後閑城址公園への道すがら、かしこに咲く桜に目が行ってしまう。 あんなに寒かった冬なのに、春は忘れず来てくれた。
早いものでもう一年。今年も桜を見に後閑城址公園を訪れた。
桜越しに夕日に霞む妙義山。
一月に来た時よりも夕日の沈む位置がずいぶん北寄りに。
陽が沈む頃、提灯に灯りが燈り城跡全体が夜の表情になった。
夕闇に沈んでいく桜と提灯の列。
光源を失った西の空がこの時だけの色に染まる。
桜の温かさをうまく表現したいのだけど…
ライトアップされると、昼間とは全然異なる表情に変化する。
闇が淡い色彩を一層引き立たせてくれているのだと思う。
今年の冬は山にたくさんの雪が降ったけれど
いつの間にか春はやってきてくれた。
今年もありがとう。