活動データ
タイム
06:18
距離
7.7km
のぼり
970m
くだり
977m
活動詳細
すべて見る西穂高口09:09ー旧ボッカ道分岐ー西穂山荘10:08ー西穂丸山10:29ー11:40西穂独標12:21ー12:33ピラミッドピーク12:57ー13:06西穂独標13:25ー西穂丸山13:45ー13:55西穂山荘14:25ー14:42旧ボッカ道分岐ー15:04西穂高口 遠征2日目。新穂高温泉登山者用駐車場は何段にもなっているが、一番上は結構詰まっていた。薄いダウンを着て寝たので、モンベル#3でも、寒く無く眠れた。ロープウエイが動くのは8:30で、web予約してあるので急ぐ必要もない。カップラーメンを食べて、準備する。毎回、何かあっても、1日はビバークできる準備をしているが、今日は岩稜や雪稜の登下降になるので、ヘルメット、ピッケル2本、その代わりストックは1本。カラビナ、シュリンゲも用意した。アイゼンまでザックに入れると結構重い。ロープウエイ乗り場まで歩くが、これで西穂日帰りできるだろうか。スピードには自信がないので、西穂山頂でなくても、ピラミッドピークでもよいので、できるところまで行って引き返そう。 ロープウエイ乗り場の階段にはすでに登山者が10名くらいか、並んでおられた。私も階段に荷を下ろして待っていると、後ろから見覚えのある方がやって来た。DARTSさん、となりはかよっちさん。かよっちさんは初めましてなのだが、沢山レポを拝見しているので初めての気がしない。3人であれこれ話をしていると、列が動き出した。窓口で研を購入する方は左へ。Web予約の方は右の自動発券機と言われたが、窓口の方が早かったので、そちらに行ったら、web予約の方は自動発券機でないとダメと言われ、列の後ろに並びなおした。荷物券(6kg以上の方、登山者はほとんど該当しそう)も自動発券機で購入した。 でも、時刻指定の予約の方は少なかった。ロープウエイは第1、第2に分かれており、上部の第2は2階になっており輸送能力が大きい。第1で始発に乗れなくても、臨時便が出れば第2の始発に乗れるようだ。ロープウエイから笠ヶ岳が白く雄大な姿を見せている。ヤマレコのボッチさんは今日、笠ヶ岳に行っている。笠ヶ岳を見て、ボッチさん、頑張って!って思っていたが、実はこの時刻には登り終えてほとんど下山してしまっていると後で分かった。早すぎ! さて、ロープウエイを乗り継いで西穂高口に到着。DARTSさん、かよっちさんはチェーンアイゼンでスタートダッシュをかける算段。私はトイレに行ってから12本爪アイゼンでスタート。13時の時点で引き返すことにする。西穂山荘までダッシュしたいところだが、2日目ということもあってか、ハーハーゼイゼイ。途中で立ち止まっては呼吸を整えないといけない。若い女性三人と抜いたり抜かれたり。これを何度も繰り返すもんだから、お互いにニガ笑い。西穂山荘まで1時間かかった。とりあえず乗鞍や焼岳、霞沢の写真を撮ってから丸山へ。ここでヘルメットを装着し、ピッケルに換装した。丸山山頂は人が多い。さすが日曜日。すぐに独標に向かう。独標の直前の岩場は核心であるが今日はほとんど雪が付いてなかった。先ほどの女性たちと連れの男性たちが岩場の手前で、リーダーの話を聞いていた。少し拝聴してから、岩場に取り付く。アイゼンを着けているのでかえって登りにくいし、ピッケルも邪魔なので背中に差し込んで、両手をフリーにしても登った。 独標も狭く、すごく混んでいたが、私は今朝から貧血気味。ふらつきを感じるので、膝をついて、水分補給して回復を待つ。例の若者たちが到着し、ユーチューバーのYagiさんが西穂西尾根から帰還してきたので一気に盛り上がった。体格が良く、謙虚な人柄のようだった。例の若者たちのうち、リーダーともう一名がピラミッドピークに向かった。私はというと、しばらく大人しくしていると貧血も改善した。ここで引き返したらこの先に当分、行けないような気がしたので、できるところまで行くことにした。ピラミッドピークに着くころにはDARTSさん達に会えそうに思うので、そこまで頑張ろう。独標からの下降は写真ではものすごい高度感であるが、実際には写真のイメージとは異なり、落ち着いて問題なく下降できた。ここまで雪面は盤石とは言わないが、安定していた。まず手前のピークを登る。次の下降の後は細い雪庇のある雪面を歩く。ここが崩れたら怖いなあ。恐怖はないので慎重に、冷静に歩く。そのあとは長い雪の急斜面を一気に登り、ピラミッドピークを見上げるところまで来るとDARTSさん達がピークから下降してくるのが見えた。記念写真を撮って少し話をする。ピラミッドピークから戻る話をすると、かよっちさんから、西穂本峰直下の雪面はステップが切られていて比較的安全に登れるとのこと。ちょっと、行きたくなったが、相当暑くなっていて、雪面がますます崩れやすくなる気がするし、ロープウエイの最終めがけて走るのは、狭心症の既往歴のある私には辛い。やっぱりピラミッドピークから戻ろう。 絶景を楽しんで下降に入った。雪面は多少緩いので慎重に降りれば問題なかった。ピッケルはほとんど不要だった。独標までは快調に戻れた。独標で端の方に腰掛けようとすると、先に下降してきていた若者たち二人のリーダーが、しばらく前の地震でそちらの岩の根元に亀裂が入っており、立ち入り禁止・・・。それを聞いて慌てて立ち戻った。確かに緑のロープがされているが、立ち入り禁止かよくわからない雰囲気だ。ここで事故を起こして「また、60過ぎの老人が・・」などとヤフコメで叩かれたくない。そんな話をしていると、リーダーが「今回は独標手前の急斜面は随分降りやすくなっている。雪が多いと一面の雪面で、初級ではなくなる。よく初級として紹介されているが、ここだけは違う。」とのこと。何人も降りられなくなった人を助けたそうだ。山頂にはカラビナをかけられるアンカーが一か所、設置されていた。これが使えるなら、懸垂下降した方が安全な気がした。 今日は雪がなくて慎重に降りれば問題ないレベル。丸山もノンストップで降りて山荘に着いたら、Dartsさん達がラーメンを食べて山荘から出てきたところだった。 私「まだ、ラーメン食べられるかなあ」 かよっちさん「まだ、行けるんじゃないですか。」時計を見て「あと5分!」 それから、二人に急げ急げと励まされて、ヒーヒー言いながらザックを降ろして、ピッケル解除、アイゼンを外して、財布を出して、おお、マスクはどこだ?・・・何とか注文に間に合いました!! 57番! ゆっくりラーメンを楽しんで、ロープウエイに戻った。 ピラミッドピークまでだったけど細いリッジや急な雪面等楽しめて、山友さんにも会えて、ラーメンもいただけて充実した一日となりました。3日間の遠征でこの西穂がメインディッシュだと思っていましたが、実は最終日がもっとも過酷で充実した登山となりました。
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