日の出求めて蓼科山

2022.02.04(金) 日帰り

活動データ

タイム

04:29

距離

4.7km

のぼり

472m

くだり

819m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 29
休憩時間
1 時間 41
距離
4.7 km
のぼり / くだり
472 / 819 m
1 46
8
1 12

活動詳細

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雪山で朝日を浴びる。 この格別な体験を得るためには、テン泊かアーリースタートしかない。寒い山で過ごすよりは、慌ただしくても、ギリギリまで家で過ごせる後者を選択。 早々と夕食を済ませ、7時には就寝。だが寝れない。これほど早い時間に床に就くことは皆無。さらに登山への興奮もあってか、夢うつつの中、アラームが鳴った0時には、何故か安堵。 二週前に比べると、山道の雪はほぼ消滅。だが昼に溶けた雪が、凶暴なアイスバーンとなってコーナー後半に出現。焦らずとも良い、駐車場は貸切だ。 すずらん峠には3:30に到着、前回の反省も活かし忘れ物なしの万全の態勢。一番乗りかと思いきや、車中泊と思しき一台あり。即ちこちらは2台目。気温は−15℃、だが風は無く暖かい。 ヘッデン全開で、4時に出発。果たして朝日に出逢えるか。樹林帯は完全な暗闇。溢れるような星々と、遥か遠くに見える街だけが闇に浮かぶ。 2回目の急登で、YMAPの行動開始を入れ忘れたことに気づく。そこでふと辺りを見回すと、夥しい星の瞬き。樹林帯で空は見えぬはずなのに。 それは樹々の霧氷がヘッデンに照らされ、反射していたのだ。街を彩る電飾の賑やかさ。或いは妖精が雪山を飛び交う様。暗闇が故、認識できた現象。だが、これを写真や映像で残す術はなく、記憶に留めるのみ。 山頂までもう一息、森林限界を超えた辺りで、それは訪れた。真紅の玉が空に浮かび上がる。闇で一体化していた空と八ヶ岳。朝日がそれを切り分けていく。 全てのものが薄赤く染まる。白い霧氷が、雪面が、そして空が。モノクロだった世界に、一気に血が通う。日の出と共に色彩も帰ってきた。 貸切の山頂、風は強いが、立てぬほどではない。山頂外縁を巡回し、パノラマを楽しむ。岩と氷で出来た無人の山頂を探索するうちに、月面探検隊の気分に。ヘルメットにゴーグル、ハードシェル、アイゼンにピッケル。お互い「宇宙服」を着ていれば、無理もない。 日の出を堪能し、妖精にも出逢い、月面探検まで果たす。9:30には下山し、長い一日も手に入れた。じっくりと山談義の時間を取れそうだ。

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