活動データ
タイム
06:24
距離
10.1km
上り
857m
下り
855m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る緊急事態宣言があけた! 長かった! 山に行こう!! <闇のコスモス> 深夜の木曽谷を駆け抜ける。大雨の後遺症で、片側交互区間が連続する。木曾街道はガラス細工の道だ。時に交通が途絶する。恐らく、中山道の時代から変わっていない気がする。 芦ノ田から、車のスレ違いの出来ない狭いトンネルをくぐると、沓沢湖のほとりだ。奈良井川の支流、小曽部川を上流に向かった。小さな集落がいくつも闇に沈んでいる。ヘッドライトに照らされる過疎の村に、無数のコスモスの花が妖しく浮かびあがった。 <古曽部~1602~大山祇神社> 山道はいったん林道に飛び出す。本来はここで北西に取り、林道詰めから新池に上がる。今回は、林道脇のハシゴから鉄塔巡視路に足を踏み入れる。1691と1602を結ぶ東南尾根を歩いてみるプランだ。 ルートは真北から東に振り始めた。ほどなく鉄塔下。意外に快適な登り道がついている。それが下降に移るポイントがある。ハイキング気分に見切りをつけて尾根筋に乗るのはそこだ。間違って巡視路に誘われると、鉄塔線を追って1442へと向かってしまう。 快適な巡視路とはお別れ。ヤブに一歩踏み込む。いきなり容赦ないシナノザサの猛攻を受ける。やれやれ。この山は本来、ヤブなしで登るのがデフォルトなのに。「飛んで火に入る」感もある。獣の目で尾根芯を歩いていく。そこはかとなく獣道がある気もするような、ないような(笑)。 隣の芝は何とやらで、ササヤブの南のへりが疎林に見えたりする。だまされたつもりで、進路修正する。だが、歩きやすさは束の間。結局は、逃れられないヤブのトラップにあえぐ。奇策は捨てて、正攻法が一番ってことらしい。 見れば、木の幹に古い赤テープが巻いてある。しかし、そんなことはちっとも慰めにならない。今の私に必要なのは、歴史の検証ではなく、このヤブ地獄からの突破口を見つけることだから。 ササの目を読んで地道な前進。ようやく1602ピークを確認。コンパスを見ながら新池のコルへ。大山祇神社の鳥居が見えた瞬間、緊張感が解けた。 <大山祇神社~からたきの峰~小曽部> 新池は湿地帯だ。ミツガシワが茂っている。アキノキリンソウやキノコたちをカメラにとらえながら、大休止。 ここからは一般路だ。カラマツ・シラカバ・ダケカンバ・ミズナラ・ナナカマド・ノリウツギの森歩き。飽きさせない。 切り拓きの展望地に出た。ひときわ大きく迫るのが経ヶ岳・仏谷山。その右に、雲に隠れる空木岳と木曽駒。桑沢山・楡沢山から黒沢山にかけて、すっきり伸びるスカイラインが目を引いた。 南アルプスの主稜たちも雲の下。雲間に浮き沈みする甲斐駒と仙丈が剛胆を誇っている。その左には、赤岳・鉢伏・高ボッチ・美ヶ原のエリアが広がっていた。 チョウセンゴヨウの待つ山頂には、三基の石碑が置かれていた。左から駒嶽神社・御嶽山三社大権現・馬頭観音の碑。ここは信仰の山なのだ。山頂からは、さらに西に切り拓きが伸びている。辿ってみると、予想通り御嶽山の登拝地だった。 <ありがとう> 下山にかかり、林道ゲートへ。道路を直す作業員さんの元気なあいさつに迎えられる。「上まで行ってきたの?スゴイね!」いえいえ、道を直すあなたの骨折りの方が、はるかにスゴイと思うよ。自分に山仕事が出来るだけの根性があるかと言えば、明らかにNOだと思う。 そんな地道な努力に支えられて初めて、趣味の登山が成立するのだと常々思っている。あらためて、ありがとうと伝えたい。 さあ、白滝見てから2座目へGOだ!
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。