『点と線』それは本宮山と霊山を繋ぐ架け橋でした!

2022.02.20(日) 日帰り

活動データ

タイム

05:09

距離

11.0km

上り

1040m

下り

747m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 9
休憩時間
53
距離
11.0 km
上り / 下り
1040 / 747 m
1 34
31
26
20
1 9
27

活動詳細

すべて見る

【最初に】  長文の活動日記、毎回失礼いたします。  自身、殴り書きですが、登った山への敬意から多角的な観点から記録に努めています。同じ山に登る方で、もし日記の情報が役に立つのであれば幸いです。備忘録でもあります。 【活動日記】  小雪舞う寒いなか、  ずっと気になっていた「本宮山(ほんぐうさん)」と霊山を縦走するコースに出かけてきました。本日は、二つのピークの点を点を繋げます(点と線)。  日中陸地でも5度、霊山山頂ではマイナス6度を記録し、市街地に位置する低山では稀にみる寒風吹き荒ぶ悪いコンディションとなりました。    今回トレッキングの目的である最初の点、本宮山(608m)は、大分市南部600m級の3峰の一つで、それは霊山(610m)、障子岳(750m)に対して右後方に位置する市民での知名度がやや低い山です(失礼)。  地質的には、判田西方から野津原南方に形成された霊山山塊に属し、火山岩由来とは異なり、いずれも白亜紀の古い体積岩(約1億年以上前)からつくられた壮年期に相当する山とのことです。  果たして山に次に老年期などの表現があるかどうかは分かりませんが、火山活動によってつくられた久住連山と比較すると山がもつ歴史の古さにはとにかく驚かされます。  また、霊山を縫うように流れる大分川や七瀬川流域の丘陵地には、阿蘇火山活動に由来する火砕流堆積物も広く分布するので、当然ながら、本宮山や霊山などの山体表層もその堆積物が相当量含まれると考えられます。  通りで、霊山や本宮山の土壌層は落葉層を取り込んで豊かに成長している訳です。そのため、登山道にはゴツゴツした大きな岩の露出や火山岩特有のガレ場は出てきません。また、本宮山がヒノキの植林地に利用されてきた理由もこのことからも頷けますね。    本宮山はその名からも分かるように、山頂付近に西寒多神社の奥宮(本宮神社)が建立(278年)されたことと深く関係します。  本宮山は、本来旧称「西寒多山」で呼ばれていました。結局、霊山に次いで本宮山もその山体が信仰の対象として崇められた御神体ということになります。  旧本宮である奥宮は、その後、1409年に山頂から山麓の寒田(そうだ)に遷宮して現在の西寒多神社となり、庶民が崇める集合神の一大拠点として宇佐神宮とともに大いに栄えてきました。  奥宮まで往復6kmの登拝路の入り口(本宮山登山口)が、境内の手水舎横から始まる理由も十分理解できます。西寒多神社にお参りしたのち、奥宮にも参拝に行くという流れなのでしょう。知る人ぞ知ることのレベルか分かりません。 (1)本宮山へのアプローチ  登拝路が西寒田神社の社叢を抜けると、霊山や本宮山を右手に見ながらの田んぼの畦道となります。ここでは登山道というよりは田舎の懐かしい雰囲気が漂います。    本殿から数分で最初の標識に従って左折し、畦道から本格的な登山道(参道)に入ります。  まず切り通しの参道を緩やかに登りますが、すぐに平坦な道となります。途中、左手に小さなため池を目にします。濁って不気味なため池です。  次いで堤の上の参道を抜けると、立派な竹林に囲まれた参道となります。もちろん周りは太い竹だらけです。  ご愛敬程度の小さな沢の渡渉もありますが、大雨後や梅雨でない限り靴が汚れる心配はないでしょう。  尾根沿いの参道をしばらく歩くと、尾根からやや外れた位置で「高取分岐」に着きます。本宮山から北に延びる尾根筋と高取山(275m)との鞍部を高取分岐と呼ぶようです。ここでは標識に従って右に迂回します。  高取分岐を過ぎると途中ややキツい岩混じりの登りが出てきますが、それも直ぐに終わり再び緩やかな参道となります。やがて参道周囲はスギやヒノキの人工林に変化していきます。  さらにつき進むと、突然左手の展望が大きく開けます。そこは西寒多分岐(平原口分岐と同じ)手前に位置する最初の眺望ポイントです。狭い参道にも拘わらず小さな木製ベンチも設置されています。もちろん誰も座っていません。  ベンチには新しく積もった雪が薄く被っていましたが、誰かがそこに指で「よっちゃん」と書いています。何かしらのメッセージなのでしょうか?「よっちゃん」気になります。    西寒多分岐は、平原登山口からの参道と合流する分岐点にあります。  西寒多分かれを過ぎると急に道幅が広くなり、参道両側には立派な照葉樹林も広がってきます。  ここでは、参道に積もった雪も段々目立つようになり風も強くなってきました。寒いです!  その後、短い急な登りを終えると、右手に広大な立木伐採エリアが広がってきます。突然、自然美とは逆行するような光景に誰しも驚くはずです。  このエリアは『猫平官公造林地』と呼ばれています。市街地からもこの異様な光景ははっきり見ることができます(詳細は後述)。  このエリア左から大きく右に巻いて歩くと山頂が近づいてきます。ピークへの最後の急登では、剝き出しの北斜面から吹きつけてくる寒風は肌を刺す痛みになります。きっと氷点下でしょう!  ここは、景色を遮る木々がないため、大分市街や別府湾を一望する大眺望パノラマポイントとなります。設置されたベンチから眼下の光景を眺めてひと息いきつけば、まさに森林セラピーです。    山頂への分岐点前には、一旦側道に入って本宮神社ならびに「石峰殿」と呼ばれる高さ約10mの巨石群に参拝することができますが、今回は、寒さのため奥宮に立ち寄ることなく山頂に急ぎました。参拝は次回にお預けです。  本宮山の山頂(608m)は右手に広がる景色に囚われているうちにあっけなく到着します。そこには控えめな山頂標識が立てられています。  それに対して、派手な「本宮山を守る会」が建てた立派な展望台が狭いピークを堂々と占領しています。  展望台からは、天気が良ければ大分市街全域と別府湾、さらには由布岳・鶴見岳などが見渡せる絶景ポイントとなっています。夏は涼みも兼ねていいでしょうね。  ちなみに、市街地に面する山肌の広域の露出は、調べてみると、林野庁の「公有林野官行造林制度」に伴うひのき一斉伐採(国と土地所有者との成林木の販売収益分配制度)によるもののようです。  一方、景観を損なう植林伐採跡は、現在、土地所有者らが中心となって紅葉や山桜などの植栽することで美しい山肌再建を現在図っているとのこと。相当の時間がかかりそうですが関係者に心から敬意を表します。   (2)本宮山から霊山へのアプローチ  本宮山山頂から霊山までを繋ぐ登山道は残念ながらありません。  本宮山と霊山のピーク間を結ぶ距離は約5kmほどですが、そのうち登山道は1/5ほどで、他は登山道以外の林道や県道、市道を利用しなければいけません。  まず最初は、山頂近くまで伸びている林道(コンクリート路)を利用して五辻峠まで惜しいほどのキョリを一気に下ります。  本宮山頂から南西に延びる尾根上にある「五辻峠」は、その名の通り、五方向の道の辻合となっています(実際は作業道を含めて六辻)。  五辻峠に到着すると、「地𠮷・青少年の森」の標識に従ってさらに下ります。ここでは、林道や赤仁田・青少年の森方向に間違えて入りやすいので注意が必要です。  県道41号に向かう下り坂(五辻峠から0.7km)では、霊山後方の勇姿や障子岳の山体が見えてきます。両者の美しさにきっと感動することでしょう。  県道41号(大分大野線)交差点に合流すると、標識に従って、森林展示館・霊山方面に進み、次に林道地吉線から霊山南登山口を目指します。距離にすると約2kmほどです。 #ちなみに【県道41号線】は離合できない険しい県道として恐れられています。    林道入口付近の標高は380mとなります。ここが本宮山から霊山の縦走コースのなかで最も低地です。  ここから昇降を繰り返しながら標高460mの「霊山南登山口」に向かいますが、登山口に至る舗装道周囲は、青少年の森に含まれる静かな自然豊かな雰囲気があり素敵な道となっています。  霊山南口登山口到着。 こにははっきりした標識があります。  登山道は、最初から急登で始まりますが長くは続きません。途中、登山道左手に「馬頭観音菩薩」(六観音の一つ)が祀られている場所を通過します。  この登山道が古くから生活の主要路であったことを暗示させてくれる菩薩像ですね。お参りしました。    2号目の次が6合目表示。その手前には、南登山口コース最大の急登が待ちうけています。大体50mくらいですが、初心者には息の上がる心臓破りの登りになるかもしれません。木の根を利用してゆっくり登ることです。    7合目を過ぎると、西側に自然林が広がり登山道自体の雰囲気は明るくなります。  8合目では今度は突然草地帯が広がり、そこからは山頂も見えてきます。ピークまであと少しです。    9合目はには、霊山正面登山道や霊山寺からの登山道が合流する分岐点が位置、そこを左に迂回します。  60m足らずで霊山山頂(610m)に到着。三角錐の霊山山頂モニュメントが優しく迎えてくれます    遅いランチを眺望の良い霊山第二展望台と考え、そこまで移動しましたが、強風とマイナス6度の寒さのため即時山頂まで撤退。  結局、南斜面に面した山頂のベンチでランチをとりました。   ランチ後は直ぐに9合目の分岐点から霊山寺コースに入り、飛来山を経て「霊山寺」まで下りました。  本日のトレッキングは周回せずここですべて終了。 二つの点と点を線で結びました!  色々な気づきや発見が今回もありました。本宮山、霊山に感謝いたします。    追記:西寒多神社に戻り、本社に戻り参拝したのち『おみくじ』を引いたのですが、なんと人生初の「凶」。身の引きしまるトレッキングのエンディングとなりました。  奥宮への参拝なしに下山したことが悔やまれます。とにかく教訓を与えて頂いた「凶」にも感謝いたします。

障子岳・霊山・飛来山・本宮山 小雪舞う西寒多神社本殿。登山口は手水舎横から始まります。
小雪舞う西寒多神社本殿。登山口は手水舎横から始まります。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 比較的緩やかな参道。落葉が参道を隠しています。
比較的緩やかな参道。落葉が参道を隠しています。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 高取分岐点まで竹林が迎えてくれます。
高取分岐点まで竹林が迎えてくれます。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 高取分岐点。
高取分岐点。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 雰囲気のある尾根道。
雰囲気のある尾根道。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 西寒多分岐までの参道には密な竹林が現れてきます。
西寒多分岐までの参道には密な竹林が現れてきます。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 照葉樹林に舞う雪。
照葉樹林に舞う雪。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 急登後に左手に現れる広大な伐採跡。
急登後に左手に現れる広大な伐採跡。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 猫平官公造林地。
猫平官公造林地。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 分岐点に到達。
分岐点に到達。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 最後の分岐点への参道。
最後の分岐点への参道。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 本宮山9会目の分岐点。
本宮山9会目の分岐点。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 伐採エリアを右手に見ながら山頂を目指します。
伐採エリアを右手に見ながら山頂を目指します。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 霊山の後方に高崎山が確認できます。
霊山の後方に高崎山が確認できます。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 伐採エリアからの霊山の眺望。
伐採エリアからの霊山の眺望。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 本宮山山頂。ヤグラ展望台は写真手前に位置。
本宮山山頂。ヤグラ展望台は写真手前に位置。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 山頂から林道を五辻峠まで下ります。
山頂から林道を五辻峠まで下ります。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 五辻峠分岐点。地吉・青少年の森の標識にしたがって左手をさらに下ります。
五辻峠分岐点。地吉・青少年の森の標識にしたがって左手をさらに下ります。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 霊山後方の姿は雰囲気が違います。綺麗です。
霊山後方の姿は雰囲気が違います。綺麗です。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 県道41号に合流後、青少年の森(森林展示館)に向かいます。
県道41号に合流後、青少年の森(森林展示館)に向かいます。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 青空が覗き雰囲気がでてきました。地吉線分岐を目指します。
青空が覗き雰囲気がでてきました。地吉線分岐を目指します。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 霊山南登山口のある地吉線に入ります。
霊山南登山口のある地吉線に入ります。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 地吉線から左手に入る林道基部に霊山南登山口があります。
地吉線から左手に入る林道基部に霊山南登山口があります。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 南口登山口から入ってすぐに見えてくる本宮山。伐採エリアが良く見えます。
南口登山口から入ってすぐに見えてくる本宮山。伐採エリアが良く見えます。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 馬頭観音菩薩。綺麗に管理されています。
馬頭観音菩薩。綺麗に管理されています。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 尾根の急登。
尾根の急登。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 6合目に待ち受ける最大の急登。
6合目に待ち受ける最大の急登。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 9合目の分岐点。右手に霊山寺コースからの登山口が合流します。
9合目の分岐点。右手に霊山寺コースからの登山口が合流します。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 霊山山頂から第一展望台に向かいます。
霊山山頂から第一展望台に向かいます。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 第二展望台に到着。マイナス6度。
第二展望台に到着。マイナス6度。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 展望台からの市街地の眺望。
展望台からの市街地の眺望。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 第二展望台の後方。
第二展望台の後方。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 霊山山頂から障子岳を望む。障子岳は次回です。
霊山山頂から障子岳を望む。障子岳は次回です。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 山頂をあとにします。三角錐のモニュメントが見えます。
山頂をあとにします。三角錐のモニュメントが見えます。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 飛来山を経て霊山寺に下ります。
飛来山を経て霊山寺に下ります。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 霊山山頂までの下り参道。
霊山山頂までの下り参道。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 飛来山から霊山寺までの中間点。
飛来山から霊山寺までの中間点。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 霊山寺が近づいてきました。
霊山寺が近づいてきました。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 霊山山門をくぐりトレッキング終了。
霊山山門をくぐりトレッキング終了。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 霊山寺正面。
霊山寺正面。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 トレッキング起点の西寒多神社に戻ってきました。
トレッキング起点の西寒多神社に戻ってきました。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 西寒多神社から本宮山が良く見えます。
西寒多神社から本宮山が良く見えます。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 西寒多神社に戻り参拝にいきます。
西寒多神社に戻り参拝にいきます。
障子岳・霊山・飛来山・本宮山 霊山を表からみた勇姿。晴れていますが気温5度です。
霊山を表からみた勇姿。晴れていますが気温5度です。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。