活動データ
タイム
05:21
距離
12.8km
のぼり
624m
くだり
624m
活動詳細
すべて見る■福島の桃源郷と言われる花見山は、個人の所有地を一般に開放してくださっている場所です。花一杯の里山周辺を誰でも歩くことができるのはとてもありがたく、そして素晴らしいことです。最初に感謝の気持ちを記します。 ■二年前、コロナウィルスが広がり始めた頃、この花見山へのバスの乗り入れが中止になりました。花の時期には自家用車を河川敷に置いて、シャトルバスで花見山まで来ることになるのですが、それができなくなりました。来園者は減少し、近隣の人が散歩で花見山を歩く程度だったようです。今年はシャトルバスも運行されていて、来園者も増えていると聞きました。 ■今日は、桜が咲き始めた花見山を巡ります。花見山を歩く前に、まず十万却山(じゅうまんこやま)の山頂を踏み、稜線を歩いて花見山に下ります。花見山で花を楽しんだ後は対岸の茶臼森配水場の先にある古峯神社に登り、そこから康善寺コースに下って再度花を楽しみます。その後は、車道を歩いて茶屋沼公園駐車場に戻る、12km余りの行程です。 ■予報では気温が20度まで上がるとのことでしたが、7時を過ぎても太陽は見えず、空気は肌寒く感じられます。茶屋沼公園駐車場からはしばらく車道を歩き、やがて林道に入ると傾斜が急になってきました。里では、梅やレンギョウ、菜の花、椿などが咲いていましたが、雑木林の林床には花は見当たりません。やがて樹木葬の看板のある寺院を過ぎると、無線中継場に着きます。 ■無線中継場から山頂まではわずかの距離です。山頂からは吾妻連峰と安達太良山が白く見えています。朝のうちは霞がかかっていましたが、次第にくっきりと見えるようになってきました。山頂からはアカマツの混じった雑木林を下ります。ここにも花はほとんどなく、わずかにキブシ、ナガハシスミレ、シュンランが咲いていました。ウグイスが盛んに鳴いています。 ■雑木林を飛び出ると一気に花一杯になり、花見山に入ったことが分かります。サンシュ、レンギョウ、菜の花は黄色、トウカイザクラ、モモはピンクと、山一帯が鮮やかに染まっています。対岸には白い吾妻連峰が見えています。美しくも爽快な景色を見ながら、花見山公園を一周します。クリスマスローズやミスミソウも咲いていました。初めは人が少なかったのですが、一周半して下る頃になると、観光客が増えてきました。この日は平日にもかかわらず、観光客は数百人ほど入ったような感じでした。それでもコロナ前に比べれば、ずいぶん少ない数だと思います。 ■花見山を下り、今度は里を登り返して茶臼森配水場に向かいました。こちらを歩く人はほとんどいないようです。配水場から階段を登ると小高い場所にある古峯神社に着きます。ここからの眺めが抜群で、福島市街から吾妻連峰、安達太良山を見渡せます。それに加え、対岸には花見山を見ることができます。花見山公園を歩くのならば、ちょっと足を伸ばしてみるといい場所です。ここで昼食休憩を取りました。 ■山頂から康善寺コースに下ると、千本桜の斜面に出ます。トウカイザクラが満開です。菜の花も咲いていて、実に美しい里山の風景です。先の雑木林にはカタクリの群落もあります。ここまで足を伸ばしている人は10人足らずで、閑散としています。遠くに吾妻連峰が見える「天空の道」を下っていくと、サクラは満開となり、桜とレンギョウ、梅などの香りを楽しみつつ、シャトルバスの発着場に着きました。バスが次々に入ってきています。ここから茶屋沼駐車場までは10分ほどです。のんびり歩いていきましょう。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。