甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 日帰り

2022.04.09(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
14 時間 24
休憩時間
3 時間 12
距離
18.0 km
のぼり / くだり
2531 / 2527 m

活動詳細

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3月20日に黒戸尾根日帰りチャレンジするも、腸脛靭帯炎が治っておらず、1人だけ1時間ちょっとで撤退。 あの時の悔しさと言ったらもう… 炎症を発症して約1ヶ月半も休み(その間2回チャレンジはするも早期撤退)、そろそろ山に行けるんじゃないか、と思っていたところに、元々9日は登る予定をしていた。 どこへ行こうか… 1番行きたいところは、やっぱり、惨敗した甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根日帰り。 よく山に行ってる今回の同行者ならいけるだろう、と「黒戸尾根日帰りどう?」と聞くと、OKとのことで、3週間越しのリベンジマッチが決定! 金曜仕事終わりですぐ準備して23時頃に駐車場着。 1時前まで仮眠して、1時すぎにスタート。 膝の痛みがいつ再発するかわからず、恐る恐る、でも順調に進んでいく。 まともな登山が2月以来なので、気温の差にびっくりする。 暑い・・・ 何だこれ・・・暑すぎない・・・? いつの間にか冬は終了していた。 ナイトハイクというのに半袖になり、どんどん先へ。 ちなみに冬でも僕は必ず1枚目は半袖短パンなのです(笑) 雪ガチガチになったのでチェンスパ装着。 この先の梯子をアイゼンだと歩きづらいだろうと思って、チェンスパとアイゼン両方を持参してて、これは正解だったと思います。 刃渡り手前で0時スタートの男性2人組に会い、少し話して先へ進み、黒戸山すぎたあたりでようやく日が昇り、甲斐駒ヶ岳がドーンと目の前に現れる。 ああ、知ってる景色だ… この先から梯子や鎖場が続き、七丈小屋へ6時に到着。 あれ…この時点で僕の頭の中の計画を1時間オーバーしている… 気温が高い予報なので、核心部の下りをできれば10時、あわよくば9時くらいに通過したい、、、 ちょっと補給して、ここでアイゼンに付け替え、いよいよ小屋から上へ。ここからが本番。 僕の膝はロキソニンという最強の行動食のおかげで痛みはない。 (ロキソニン飲んでるということは痛みは若干あった) 後から小屋の方に聞いたのだけど、今週月曜の大雪で今シーズン1番雪が積もっていて、以降4人くらいしか登っていないらしい… そしてこの日の先行者はなし。 幸い序盤はトレースが残ってはいたので、ありがたく使わせていただき、「あれ?こんなに急登だったっけ?」と思いながら、せっせと登る。 そして、同行者はなぜかバテている。小屋までもいつもよりペースが上がっていない(笑) 大丈夫かな…?と思いながら、ちょっとだけ応援しつつ、核心部まで到着。 ここでピッケルを持ち、岩を右に巻く冬道ルートへ。この辺りからトレースが1人分の足跡になってました。 登りは恐怖感こそあるものの、さほど難易度は高くない。 まだ締まっている雪へしっかり前爪とピッケルを差し込み、難なくクリア。やっと二本剣の上に来た!! 下山時緩んでたらヤバそうだな… 二本剣まで来たらあとはボーナスタイム!!(ちょっと急登あるけど) トレースが風で吹き飛び、ノートレースかつアイゼンが刺さらないほどカチカチの部分もあったりで、結構気を遣いながら、景色を楽しむ。 そして9時頃、ようやく登頂!!! リベンジマッチ大勝利!!! しばらくして同行者も到着!お疲れ山!到着と同時に倒れ込んでた(笑) 山頂からは、鳳凰三山、富士山、北岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳が目の前に! 北アルプス、八ヶ岳、中央アルプス、全部見渡せる!2回目だけど、本当最高過ぎる! いつも山に登る際はInstagramのストーリーをリアルタイム更新していくのですが、今回は膝の不安から、登れるか不安すぎて更新なし。ここで登頂をストーリーで報告。 ただいま甲斐駒ヶ岳。ただいま登山。 写真を大量に撮り、補給して、下山スタート。ここから小屋までの下山が一番の山場。 核心部までも急な下りもあり、アイゼンがうまく刺さらなかったりで、慎重に下りる。 二本剣に到着し、最大の難所を後ろ向きでクライムダウン。 ここでどれくらいの時間を費やしただろうか…マジで今まで1番危なかった。 雪は緩みまくり、シャーベット状の雪壁になっている… 毎回5~10回ほど蹴り込み、何とか足場を確保し、ピッケル打ち込み、両手両膝両足にうまく体重を乗せながら慎重に下る。 足を何度も蹴り込むので、息も上がり、汗もめちゃめちゃ出る・・・暑い・・・ この時間に登って来られた登山者2名とすれ違い、この時間に上って下山とかツワモノすぎるでしょ…と心の中で突っ込む。 ここで注意点です。 登りの際、核心部の大岩は右に巻く、ということは下山時は大岩の上を巻いて下ります。 これを絶対忘れないでいて欲しいです。。 正直、全シャーベット状の雪の斜面は、トレースなんてものが存在せず、どれが大岩なのか、注意してないとわかりません。 僕は心の余裕もなく、とにかく無事に下りることだけに集中していたのもあり、そんなこと頭からすっ飛んでて、気づいたら夏道(核心部の左を巻くルート)を下りてしまいました。 夏道を下りる方が確実に危険です。 なんとか無事下りられましたが、ものすごい時間かかりましたし、運が良かったとしか思えません。 核心部から先も少し気の抜けない箇所があるので、慎重に下りながら、2人とも何とか無事に小屋まで到着。 小屋番の方と会話し、思わぬ暑さで足りなくなった水分を購入し、あとはひたすら下山。 小屋でアイゼンからチェンスパに履き替えたのですが、雪が緩んで滑る滑る。 アイゼンの方が絶対良いですね。4、5回コケました。 最後、気を遣わず駐車場まで行ってていいと言われたので、自分のペースで下山。200%ペースくらい? 2月の仙丈ヶ岳はソロだったけど膝を負傷して全然歩けなかったので、しばらくぶりにソロのいつものペースで歩いて、なんか楽しかった。 下山はいつも無心だけど、サクサク下りるこの感覚、懐かしい… 駐車場で1時間ほど待って、同行者も無事下山!お疲れ山! 今回の山行は、経験値が超積みあがりました。あの超絶ゆるゆる雪斜面のクライムダウンができたこと、自信になります。 あと、黒戸尾根日帰りくらいで体力的にひーひー言わなくなったのも、成長を感じます。 ただ、アドレナリンとロキソニンが切れた翌日、まあまあ膝痛いという…(笑) 少し休んで、ちょっと緩めの登山を挟んで、またロングコースに行けたらと思います。 あ、最後に・・・ できることなら、よっぽど自信がない限り、この時期の甲斐駒ヶ岳はやめた方が良いです。 いつもより、難易度が格段に上がってます。 行くなら日が昇る前に登頂し、即下山するのが良いと思います。 小屋の方はこの時期に行くなら小屋を3時スタートするようにと言われてました。 緩んだ雪壁のクライムダウン、あれは本当に危ないです… -- 今まで避けてきたトレッキングポールを、膝のためにと思って購入し、今回初めて使用したのですが、これが想像以上によかった。 膝への負荷軽減がどれだけできたかはわからないけど、登りや平坦な道のスピードが格段に違う。 何だこれ…トレッキングポールあればこりゃもっと歩けるな… これから歩くだろうロングコースが楽しみでならない。

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