活動データ
タイム
01:42
距離
5.5km
のぼり
323m
くだり
324m
活動詳細
すべて見る今回、念願の高崎山に登る機会を得ました。晴天に恵まれ、近場かつ低山ながら森林セラピーに相応しい山道の魅力を存分に体験でき、充実感いっぱいです。 【はじめに】 高崎山(628m)は大分百名山の一つで、別府湾を挟んで大分市(最西部)と別府市を分断するような位置にあるヨットのメインセイル(帆)を想起させるような山容を特徴とします。 別府湾に迫り出す独特な山体は、火山活動による湾周囲に形成された溶岩ドームに由来するためです。 別府湾に面する北面山麓には、そこに生息する野生のニホンザルを餌付けした有名な高崎山自然動物園(約1100頭)があり、ピーク時には年間約40万人もの観光客が全国からここを訪れています。 高崎山山頂は、中世に建立された高崎城跡であることから樹林が少ない居住平地が広がり、そこからのパノラマ眺望はどの方向も絶景となっています(価値ある眺望!)。そのため、高崎山は歴史的には「四極山(しはつやま)」が通称だったようです。 高崎山の山頂には、 (1)別府湾田浦ビーチからスタートする田浦ルート、(2)柞原八幡宮からスタートする柞原ルート(途中田浦ルートと合流)、そして標高415m地点にある銭瓶峠駐車場から1km登ったところにある(3)南登山口(415m地点)ルートの3つの登山ルートがあります。 (1)(2)は長い登山ルートとなりますが、途中合流し、それはさらに(3)南登山口ルートとも合流して最終的に1つのルートとして南斜面から山頂につながります。 特に(3)ルートは、大分市森林セラピーロードに認定された爽やかな気分にさせてくれるトレッキングルートとして多くの市民に長年愛されています。 (3)の登山道には、霊山や本宮山の参道では気づきませんでしたが、山頂付近に近づくと山道傍に森林セラピーロードの匂いをプンプンさせるような「座観」の標柱がやたらと目につくようになります。 「座観」? 「座観」とは、絶景ポイントなどに立ち止まり、そこの自然から感じ得るすべてを五感(視覚・嗅覚・聴覚・平衡覚・味覚)に隈なく受容させることで、ストレス過多の時代に生き抜くすべての人たちに生理的・心理的な癒やしやストレス軽減効果をもたらす術を意味します。 ちなみに、森林セラピーロードは単なるハイキングや気分転換を図るような森林トレッキングとは明らかに違うらしい(難しい!)。 どうも森林セラピーには固有の医科学的エビデンス(副交感神経活性化など)があることが強調されています。確かに、森林セラピーでは、わざわざ「五感の開放」というスピリチュアルな表現を用いており、瞑想ともとれるような座位姿勢(静かに座り閉眼)において、視覚以外の特殊感覚を研ぎ澄ますことを「座観」で表現しています。座観に潜むスピリチュアルな側面(魅力)に鋭敏な嗅覚をもつ日本人の習性を捉えた健康志向も刺激するキャチフレーズとなっています。 残念ながら、今回私自身、時間制約(2時間以内)があり「座観」とはほど遠いトレッキングとなったことを、下山後、あらためて振り返り恥じているところです。 次回は時間に余裕をもって、高崎山において「五感の開放」を、かつて山頂に築かれた大友氏の詰城(高崎城)跡・関連遺構の探索も含めて体感してみたいと考えています。 [追補] 現在、大分市森林セラピーロードに認定されているのは、①高崎山、②霊山、③おしどり渓谷、④本宮山、⑤宇曽山(障子山)、⑥樅の木山(本神崎)、⑦天面山(中判田)、⑧平成森林公園・鎧ヶ岳(野津原)となっています。 【高崎山へのアプローチ】 南登山口を利用 1 .銭瓶峠駐車場(挟間町から県道51号別府挟間線経由) 2 .林道を1km移動 (途中、作業道が左手に2回出現:要注意) 3 .南登山口到着(防御柵から進入)(鉄柵内にも数台の駐車スペース有り) 4 .右周りの登山道からスタート(途中、左手に1枚岩壁出現)1km 5 .左周りの登山道(途中、西大分を見渡す絶景ポイント有り)500m (城遺構の堅堀群が出現開始) 6 .高崎城正面口・遺構出現(緩やかながらロープ場が一ヶ所出現) 7 .山頂(628m)到着 700m (四方に絶景ポイント有り) 8 .⑦~①を経て下山 (天候、晴れ一時曇り、銭瓶峠駐車場、気温14度)
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