弥彦山(雪割草とカタクリの競演🌸)

2022.03.29(火) 日帰り

活動データ

タイム

05:42

距離

10.0km

のぼり

701m

くだり

702m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 42
休憩時間
6
距離
10.0 km
のぼり / くだり
701 / 702 m
40
2 5
1
1 4
1 22

活動詳細

すべて見る

■3月は花のシーズンの始まりです。これまでは、ミスミソウに会いに鶴岡市の高館山を訪れていました。今年は趣向を変えて、新潟県の弥彦山を歩くことにしました。ミスミソウと言えば弥彦山の隣にある角田山が有名ですが、弥彦山にも咲いているようです。数は多くはないようなので、弥彦山の後、弥彦山と角田山の間にある樋曽山を歩けば、おそらくミスミソウを十分に楽しめるに違いありません。弥彦山は初めての山です。下山したら麓にある弥彦神社や弥彦駅周辺も歩いてみることにしましょう。 ▷今回の弥彦山ルート(弥彦神社・・弥彦山・・妻戸山・・弥彦神社)  弥彦神社第一駐車場・・・弥彦神社境内散策・・・万葉の道・・・登山口・・・茶屋・・・(杉林の中のつづら折りの急登)・・・岩場の道・・・里見の松(6合目展望地)・・・9合目(売店・展望レストラン)・・・弥彦山山頂・・・妻戸山山頂・・・(急斜面の下り)・・・八枚沢登山口・・・(舗装道路)・・・観音寺・・・御殿山脇・・・弥彦神社第一駐車場 ▷このルートの見所 (1)カタクリ・・稜線に出て5合目辺りの岩場が群生地です。妻戸山からの下りもカタクリだらけで素晴らしい。 (2)オオミスミソウ・・表参道コースには小さな株しかありませんでしたが、妻戸山から八枚沢登山口への下りには、色とりどりのオオミスミソウがたくさん咲いていました。ここは角田山や山形県の高館山を凌ぐほどの花の道です。 (3)その他の花・・ナニワズ、コシノコバイモ、コシノカンアオイ、キクザキイチゲ、ナガハシスミレ、マンサクなどを見つけました。 (4)眺望・・晴れていれば越後の山々、飯豊連峰、北アルプス、佐渡島など360度の展望が楽しめます。 (5)その他・・弥彦神社からの往復コースを取る人が多いようですが、妻戸山から八枚沢へ下るコースは花が多く、オススメです。 【山行の詳細】 ■久しぶりに夜半に自宅を出発しました。山形自動車道を蔵王で下りて一般道を進みます。暗い道なので、南陽市から長井市・飯豊町に向かう交差点が分かりにくく、いつも迷ってしまいますが、今回はスムーズに右折し、長井市、飯豊町を過ぎました。この辺りにはかなり雪が残っていて、小国町に入るあたりでは道の両側に2mほどの雪が固められているのが分かります。新潟県に出ると雪の量は目に見えて減り、村上市に入ると田んぼの雪はほとんどなくなっていました。村上市の荒川胎内インターから日本海東北道に入り、新潟市の巻潟東インターで下りて、あとは一路弥彦山を目指します。 ■弥彦神社の第一駐車場に着いたのは7時を少し回った頃でした。100台以上止められそうな駐車場には数台しか車がありません。鳥居を二つ潜って境内に入り、本殿に向かいます。太いケヤキやスギが林立した厳かな境内に鶏の声が響きます。右手に進むと鶏舎がありました。「天然記念物に指定されている17種の日本鶏の大部分を飼育している」と書かれていました。江戸時代には品種改良が進んだ日本の鶏も、明治以降西洋種に押され、絶滅の危機にあるそうです。立派な日本鶏十数羽が、盛んに鬨の声を上げています。鶏舎の隣には、鹿の飼育スペースもあって、日本鹿が十数頭体を休めていました。(モーメントに日本鶏の写真を上げています。興味のある方はそちらでご覧ください) ■弥彦神社の本殿を出て、境内の脇を並行に進む万葉の道に入ります。杉林の中をしばらく歩くと登山口に着きました。また鳥居を潜って登山道に入ります。ここからは杉林の中のつづら折りの道になります。傾斜は急ですが、よく整備されているので、息があがるほどではありません。途中にある茶屋を過ぎて登ると、花が目に付くようになりました。キクバオウレンは満開、キクザキイチゲは半開き、オオミスミソウは小株、エンレイソウが咲き始めです。初めて見る花はコシノコバイモ。葉に隠れて花をつけるので、なかなか見つけられません。 ■つづら折りの杉林から稜線に出ると、一気に見晴らしが良くなり、越後の山々を遠望することができました。左手から二王子岳、五頭山、粟ケ岳、守門岳と連なります。これらの山々の稜線にはまだたっぷりと雪が残っています。五頭山の後には真っ白な飯豊連峰がうっすらと見えていました。 ■稜線を進み、小さな岩場に出ると、その周辺はカタクリの群生地になっていました。斜面を見下ろすと、満開のカタクリが一面に広がっています。これは素晴らしい❗️キクバオウレンも満開、コシノコバイモやオオミスミソウもわずかに咲いています。ここから9合目の売店・展望台レストランまでもう少しです。 ■展望レストランのデッキには登山者も観光客も少なく、まだ観光の季節には少し早いようです。デッキからは多宝山、山頂の駐車場、ロープウェイの山頂駅が見えます。ここから弥彦山山頂までは、林立する電波塔を見ながらもう少し歩くことになります。日陰にはまだ雪が残っていました。 ■弥彦山山頂は、山頂の神社を囲むようにして広い広場があり、そこから360度の展望を楽しむことができます。北東には飯豊連峰、西には佐渡ヶ島そして金北山、東には粟ケ岳、守門岳、南には北アルプスと、贅沢な風景です。この日は花曇りでしたが、これらの山々をうっすらと確認することができました。 ■弥彦山山頂を下り、妻戸山に向かいます。妻戸山から八枚沢への下りには、オオミスミソウが咲いているそうなので、それを楽しむことにしましょう。展望のない山頂を踏んでそのまま下っていくと、雑木林の両側にオオミスミソウが顔を出しました。花は一個体につき一、二輪ほどで大株は見当たりません。色は、白が多く、紫、薄紫、ピンクが点在しています。表参道コースにはほとんど見当たらなかったオオミスミソウが、ここにはカタクリに混じってたくさん咲いています。 ■急な下りを進んでいくと、オオミスミソウの数が増えてきました。花数も多くなり、所々に大株も見られます。斜面にはカタクリとオオミスミソウが群生状態になっています。下るにつれて花数が増え、道の両側は花だらけになってきました。これは凄い❗️黄色いナニワズやマンサクも満開です。登山道は急な下りで、そのためでしょうか、ここを歩く人はそれほど多くはありません。すれ違ったのは20人ほどでしたが、皆、スプリングエフェメラルの乱舞に驚いていました。このコースは、春の花の時期にぜひ歩きたいオススメの道です。 ■八枚沢登山口に下る手前に滝があります。落差約5メートルで、結構水量も豊かです。このあたりにもカタクリやコシノコバイモ、キクザキイチゲが咲いています。弥彦山の西側は花の宝庫でした。八枚沢登山口から弥彦神社までは、舗装された車道を歩くことになります。退屈な道だろうと思っていたら、まだ冬期閉鎖中のためか、車はまったく通らず、その上、道端にはたくさんの花が咲いています。キクザキイチゲ、ネコノメソウ、ナガハシスミレ、オクチョウジザクラ、ハコベ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウなど、花を楽しみながら出発点に戻ります。車道から雑木林を覗くと、白い花が群生しているのが目に入りました。よく見ると、これがオオミスミソウでした。車道のすぐ脇にオオミスミソウの群落があるとは信じられません。弥彦山でオオミスミソウを十分に堪能したので、次に登る予定だった、隠れたオオミスミソウの名山、樋曽山はパスすることにしました。

弥彦山・多宝山・雨乞山 日本海東北道荒川胆内インター手前から。真っ白に覆いかぶさる飯豊連峰が見えます。
日本海東北道荒川胆内インター手前から。真っ白に覆いかぶさる飯豊連峰が見えます。
弥彦山・多宝山・雨乞山 新潟平野の向こうに弥彦山が見えてきました。
新潟平野の向こうに弥彦山が見えてきました。
弥彦山・多宝山・雨乞山 鳥居を潜って境内に入ります。
鳥居を潜って境内に入ります。
弥彦山・多宝山・雨乞山 これは西に位置する一の鳥居。ここに寄り道しました。
これは西に位置する一の鳥居。ここに寄り道しました。
弥彦山・多宝山・雨乞山 一の鳥居から再び境内へ。玉の橋を渡ります。
一の鳥居から再び境内へ。玉の橋を渡ります。
弥彦山・多宝山・雨乞山 苔むした境内にはショウジョウバカマが咲いていました。
苔むした境内にはショウジョウバカマが咲いていました。
弥彦山・多宝山・雨乞山 境内から万葉の道に入ります。登山口はこの先にあります。
境内から万葉の道に入ります。登山口はこの先にあります。
弥彦山・多宝山・雨乞山 登山口に着きました。ここからは杉林の中のつづら折りの道になります。
登山口に着きました。ここからは杉林の中のつづら折りの道になります。
弥彦山・多宝山・雨乞山 茶屋。飲料も売っているようですが、この時刻は無人でした。
茶屋。飲料も売っているようですが、この時刻は無人でした。
弥彦山・多宝山・雨乞山 登山道はよく整備されています。こんな急坂がしばらく続きます。
登山道はよく整備されています。こんな急坂がしばらく続きます。
弥彦山・多宝山・雨乞山 ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
弥彦山・多宝山・雨乞山 キクザキイチゲ
キクザキイチゲ
弥彦山・多宝山・雨乞山 コシノコバイモ。初めてお目にかかります。
コシノコバイモ。初めてお目にかかります。
弥彦山・多宝山・雨乞山 エンレイソウ
エンレイソウ
弥彦山・多宝山・雨乞山 オオミスミソウ。表参道ルートには小さな株しかありません。
オオミスミソウ。表参道ルートには小さな株しかありません。
弥彦山・多宝山・雨乞山 つづら折りの道が終わり、稜線に出ました。この先は岩の多い道になります。
つづら折りの道が終わり、稜線に出ました。この先は岩の多い道になります。
弥彦山・多宝山・雨乞山 カタクリが群生しています。ほとんど満開の状態でした。
カタクリが群生しています。ほとんど満開の状態でした。
弥彦山・多宝山・雨乞山 崖の斜面にも咲いています。
崖の斜面にも咲いています。
弥彦山・多宝山・雨乞山 これだけの群生地は多くはありませんね。足が進みません。
これだけの群生地は多くはありませんね。足が進みません。
弥彦山・多宝山・雨乞山 キクバオウレン
キクバオウレン
弥彦山・多宝山・雨乞山 対岸に見えるのは粟ケ岳。
対岸に見えるのは粟ケ岳。
弥彦山・多宝山・雨乞山 そして守門岳。越後の名山が一望できます。花曇りの天気でも素晴らしい眺めです。
そして守門岳。越後の名山が一望できます。花曇りの天気でも素晴らしい眺めです。
弥彦山・多宝山・雨乞山 9合目に着きました。売店とレストランがある建物に立ち寄りました。
9合目に着きました。売店とレストランがある建物に立ち寄りました。
弥彦山・多宝山・雨乞山 建物の展望台からは、多宝山、駐車場、そしてロープウェイの山頂駅が見えます。
建物の展望台からは、多宝山、駐車場、そしてロープウェイの山頂駅が見えます。
弥彦山・多宝山・雨乞山 西側には日本海が広がっています。
西側には日本海が広がっています。
弥彦山・多宝山・雨乞山 遠くに佐渡島、そして白い金北山を望みます。
遠くに佐渡島、そして白い金北山を望みます。
弥彦山・多宝山・雨乞山 新潟平野の北東には、松平山や五頭山。それらの山々を覆うように白い飯豊連峰が見えます。
新潟平野の北東には、松平山や五頭山。それらの山々を覆うように白い飯豊連峰が見えます。
弥彦山・多宝山・雨乞山 この鳥居を潜って階段を登ると弥彦山山頂です。
この鳥居を潜って階段を登ると弥彦山山頂です。
弥彦山・多宝山・雨乞山 山頂からは信濃川が見えます。
山頂からは信濃川が見えます。
弥彦山・多宝山・雨乞山 日本海の向こうに北アルプスの山々も見えています。同定できませんでしたが、火打山、妙高山、苗場山などでしょうか。
日本海の向こうに北アルプスの山々も見えています。同定できませんでしたが、火打山、妙高山、苗場山などでしょうか。
弥彦山・多宝山・雨乞山 こちらは越後駒ヶ岳周辺の山々でしょうか。素晴らしい眺めです。
こちらは越後駒ヶ岳周辺の山々でしょうか。素晴らしい眺めです。
弥彦山・多宝山・雨乞山 弥彦山山頂から妻戸山へ向かいます。正面に多宝山を見て、右に折れ、下っていきます。
弥彦山山頂から妻戸山へ向かいます。正面に多宝山を見て、右に折れ、下っていきます。
弥彦山・多宝山・雨乞山 妻戸山山頂は展望がなく、そこから雑木林の中の急な下りが続きます。
妻戸山山頂は展望がなく、そこから雑木林の中の急な下りが続きます。
弥彦山・多宝山・雨乞山 ここからオオミスミソウが登場❗️初めは小さな株でした。
ここからオオミスミソウが登場❗️初めは小さな株でした。
弥彦山・多宝山・雨乞山 白、紫、薄紫、ピンクなど、実に色とりどりです。あまり期待はしていなかったルートですが、これは素晴らしい。
白、紫、薄紫、ピンクなど、実に色とりどりです。あまり期待はしていなかったルートですが、これは素晴らしい。
弥彦山・多宝山・雨乞山 薄紫を白地で抜いた色合い。オシベの色が濃い個体です。
薄紫を白地で抜いた色合い。オシベの色が濃い個体です。
弥彦山・多宝山・雨乞山 こちらはピンクがかった二輪。
こちらはピンクがかった二輪。
弥彦山・多宝山・雨乞山 見上げるとマンサク。
見上げるとマンサク。
弥彦山・多宝山・雨乞山 花数が段々増えてきました。
花数が段々増えてきました。
弥彦山・多宝山・雨乞山 ピンク
ピンク
弥彦山・多宝山・雨乞山 薄紫
薄紫
弥彦山・多宝山・雨乞山 白
弥彦山・多宝山・雨乞山 登山道の両側にはカタクリも群生しています。
登山道の両側にはカタクリも群生しています。
弥彦山・多宝山・雨乞山 ナニワズの黄色も目立ちます。
ナニワズの黄色も目立ちます。
弥彦山・多宝山・雨乞山 大株があちこちに見えてきました。薄紫❗️
大株があちこちに見えてきました。薄紫❗️
弥彦山・多宝山・雨乞山 紫❗️
紫❗️
弥彦山・多宝山・雨乞山 白❗️どれも見事な個体です。
白❗️どれも見事な個体です。
弥彦山・多宝山・雨乞山 ピンクと白の染め分けのカタクリを発見しました。
ピンクと白の染め分けのカタクリを発見しました。
弥彦山・多宝山・雨乞山 オオミスミソウとカタクリが群生する斜面。
オオミスミソウとカタクリが群生する斜面。
弥彦山・多宝山・雨乞山 斜面の至る所にオオミスミソウが咲いています。これは素晴らしい。感激❗️
斜面の至る所にオオミスミソウが咲いています。これは素晴らしい。感激❗️
弥彦山・多宝山・雨乞山 八枚沢登山口に着きました。滝があります。この駐車場には十台ほど駐車できます。
八枚沢登山口に着きました。滝があります。この駐車場には十台ほど駐車できます。
弥彦山・多宝山・雨乞山 ここからは車道歩きで出発点に戻ります。ネコノメソウを発見。
ここからは車道歩きで出発点に戻ります。ネコノメソウを発見。
弥彦山・多宝山・雨乞山 ナガハシスミレも咲いていました。
ナガハシスミレも咲いていました。
弥彦山・多宝山・雨乞山 オクチョウジザクラ
オクチョウジザクラ
弥彦山・多宝山・雨乞山 キクザキイチゲ
キクザキイチゲ
弥彦山・多宝山・雨乞山 オオイヌノフグリ
オオイヌノフグリ
弥彦山・多宝山・雨乞山 ヒメオドリコソウとセンボンヤリ
ヒメオドリコソウとセンボンヤリ
弥彦山・多宝山・雨乞山 コシノカンアオイ
コシノカンアオイ
弥彦山・多宝山・雨乞山 樹齢千年というタコケヤキに立ち寄りました。
樹齢千年というタコケヤキに立ち寄りました。
弥彦山・多宝山・雨乞山 JR弥彦駅。
JR弥彦駅。
弥彦山・多宝山・雨乞山 帰路、車を停めて弥彦山を振り返りました。花の多い、素敵な山でした。
帰路、車を停めて弥彦山を振り返りました。花の多い、素敵な山でした。
弥彦山・多宝山・雨乞山 こちらは隣の角田山。
こちらは隣の角田山。
弥彦山・多宝山・雨乞山 白く見えるのは守門岳でしょうか。さあ、ここから自宅まで4時間のロングドライブです。
白く見えるのは守門岳でしょうか。さあ、ここから自宅まで4時間のロングドライブです。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。