階上岳(赤コース~緑コース):春は未だ遠く

2022.02.26(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 35
休憩時間
21
距離
10.6 km
のぼり / くだり
744 / 744 m
4
54
28
25
11
5

活動詳細

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青森県の南東端に位置する『階上岳(はしかみだけ、740m)』。岩手県との県境を隔てるその山容は周辺地域からも大変良く目立ち、寝そべった牛の姿を思わせることから、『臥牛山(がぎゅうさん)』の名でも呼ばれている。家族連れから登山愛好家まで楽しめる多彩な登山道が整備され、展望にも恵まれていることから、季節を問わず多くの登山者で賑わいを見せている。東日本大震災の後には『三陸復興国立公園』に編入されており、震災復興のシンボルとしても親しまれている存在だ。   さて、令和4年もあっという間に如月の終わりを迎えようという中にあって、本邦は一部地域で大雪による生活への影響が連日報じられる日々が続いている。ここ青森県でも言うに及ばず、この週末も天候の安定する街は少なそうだ。また新型コロナウイルス感染症蔓延の影響もあって、外出先も限られているのが現状である。そんな中で、かろうじて筆者の射程内に入る山行先のひとつがこの『階上岳』であった。実のところ本峰は一昨年の8月に青森県へ越してきて以来、既に何度か足を運んでいる山だ。つい今月の上旬にも登ったばかりなのだが、これまで辿ったのはいずれも同じようなコースばかりだったのも事実である。他方、上述のように本峰には多彩な登山ルートが存在するため、そちらを開拓するのも一興というものであろう。   ともあれそんな訳で、今回は改めてこの『階上岳』を目指すことに。既にお馴染みのようで、実は全く知らなかった『階上岳』の新たな一面に挑むべく、車のハンドルを取り登山口へ出発だ。     <アクセス> ・『フォレストピア階上(青森県三戸郡階上町鳥屋部大柿1-2)』をカーナビの目的地にセット。駐車場は同施設の他、それよりも登山口に近い『鳥屋部農村公園』のものも利用可能。   ・公共交通機関を利用する場合は、JR、青い森鉄道『八戸駅』ないしJR『本八戸駅』より、『登山口』バス停(『フォレストピア階上』前)まで南部バスも利用可能だが、乗り継ぎが必要。詳しくは公式ウェブサイトを参照のこと。

階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 今回のスタート地点は、『階上岳』北麓の『鳥屋部農村公園』だ。駐車場に車を停めて支度を整え、まずは登山口へ向かう。
今回のスタート地点は、『階上岳』北麓の『鳥屋部農村公園』だ。駐車場に車を停めて支度を整え、まずは登山口へ向かう。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 先述の駐車場から歩くこと3分程で登山口へ。ここでチェーンスパイクを装備したら、脇に設置されているカウンターのボタンを押し、いざ登山道へ進出である。
先述の駐車場から歩くこと3分程で登山口へ。ここでチェーンスパイクを装備したら、脇に設置されているカウンターのボタンを押し、いざ登山道へ進出である。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 登山口からはしばし緩やかな登りが続く形となる。
登山口からはしばし緩やかな登りが続く形となる。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 少々進むと、一旦林道の下をトンネルで抜ける。内部もコンクリートの階段だが、この日は凍結なども見られなかった。
少々進むと、一旦林道の下をトンネルで抜ける。内部もコンクリートの階段だが、この日は凍結なども見られなかった。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 先程のトンネルを過ぎると、登山道は沢沿いの道程に。
先程のトンネルを過ぎると、登山道は沢沿いの道程に。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 そののち登山道は一度車道と交差し、『しるし平』というチェックポイントへ。ただし車道は除雪されておらず、この時期は通行止めとなっている。同所にはあずま屋のほかバイオトイレ(写真右奥)も置かれており、そちらは冬季も利用可能だ。
そののち登山道は一度車道と交差し、『しるし平』というチェックポイントへ。ただし車道は除雪されておらず、この時期は通行止めとなっている。同所にはあずま屋のほかバイオトイレ(写真右奥)も置かれており、そちらは冬季も利用可能だ。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 なお上記の通り、『階上岳』には幾つかの登山道が存在するが、そのうち最もポピュラーなのが『緑コース』および『赤コース』の二つである。『しるし平』から更に少し登ると、そちらの分岐点へ差し掛かるが、今回の登りでは『赤コース』を辿ることとし、進行方向右手へ折れる。
なお上記の通り、『階上岳』には幾つかの登山道が存在するが、そのうち最もポピュラーなのが『緑コース』および『赤コース』の二つである。『しるし平』から更に少し登ると、そちらの分岐点へ差し掛かるが、今回の登りでは『赤コース』を辿ることとし、進行方向右手へ折れる。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 『赤コース』に入ったら、まずは最寄りのピークである『つくし森』に立ち寄っていくこととした。同峰へ向かう脇道に折れると本日最初の急坂となるが、それも長くは続かない。
『赤コース』に入ったら、まずは最寄りのピークである『つくし森』に立ち寄っていくこととした。同峰へ向かう脇道に折れると本日最初の急坂となるが、それも長くは続かない。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 そののち、本日最初のピークとなる『つくし森』へ登頂。同所には『大山津見(おおやまつみ)神社』が祀られている。
もう一段高い場所には三角点(424.6m)も置かれているが、周囲を木々に閉ざされているため、展望はほとんど得られない。
そののち、本日最初のピークとなる『つくし森』へ登頂。同所には『大山津見(おおやまつみ)神社』が祀られている。 もう一段高い場所には三角点(424.6m)も置かれているが、周囲を木々に閉ざされているため、展望はほとんど得られない。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 いったん『つくし森』から取って返して、引き続き『階上岳』山頂をめざす。ここからは筆者としても未体験の山路だ。まずは案内標識に従い、『赤コース』のその先へ。
いったん『つくし森』から取って返して、引き続き『階上岳』山頂をめざす。ここからは筆者としても未体験の山路だ。まずは案内標識に従い、『赤コース』のその先へ。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 『赤コース』はその後、傾斜の緩急を繰り返す。無雪期においてはロープの張られている急坂もあるそうで、思いのほかハードであった。
『赤コース』はその後、傾斜の緩急を繰り返す。無雪期においてはロープの張られている急坂もあるそうで、思いのほかハードであった。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 そののち登山道は再度、林道を横切ることとなる。
そののち登山道は再度、林道を横切ることとなる。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 先程の林道から先は、先日までの降雪の影響からか、少々トレースが浅くなりがちであった。ツリーホールにも気を付けつつ、その先へ。
先程の林道から先は、先日までの降雪の影響からか、少々トレースが浅くなりがちであった。ツリーホールにも気を付けつつ、その先へ。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 足元が緩やかになり、木立が少し拓けると『緑コース』と再び合流する。ここまで来れば、山頂までは残りあと僅かだ。
足元が緩やかになり、木立が少し拓けると『緑コース』と再び合流する。ここまで来れば、山頂までは残りあと僅かだ。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 その後、僅かに急な坂の先に待つ鳥居をくぐれば、『階上岳』の頂へ到着である。まずはここまでの山行の無事に感謝し、山神様に手を合わせた。
その後、僅かに急な坂の先に待つ鳥居をくぐれば、『階上岳』の頂へ到着である。まずはここまでの山行の無事に感謝し、山神様に手を合わせた。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 『階上岳』の山頂は小さく拓かれており、立派な石碑や展望台のほか、ベンチなども整備されている。
『階上岳』の山頂は小さく拓かれており、立派な石碑や展望台のほか、ベンチなども整備されている。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 山頂の展望台からは抜群の見晴らしが拓けており、麓の町からその北隣の『八戸市』を経て、太平洋の大海原を望むことが出来る。なお、条件に恵まれれば青森県を代表する山域のひとつ『八甲田連峰』まで見晴らせるが、この日はガスに覆われていた。
山頂の展望台からは抜群の見晴らしが拓けており、麓の町からその北隣の『八戸市』を経て、太平洋の大海原を望むことが出来る。なお、条件に恵まれれば青森県を代表する山域のひとつ『八甲田連峰』まで見晴らせるが、この日はガスに覆われていた。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 なお、『階上岳』の南側には『南岳(739m)』というピークも存在し、今回はそちらへも足を延ばしてみることとした。まずは『階上岳』山頂から、緩やかな下り基調に進む。
なお、『階上岳』の南側には『南岳(739m)』というピークも存在し、今回はそちらへも足を延ばしてみることとした。まずは『階上岳』山頂から、緩やかな下り基調に進む。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 平坦なコル部から登り返しに入ると、トレースは再び埋まり始めた。幸い、この日の先行者の方によるものと思われる足跡が刻まれていはいたものの、それでも足元が更に沈み込んで苦戦させられる局面は少なくなかった。
平坦なコル部から登り返しに入ると、トレースは再び埋まり始めた。幸い、この日の先行者の方によるものと思われる足跡が刻まれていはいたものの、それでも足元が更に沈み込んで苦戦させられる局面は少なくなかった。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 若干の悪戦苦闘に見舞われつつも、何とか『南岳』山頂に到着だ。なお筆者にとって、同ピークを踏むのもこれが初めてのこととなる。
若干の悪戦苦闘に見舞われつつも、何とか『南岳』山頂に到着だ。なお筆者にとって、同ピークを踏むのもこれが初めてのこととなる。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 『南岳』からは南方~西側へ、良好な眺望が広がっている。写真左側~中央にかけて連なる稜線は、『階上岳』の南隣にそびえる『久慈平岳(くじひらだけ、706m)』。
『南岳』からは南方~西側へ、良好な眺望が広がっている。写真左側~中央にかけて連なる稜線は、『階上岳』の南隣にそびえる『久慈平岳(くじひらだけ、706m)』。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 『南岳』を後に、いったん『階上岳』まで引き返す。ちなみに、こちら側にも小さな鳥居が置かれているが、積雪期では相当屈みこまないとくぐれない。
『南岳』を後に、いったん『階上岳』まで引き返す。ちなみに、こちら側にも小さな鳥居が置かれているが、積雪期では相当屈みこまないとくぐれない。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 『階上岳』山頂を経てさらに取って返すと、『つつじの森休憩所』という立派な小屋が建っている。今回は利用しなかったが、お昼休憩に立ち寄られる方も多いようだ。
『階上岳』山頂を経てさらに取って返すと、『つつじの森休憩所』という立派な小屋が建っている。今回は利用しなかったが、お昼休憩に立ち寄られる方も多いようだ。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 その後は往路と異なる『緑コース』へ進み、『大びらき』と呼ばれる展望台にも寄り道していくこととした。『つつじの森休憩所』から少し先の分岐点を右手に折れると、立派な鳥居が。その向こうには電波塔の建つ大きな広場がが拓けている。
その後は往路と異なる『緑コース』へ進み、『大びらき』と呼ばれる展望台にも寄り道していくこととした。『つつじの森休憩所』から少し先の分岐点を右手に折れると、立派な鳥居が。その向こうには電波塔の建つ大きな広場がが拓けている。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 『大びらき』展望台からは、『階上岳』山頂よりも太平洋により近い見晴らしを楽しめる。なお、この展望台のすぐ下は芝桜の群生地となっており、春は素晴らしい花畑に彩られるそうだ。
『大びらき』展望台からは、『階上岳』山頂よりも太平洋により近い見晴らしを楽しめる。なお、この展望台のすぐ下は芝桜の群生地となっており、春は素晴らしい花畑に彩られるそうだ。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 『大びらき』から麓へ向け、引き続き『緑コース』を下る。道中、にわか雪に見舞われる場面もあったが、それもごく僅かな間であった。
『大びらき』から麓へ向け、引き続き『緑コース』を下る。道中、にわか雪に見舞われる場面もあったが、それもごく僅かな間であった。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 そののち、再び『赤コース」および『緑コース』を併せて『しるし平」の休憩所へ。ここを過ぎれば、此度の山路も終わりが近い。
そののち、再び『赤コース」および『緑コース』を併せて『しるし平」の休憩所へ。ここを過ぎれば、此度の山路も終わりが近い。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 その後も順調に下り、木立を抜ければ登山口へ帰還。愛車の待つ駐車場も目の前だ。
ここ最近の運動不足が祟り、体力的に若干しんどい山行になってしまったのが今回最大の反省点である。
その後も順調に下り、木立を抜ければ登山口へ帰還。愛車の待つ駐車場も目の前だ。 ここ最近の運動不足が祟り、体力的に若干しんどい山行になってしまったのが今回最大の反省点である。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 下山後は、『鳥屋部農村公園』の隣に位置する『フォレストピア階上』へ。当施設は地元の農村活性化を目的として設立された交流センターで、『階上岳』への登山基地としても親しまれている。
下山後は、『鳥屋部農村公園』の隣に位置する『フォレストピア階上』へ。当施設は地元の農村活性化を目的として設立された交流センターで、『階上岳』への登山基地としても親しまれている。
階上岳(種市岳・臥牛山)・久慈平岳 『フォレストピア階上』には食堂も併設されており、地元の名物である『階上そば』も供食されている。筆者も下山後の楽しみとして頂いていくこととした。
なお、当施設の管理を委託されている団体は、残念ながら契約期間満了に伴い今年度末で撤退するとのこと。したがって、ここで『階上そば』を味わえるのも残りあと僅かとなる。
『フォレストピア階上』には食堂も併設されており、地元の名物である『階上そば』も供食されている。筆者も下山後の楽しみとして頂いていくこととした。 なお、当施設の管理を委託されている団体は、残念ながら契約期間満了に伴い今年度末で撤退するとのこと。したがって、ここで『階上そば』を味わえるのも残りあと僅かとなる。

活動の装備

  • ニコン(Nikon)
    標準ズームレンズAF-SDXNIKKOR16-85mmf/3.5-5.6GEDVRニコンDXフォーマット専用
  • ニコン(Nikon)
    デジタル一眼レフカメラD7100ボディーD7100

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