩をするなら参道のベンチですね。展望はないですが、とても静かで心休まる場所だなと思います。 それでは花を! 登山口を一歩入っただけで、もうそこは百花繚乱!花だらけです*\(^o^)/*定番の春の花が多いですが、ここで注目するのはスミレです。 実は今日青葉山を歩いて、なんと6種類ものスミレを見つけました!この山特有の自然環境がこのような多種多様な植生を生むんでしょうね。 登山口から標高の低い辺りで見られるスミレは、寒冷地や多雪地で咲くオオタチツボスミレかと思います。大柄の花に特徴的な白い距。葉が少し内側にくるまってよれている様子も見られます。開花時期には葉が内側にくるまることがあるようです。 さらに鳥居をくぐって山に入ってすぐ…いきなりイカリソウを発見!いとも簡単に一つめの目的をクリアしてしまいました(^_^;) 結論を先に申し上げますと、登山口から西峰までの区間ではイカリソウ祭り絶賛開催中です!こんなにたくさんのイカリソウを見ることができるなんて思ってもみなかった。なにしろ今まで縁が無かったですからねー。なんかたくさん咲き過ぎていてプレミア感下がっちゃったなぁ…(^_^;)それくらい咲いてるってことです。イカリソウが見たい方は、今すぐ青葉山にGO!です!(^-^) 標高の低い登山道ではヤマルリソウがたくさん見られます。展望台辺りでは山でよく見かける定番のタチツボスミレが多いですね。日当たりのいい場所にたくさん咲いています。 金比羅大権現のお社の広場辺りにはツルシキミが多い。それからシハイスミレかと思われるスミレを見かけます。標高によって咲くスミレが違うんですね。面白いです(^^) 馬の背と呼ばれる痩せた岩稜を越えた辺りで、スミレサイシンと思われる花を見つけました。 大柄な花、太くて短くて丸い距。日本海側の多雪地に咲くスミレの仲間です。太平洋側に多く見られるナガバノスミレサイシンは見たことがあるんですが、このスミレサイシンは初めてですね☆ では続いて青葉山東峰〜青葉山西峰区間をご紹介します。 この区間はこの山では唯一の難所区間になります。 東峰山頂から一旦下って、梯子のような急階段が見えたら難所のスタート! 短い階段を二つ登って、岩場の上に立つ!めちゃくちゃスゴい絶景と高度感!何しろ左側は絶壁ですから…(^_^;)ちょっと高所恐怖症の方には厳しいレベルの高度感ですね。 しかもここからは岩壁に張られたロープをつたってのトラバース。いわゆる蟹の横這いですが、岩壁に張り付いて横這いになるほど難しいことはないです。 足場もそれほど狭くはないですが、岩が凸凹で非常にバランスが悪い(~_~;) この岩は火山砕屑岩と呼ばれる岩で、火砕物(火山噴出物)が凝り固まってできた岩なので表面がとても凸凹してるんです。フリクションはそれなりにありますが、それでも厄介な岩場ですね。しっかりロープを使って安全に通過しましょう!(^^) その後は目も眩むほどの急階段を下って鞍部まで降りていきます。高低差は数十メートルか? 岩場より階段の方が断然怖いですね!何しろ踏み外して落ちたら大怪我では済みませんから!手すりにしがみつきながらゆっくりと降りることにします(^_^;) 鞍部まで下ったら大師洞と呼ばれる、二つの巨岩が寄りかかる岩窟の間を抜けます。そして急斜面を登り詰めた先が青葉山西峰の山頂です。東峰からおよそ50分、青葉山西峰山頂に到着*\(^o^)/* 山頂部には西権現を祀るお社と小屋があります。山頂はお社の裏側、急な岩場をロープで登った上になります。 クライミングで岩場を登って山頂へ! どひゃーっ!チョー絶景!!!真下に内浦湾が見えます。もちろん若狭湾から日本海も! 素晴らし過ぎます。内浦湾を行き来する船をぼんやりと眺める…はぁ、ずっと眺めてられるな… お社周辺の岩場の上で食事休憩にします(^^)南側の山並みを眺めながらの贅沢な休憩です☆ 花はどーでしょうか? 前回の南鈴鹿でもそうだったんですが、難所にこそ花は咲く! イカリソウが溢れています!*\(^o^)/*もう群生と言ってもいいレベルですね。 それからミヤマカタバミを発見!ただ今日の目的の一つであるピンクのミヤマカタバミではなさそうです。やっぱり白かな…?しかも相変わらず寝起き悪過ぎ!全然咲く気がありません!(>_<)気長に待つことにしましょう。 それでは最後に、青葉山西峰からの下山ルートをお伝えします。 西峰から少しだけ西に下った分岐を左にとって、今寺口を目指し急斜面を下って行きます。 このルートは、上りのよく整備されたハイキングコースとは違って、里山の一般登山道の雰囲気がよく出ています。 事前に地図で狭い等高線を確認していたので急斜面は覚悟していたんですが、実際に訪れると相当な急斜面ですね!しかし道は細かい九十九折に付けられているので、それほど難しくはないです。ただこのルートを上りで使ったら、結構厳しいと思いますよ! 下り切ったら未舗装の広めの道に出合いますので、その道を右へ。ほどなく今寺口の登山口に到着です。西峰山頂からおよそ35分です。 ここからは長い長い舗装路歩き。まずは舗装された林道をダラダラと下る。林道歩きおよそ20分で熊野神社に到着です。小さな神社ですが、神聖な雰囲気の漂ういい神社でした。 この後は舗装された農道を進みます。長い舗装路歩きも長閑な風景や路傍の花を眺めながら歩けば飽きることはありません。 高野地区で車道に出合ったら、あとはひたすら歩いて駐車場に戻るだけ。熊野神社からおよそ45分、西峰山頂からはおよそ1時間45分で無事に駐車場に戻って来ることが出来ました*\(^o^)/* では下山ルートの花を… 山頂付近で白いスミレを見つけました。特徴から察するにシロバナスミレサイシンかも知れません。 下りの急斜面ではヤマルリソウが多い。それからまた違う種類のスミレの仲間を見つけましたが、お名前特定できません。どなたかご教示くださいませm(_ _)m そして!とうとうピンクのミヤマカタバミを見つけました!*\(^o^)/* マユツバ情報だったのでちょっと怪しんでたんですが、本当にあるんですね!ピンクのミヤマカタバミ!☆ ただキレイに開いた個体がない!寝坊にも程がある!もう10時だというのに…日差しもたっぷりだし気温も上がってきてるのに、なんで咲かないんだよ!(ー ー;) でもしっかりピンクの半開きミヤマカタバミを確認できたのでヨシとしましょう!この辺りでは白とピンクは半々くらいですね。結構たくさんありましたよ(^^) 林道、農道、車道でもたくさんの花に出会えました!このような道沿いは日当たりがいいので花が多いものです。春の定番の花をたくさん見ることができました☆ ちなみにキイチゴ、ノイチゴの仲間も、今日は3種類確認できました。ニガイチゴ、モミジイチゴ、クサイチゴです。モミジイチゴはこの地域だとナガバノモミジイチゴかも知れません。あまり葉は長くはなかったですが… このモミジイチゴの実は、数あるキイチゴ、ノイチゴの仲間の中でも、断トツに美味しいと聞きます。私は勇気がないので食べたことはありませんが、あらゆるキイチゴ、ノイチゴの実を食べ歩いた猛者が、モミジイチゴが一番!と豪語されていました。今度見つけたら食べてみようかな…(^_^;) 駐車場近くではまだヤエザクラがキレイな花を咲かせていました。本当に花の多い山で飽きることなどありません。ただ全く進まないという一面も否めないですが…(^_^;) というわけで、青葉山を無事に歩き切りました。そして一発でこの山のファンになりました!*\(^o^)/* 歩きやすいハイキングコース、岩場の難所、厳しい登山道…ルートの変化も多様ですし、絶景ポイントも豊富。そして何より花が多い!豊かな自然環境が保たれている証拠ですね(^^) オオキンレイカというこの青葉山でしか自生していない貴重な花もあります。花期は8〜9月頃です。この山の位置や地形、気象条件などがこの山の特別な環境を生んでいるのでしょうね。 歩いてみて青葉山が人気な理由もうなづけました。私もしっかり虜です。また違った季節に訪れてみるのもいいかもしれませんね。 いい山に出会えてヨカッタ。いい山歩きができてヨカッタ☆
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。