活動データ
タイム
05:38
距離
8.4km
のぼり
848m
くだり
845m
活動詳細
すべて見る標高嵩む人気の祖母山(1757m)に対して、地味で山容アピールが少ない『古祖母山』って一体何だろう?両山の違いは?とにかく知りたい! 調べてみると、豊後南部と日向北部を支配した大神一族が、山岳信仰の社祭神として、自らの祖先神である豊玉姫(神武天皇の祖母)を新たに祀り、その祭神・豊玉姫が最初に降臨したのが今の古祖母山(真の祖母山)らしい。しかし、ここが『姥が岳(今の祖母山)』より標高が低いため高い姥岳に新祖母山の名が飛び移ったとのこと。古祖母から新祖母は峰続きで、途中にやはり人気の『障子岩』が位置します。 ちなみに、尾平登山口に向かう県道7号線沿いに鎮座する『健男社』は、健男霜凝日子命(たけおしもごりひこのみこと)が祀られており、地域の人々が霜を恐れ、この霜を司る神として巨大な山体の祖母山を健男霜凝日子命として信仰(五穀豊穣の神)していたとのこと。 何と興味深い!あの杉の巨木山道を擁する「健男社」の由来は祖母山と等価! もう登拝したい衝動マックスに! 由緒ある『古祖母山』に、尾平登山口からアプローチしてきました。帰りにはもちろん「健男社』にも参拝! 尾平登山口駐車場まては、緒方町から県道7号線にて一本道。「原尻の滝」からクネクネ道で20kmあまり。標高約900mまで一気に登ります。途中、憧れの傾山登山口がある九折(くおり)を通過。尾平トンネルを抜けると、古祖母山や本谷山々への登山口を擁する桜並木の広い駐車場が出現。ここはもう宮崎。駐車場場には、10時にも拘らず一台の車もなし。 登山口から、急登ながら快適な森林帯を縫って尾平越(本谷山と古祖母山分岐点)に到着。 風の吹き抜ける音が印象的な尾平越! 次いで、進行方向左に入り、尾根伝いの縦走路を介して古祖母を目指します。 途中から残雪と凍結路の出現にアイゼン装着。落葉した木々の大きな隙間から覗く、本谷山から傾山、そして祖母山から障子岳の姿はとにかく圧巻。登れば登ったレベルでの眺望の素晴らしさに歓喜の声。ハズレなしの山道に山頂到着前にすでに満足感に。 心配した雪はほとんど問題なしの後半山道でしたが、雪面表層は鱗状に凍結しているため、アイゼン装着でも大変滑りやすい状況に常に注意は必要でした。 山頂到着直前のハシゴは、まぁご愛嬌レベルのイベントでした。 ピークは、宮崎側に向いた南面。風がなく暖かい。由緒ある古祖母山の頂上はやはり派手さはなく、抑制の効いた山頂に、逆に豊玉姫の厳かな降臨場を演出している感じがしました。 昼食後、新祖母山までの縦走路に入り、障子岳近くまで散策。 この縦走路に入ると、突然雰囲気が変わり、多数の倒木や枯木に遭遇。本来厳しい環境の場所であることを実感して下山。 古祖母山に帰還中、体毛が白に黒模様のニホンカモシカらしい動物群にも遭遇。真偽はわかりませんが、幻にしても素晴らしい出来事を土産に無事下山しました。 帰り際、『健男社』の300年杉並木を拝見し帰路につきました。 古祖母山!優しく迎えていただきありがとうございました。また、お邪魔いたします。
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