活動データ
タイム
04:10
距離
8.8km
のぼり
356m
くだり
356m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る前回の加西アルプスのレポで、「関西ご当地アルプス、アルプス度評価」なるものを発表したのですが…どーしても悔いが残る…というか、自分自身納得していない。 湖南アルプスですよ、湖南アルプス!湖南アルプスのアルプスたる核心部は堂山なんです。なのに私は堂山を登っていない…堂山を登らずして、どうして湖南アルプスを語れようか!? これはもう行くしかない!湖南アルプスの正しい評価を示すためには、堂山に登るしかありません! というわけで堂山です(^^) 天気は曇りのち雨、または雪。昨夜の段階での予報では雨の降り出しは15時くらいだったんですが、朝の予報では12時頃になっていました。 堂山オンリーなら距離もそこそこ、標高も低いし時間はそれほどかからないだろう、ということで予定通り決行。なるべく早く歩き出して、雨の降る前には下山したいところです。 早めに自宅を出発。実は湖南アルプスは近いんですよ。自宅から43km、第二京阪をケチって京滋バイパスだけ使っても1時間ほどで到着できます。 …で、結果早く到着し過ぎた(^_^;) 6:10、田上枝公園駐車場に到着。真っ暗…そりゃそーだ。今日の大津市の日の出は6:45ですから(ー ー;) 準備が済んでもまだ暗い。仕方がないので時間潰し。とりあえずツムツムで2千万点叩き出しておきました(^^) 6:40、出発! 田上公園を突破して、そのまま天神川沿いの車道を進んで行きます。駐車スペースは多い。私が車を止めた田上枝公園、バス道沿いに田上公園の駐車場、天神川沿いの道には帰路に確認したんですが富川道の分岐辺りに5台くらいの駐車スペース、それから迎不動にも車が止めてありましたがこれは路駐。 あとなぜかトイレも多い(^_^;)田上枝公園駐車場、田上公園駐車場、田上公園内、天神川沿いの道にも1ヶ所、迎不動にもあったかな?無かったかな?これだけあれば頻尿の方も安心です!(^-^) 出発してからロードをおよそ30分、天神川を渡って登山道に入ります。今日は時計回りの周回なので、堂山から鎧堰堤を経て迎不動に降りる予定です。 登山道に入る渡渉ポイントには何の標示もありません。地図と画像でご確認下さい。渡渉ポイントにはキレイに飛石が並べられてあるので、川を渡るのに苦労することはありません。あとはマーカーを頼りに天神川を少し逆戻りしてから、支流の沢に沿って山を上がって行きます。 山に取り付いたらいきなり岩場。沢沿いの岩場を緩やかに登って行きます。 金勝アルプスもそうですが、この辺りの山々を形成しているのはほぼ花崗岩です。では今回も少しだけ岩の話をしましょう!花崗岩の巻(^^) 花崗岩は全国に広く分布する岩で、火成岩の中でも深成岩に分類され、地下のマグマがゆっくりと冷えて固まってできる岩です。構成する鉱物の粒子の大きさが揃っていて固結が強く硬い岩であることから、石材などにも多く利用されてきました。その一方で、温度差や紫外線の影響による風化作用を強く受ける特徴があり、風化した花崗岩は非常に脆く崩れやすくなります。風化し崩れると、花崗岩砂礫と呼ばれる小さな白っぽい石粒になるのもこの岩の特性です。 風化によって削られた岩は時にとても奇妙な形になることがあり、いわゆる巨岩・奇岩と呼ばれるような岩が散在する不思議な光景を作り出します。 また花崗岩の岩盤の上に登山道がある場合、登山者が歩くことで岩が削られ、左右が壁のようになるV字道や、歩いた足幅の溝ができるような光景もよく目にしますね。 花崗岩帯を歩く際に注意することは、播磨アルプスや加西アルプスのような(溶結)凝灰岩に比べて、フリクションが弱めということです。よく滑る…というより、ソールがズレるような感覚があります。濡れた花崗岩はよく滑りますし、特に砂礫の多い下りの急斜面なんかはめちゃくちゃ滑るので、注意して慎重に歩きましょう。 さあ、登山に戻って(^_^;) 沢沿いの岩場の上りは終始緩やか。何度も小さな沢を渡りますが、渡渉ポイントはどこも渡りやすく設えてありますので、「これ一体どこ渡ったらえーねんっ!?」みたいな難しいシチュエーションは全くありません。 古い堰堤、新しい堰堤、二つの堰堤を越えてしばらく歩くと、堂山の山頂もすぐ近くに見えてきます。いよいよ沢を離れ岩場の尾根を登って行きましょう! 開放的な岩場の急斜面。鎖場もありますが、しっかりとギャップを意識しながらルートを見極めれば、特に鎖が無くても苦労するようなことはありません。 ゴリゴリの岩場を登ると展望も開けてきました*\(^o^)/* 景色もいいし、巨岩も目立ち始めたこの辺りの岩登りはホント楽しい☆ 一気に岩場を登り詰めると、堂山山頂に到着です*\(^o^)/*天神川の登山口からはおよそ1時間5分でした。時刻は8:15。 狭い山頂ですが展望もいいし、登れる岩も座れる岩もたくさんあるので、混雑していなければ休憩には最適ですね(^^) まだお腹が空いてないので先へ進むことにします。 山頂は双耳峰のように二つのピークが近接しているので、いきなりロープ場の岩下り、さらに岩場をよじ登る…厳しいアップダウンが続きます。 山頂から鎧堰堤に向かう岩場の稜線が素晴らしいです!ずっとニヤけながら歩いちゃいました(^_^;) 巨岩・奇岩が散在する風景を眺めながら、岩場や砂礫のアップダウンを繰り返す。ここはなかなかのアルプス感です*\(^o^)/* 岩場ゾーンを抜けたら、あとは雑木林の登山道を緩やかに下って行きます。 突然景色が開けると、そこは水こそほとんどありませんが鎧堰堤のダム湖。ダム湖に沿って下流に向かって進んで行きます。 YAMAPの地図を見ると面白い。完全に湖の中を歩いてます(^_^;)水はありませんから大丈夫です!溺れませんよー! 山頂からおよそ55分、ようやくお腹が空いてきたので、ダム湖の河原で休憩(^^)時刻は9:10。時間短縮のため、フィッシュフライドッグとカフェオレでカロリー補給☆さあ、下山しましょう! ほどなく鎧堰堤に到着。 これもヨハネス・デレーケ設計の石積み堰堤なんですねー!デレーケの堰堤はいくつか見ましたが、やっぱり美しいです(^^) 明治22年建造といいますから、なんと133年前に作られた堰堤!これはスゴい!いいもの見たなぁ。 さらに下ると迎不動堰堤があります。 これは平成12年(2000年)にオランダ交流400年を記念して作られた堰堤なんですが、デレーケの石積み堰堤を模して作られているんです。中はコンクリートなんですが、表面は石積みなんですね。 こういうものを作る大津市(?)のセンスって素敵だと思います(*^^*) 鎧堰堤からは沢沿いを緩やかに下って行きます。何度も沢を渡るのも、上りの道とよく似てますね。 休憩ポイントからおよそ25分、10:05天神川を渡って迎不動の登山口まで下りてきました*\(^o^)/* この登山口は車道に小さな木札の標示もありますし、対岸にマーカーの付いた登山道も見えているので分かりやすいと思います。 あとはひたすら車道を下って駐車場まで戻ります。車道歩きおよそ45分、10:50無事に駐車場まで戻りました(^^) 雨に降られることもなく、早い時間帯には薄日も差して、ちょっと寒い以外はいいコンディションで山を歩くことができました。片付けをしてSNSの投稿をして、11:20、車を走らせた途端、雨がポツリポツリ…やがて雨は本降りに。ぎりぎりセーフっ!いやいや予定通りですよ、完璧っス( ̄+ー ̄) 音羽山を見上げたら、山頂辺りが白く煙っている…標高が少し上がったら降っているのは雪のようですね。どうりで寒いと思った… さてさて、ここからが重要!湖南アルプスのアルプス度評価改訂版! 前回のアルプス度は20点(岩稜度10+縦走感10)…そりゃそーですよ、堂山を外したらアルプス感なんてほとんどありませんから。 そして今回堂山を歩いて…大幅上方修正です! まず全体の印象としては…堂山は金勝アルプスの良い所だけをギュギュッと濃縮して、さらにアドベンチャーをトッピングしたような感じかな? はっきり言って金勝アルプスに厳しい所や難しい所は全くありませんが、堂山には鎖場やロープ場の厳しい岩登りがありますからね。 断言します。堂山、めっちゃ楽しいです!*\(^o^)/*夏にはサギソウも咲くようですし☆ 岩稜度はアドベンチャーな分だけ金勝アルプスよりちょっと高めの40点。 縦走感は…堂山単独で縦走してないですから…(~_~;) 山頂から鎧堰堤に向かう稜線はかなりいい感じのアップダウンが続きますが、山から山へと縦走するという観点からは評価し辛いですね。実は湖南アルプスの中で堂山だけが天神川の北側で、他の山々は南側なんです。堂山と他の山を繋ごうとすると、一旦天神川の谷に降りて川を渡ってから登り返す必要があります。これではちょっと縦走とは言い難い。なので金勝アルプスよりはちょっと低めの20点で。 というわけで… ※「湖南アルプス」(滋賀県大津市)…アルプス度60点☆☆(岩40+縦20) ということで、よろしくお願いします!(^-^)
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