活動データ
タイム
06:02
距離
18.0km
のぼり
1465m
くだり
1057m
活動詳細
すべて見る今月は谷川岳に行くために買った18きっぷ消化月間。片道1200円以上かかるほどほど遠いJR沿線のお山を条件に行き先を探す。そういえば、昨年12月に箱根湯本から明星・明神ヶ岳経由で金時山に登ろうとしたものの、足首捻挫により山頂の目前の仙石原で撤退。それがずっと心に引っかかっていた。という事で、行き先は金時山に決定。しかし、大して時間も開いてないのにまた明星・明神ヶ岳経由で登るのもなぁ(JRでもないし)と思い、しばし地図を眺め、今回はJR足柄駅から金時山に登る事にした。東京方面から通常運賃を払ってわざわざ足柄駅から登るルートをあまり選択しないと思うが、普段ならあえて選択しないルートを選んでしまうのも18きっぷ登山の魅力だろうか。運賃高くなればなるほど、18きっぷ利用のお得感があるというただの貧乏性である。 金時山を登るだけでは物足りないので、山頂から芦ノ湖を目指し箱根の外輪山の稜線を歩けるところまで歩くことにした。 当日は4時半に起きて浅草線で新橋まで出て、東海道線、御殿場線を乗継7時半頃にスタート地点の足柄駅に到着した。足柄駅は無人の掘っ立て小屋の様な質素な駅である。自動改札も無く精算が面倒なのでSUICA、PASMOではなく切符を利用した方が良いだろう。駅前に公衆トイレがある、トイレットペーパーが三角折りになってて、最近はあまりお目にかかれないお行儀の良さにビビる。私も三角折にして出た。地元の盟主金太郎さんの像に山行の安全を祈願しスタート。 足柄駅からまず金太郎さんの後ろ側の広い道に出て1㎞直進する。右手にGATSBYの看板がある山方面を左折、踏切を渡り緩い坂を上ると足柄神社がある。そこから良い感じのまっすぐな田舎道が続く。この道からは特に遮るものもなくフルテンションの富士山がどかーんと見られる。この日、この道から見た富士山が一番良かった笑。そこを1km強歩くと左手にゴルフ練習場が見えてくるので、その右側から金時山の登山道に入る(道標あり)。ここからはしばらく陰気な林道歩き。昨日の雨で若干泥濘んでいる。金時川砂防ダムまで歩くと、金時山直行ルートと足柄峠を経由するルートの分岐がある。今日は直行ルートで。ここら辺からようやく山道っぽくなってくる。特に展望も無い山道を黙々と登る。直行ルートは人気が無いらしく(誰とも出会わなかった)、そこそこ道は荒れている。それとちょいちょい電力会社などの作業道があるので疑問に思ったら地図をチェックした方が良い。 足柄駅から1.5時間ほどで足柄峠ルートと合流点に到着。ここから山頂に向かってのラスト200mが過酷だった。かなりの急登な上、岩場、階段と微妙な路面凍結がオンされて滑る滑る。脇には手すりやロープが張られているので何とかなったが、チェーンスパイクがあれば付けたいぐらいだった。20分ぐらいかけて何とか登頂。足柄駅からちょうど2時間ぐらいかかった。 流石人気山だけあって、ここまでの地味な山道歩きがチャラになるぐらい山頂からの景色はとても良かった。富士山は良く見えるし、神山・芦ノ湖方面の展望も素晴らしい。そして何といってもネコ様が居る。2匹も居る。人慣れしているので好きなだけ写真を撮らせてくれるネコ様に甘い声で近寄り存分に撮影を楽しんだ。そしてお約束のマサカリを担いで看板の前で富士山をバックに記念写真を撮ってもらった。金時山をミーハーに楽しんで、ちゃっちゃと乙女峠方面に下る。この時点では今日は箱根峠まで歩くぞ!という気でいたので急いでいたのである。 岩々しい道を慎重に下り40分程で乙女峠に到着。そろそろ登山者も増えてくる時間帯らしく多くのハイカーとすれ違った。山ガール率も高し。乙女峠は廃屋に地元B-BOYクルーによるものだと思われるグラフィティがボムられていた。山の中、廃屋、乙女峠という地名とのギャップで中々趣があった。私はヒップホップカルチャーは好きで山でいきなり出てきたグラフィティにテンション上がっちゃう感じだが、山に来るような中高年の人だと不快に思う人も多いかもなーと思った。 乙女峠から丸岳に登り返していく。金時山の山頂から丸岳を見るとうっすら白かったので早咲きの桜かなと思っていたのは、昨晩の雨が凍結して樹氷の様になっている木の枝だった。最初は綺麗だな思って歩いていたが、日が上がるにつれて溶けてぼたぼた落ちてきてまぁまぁイラついた苦笑。それと、道がうっすらガスってほんのり硫黄臭かったので、神山から火山のガスがここまで流れてきているのかなと思った。しかし、よく見るとガスは地面から直接立ち昇っておりガスに見えているのは蒸発した水分で、硫黄臭だけ神山から流れてきてるのか?よくわからないが、運動中にずっと硫黄臭はまぁまぁキツイ笑。 30分程で丸岳到着。神山・芦ノ湖が良く見える。電波塔も良い感じ。山の中で見る人工物は好きである。 丸岳からは長尾峠に向けて下る。途中、富士見台で富士山を眺めたが怪しげな雲に覆われつつあった。丸岳から20分程で長尾峠に到着。長尾峠ぐらいから登山道は箱根のスカイラインと並列している感じで常に車の走行音がしていた。ちなみに長尾峠の駐車場にトイレあり。 次は長尾峠から富士見が丘公園まで歩くがこの辺りで箱根外輪山の良い感じの稜線と風景にも飽きを感じ始める。40分程で富士見ヶ丘公園到着、が、遂に富士山全体が雲の中にロスト。まぁさっきまで散々見たからもう良いんだけど、富士山方面に完全に開けているので晴れてたらよく見えるんだろうなーと思った。気が付けば箱根全体が薄曇りになり若干風景が寒々しくなっていた。ここでシートを敷いて昼食タイム、山頂で3分ジッと待てるほどには気候も穏やかになってきたので久しぶりにカップヌードル。美味、塩味が沁みる。 富士見が丘公園では15分ほど休憩した。この時点で予定より1時間ぐらい早く行動できており、箱根峠まで行く体力も時間の余裕もあった。が、あまり風景に変化のない稜線歩きに飽きを感じ、延々車道の隣を歩いている事の何だかなぁ感、そして陰りを見せ始めた天候にモチベーションが急激に落ち始めていた笑。そんな感じで、どうしようかと考えながら湖尻峠に向けてあるいていると、目の前に現れた峠に向けた激下りとその先の三国山に向けた目測300mのエグい登り返しに心がポッきり折れる。それでも湖尻峠まで下り、地図を見て箱根峠までの道の距離と高低差を見て落ち切ったこのテンションで行けるかどうか検討したが、俺内会議では「行きたくない!」という結論を出した笑。 金時山~野尻峠まではエスケープルートは豊富にあるが、この先進むとおそらく箱根峠までの10km強を歩き切らなければならない。しかも、これまでの道よりもアップダウンは大きそうである。そして何より、あまり風景も道も面白くなさそうで気が進まない。現状の自分の体力とモチベーションを考慮し芦ノ湖へ向け下山開始。湖尻峠から芦ノ湖までは有難迷惑な石畳が敷かれている。石畳が苔生して滑る。こういう見た目重視の道整備は本当にやめてほしいと思う。 10分程度で芦ノ湖へ出る。まだ13時で帰るには早いかなと思い湖畔を散策。沢山のフィッシングボートが出ている、バス釣りだろう。深良水門、湖尻水門を見て本日のゴール桃源台まで歩く。13時半頃に桃源台に到着。駅は観光客で混雑していた。ジュースぐらいは飲みたかったがレストランも売店も混んでてうんざりしたので、やってきた小田原行のバスに乗って帰路へ就く。 昨年12月の心残りは晴らすことができたが、箱根峠まで歩かなかったという新たな心残りが発生してしまった笑 という事で、足柄駅~金時山~湖尻峠まで歩いてみたが、右手に富士山、左手に神山・芦ノ湖、正面・背後には箱根外輪山特有の素晴らしい稜線と中々充実した山歩きを楽しめた。ルート上、トイレもちょいちょい設置されているし、エスケープルートも豊富、良くも悪くも車道が近いので人の気配があり怖くはない、という事で金時山に登っただけでは物足りないという人は歩けるとこまで歩くというぐらいの軽い気持ちで稜線歩きも計画に入れてみると良いのではないかと思った。
活動の装備
- メレル(MERRELL)モアブ ミッド ゴアテックス[メンズ]
- モンベル(mont-bell)ジオライン M.W. ラウンドネックシャツ Men's
- ワコール(Wacoal)CW-X スポーツタイツ スタイルフリーボトム (ロング丈) 吸汗速乾 UVカット VCO509 BU S [メンズ]
- クレッタルムーセン(KLATTERMUSEN)KLATTERMUSEN(クレッタルムーセン) MIMER22 Citronelle 【正規取扱店】
- ホグロフス(HAGLOFS)LIM POWER DRY HOOD
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