守門岳大雪庇ツアー(山スキー・3/18)

2018.03.18(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 46
休憩時間
3 時間 2
距離
13.0 km
のぼり / くだり
1113 / 1114 m
1 40
19
36
3
42
4
32

活動詳細

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「守門岳大雪庇ツアー」という山スキーのツアーに参加してきた。豪雪地帯で知られる旧守門村の「二分地区」へ向かう。道の両脇の雪壁の高さは、ハンパじゃない。5時30分ごろに除雪終了地点に到着し、受付を済ませ、6時15分すぎに説明後、スタート。総勢30人くらい。昨年11月に守門岳を単独で訪れたこともあり、「東洋一の大雪庇」というフレーズが気になり、思い切って申し込むことにしたのだ。 天気はドピーカン。行く手には、真っ白な守門岳の山並みが見える。高低差にして約1,000mで、公募ツアーとしてはかなりハードな部類かも。最初は、カチカチに凍った雪に埋まった道路を進む。途中から道路をショートカットし、植林杉の混んだ尾根 へやっとこさ上がる。途中から林道を進み、保久礼非難小屋に到着。小屋の半分は雪に埋もれ、後には大きなブナ林が広がっている。ここまではほぼ準備運動だ。 休憩し、いよいよ急登が続く尾根を登り始める。ここからツアー客の体力差が現れ、隊が大きく前後に開き始める。わたしは終始先頭グループにいたが、後続が到着するまで待っていると、体が冷えて仕方がない。ツアーだからしかたないのだが。それにしても登山客が多い。しかも、ほとんどがツボ足で若者も女性も多い。関東から時間距離が短いこともあるのかも。 ブナの木々がなくなると、路面はカリカリになり、シールが効きにくくなってきた。突然、ズルッと後ずさりしたり、滑って転倒する人も。面倒なので、クランポンを付けなかったが、こういうときは早く諦めて付けた方がよかったと反省。風が強くな り、カリカリの上にパウダーが載っている感じ。気温も低く、寒くなってきた。振り向けば、妙高や魚沼三山、北アルプスなどの山々が美しい。 11時半ごろ、ようやくたおやかな大岳山頂に到着。思っていたよりも手ごわかった。山頂付近には雪庇のクラックが入り、要注意。風が強く、のんびりしていられる感じでもない。大岳山頂から中津又岳の雪庇を望むと、その景色にただただ圧倒され てしまった。ゴマ粒みたいなのが「人」で、予想以上のスケールだった。反対に目を向けると、青雲岳と袴岳が堂々と白く輝いている。大岳から袴岳への縦走は、かなり手ごわそう。滑落したら、ただごとでは済まないそうだ。 シールを外し、記念撮影の後、一同は大雪庇が張り出す中津又岳方面へ向かう。雪面はカリカリで、エッジがまともに効かない。横滑りを入れながら、慎重に移動する。 実際に滑ってみて、大雪庇のスケール感がよく理解できた。やはりでかい。深田久弥が感動するわけだ。中越の山のスケールは、ほんとうに大きいし、みんな手ごわいと感じる。 中津又岳からは、谷を挟んで登ったきた尾根の隣の尾根を滑降。上部は薄くパウダーが残り、快適に滑れたが、下部は雪質の総合展示場のように、刻々と状況が変わる。参加者の皆さんの滑りは、みんなお上手。年配の女性のかたがたも、皆エキスパートだ。さすが関東や北陸からわざわざ遠征してくるわけだ。 下部に来て沢を渡ると、朝休憩した保久礼非難小屋に飛び出す。スタッフの方々が作ってくれた栃尾油揚げ入りトン汁のうまさが、五臓六腑に染みわたる。3杯もいただいてしまった。 ここから往路を戻る。雪が緩み、朝とは状況が一変。混んだ植林地の滑降はなかなかテクニカルだった。 14時すぎに二分の出発地点に到着。期待を大きく上回る充実したツアーだった。地元の人が案内するコースを滑ることができたのは、大きな収穫だった。たまにはこういうツアーに参加するのもいいかもしれない。 帰りに、栃尾の温浴施設(高齢者センター)に立ち寄り、入浴。料金が400円というのもうれしい。ぬめりのある温泉で、芯から温まった。その後、道の駅とちおで、名物のジャンボ油揚げを購入し、帰路に就いた。 ○山行日時  2018年3月18日(日) ○山行地   魚沼市二分地区除雪終了地点~保久礼非難小屋~大岳~隣の尾根~保 久礼非難小屋~魚沼市二分地区除雪終了地点 ○メンバー  わたし、Yさんほか多数

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