活動データ
タイム
08:29
距離
10.7km
のぼり
1132m
くだり
1131m
活動詳細
すべて見る飽くなき小鹿野町の山探訪が続いている。もう何回目になるのだろう。そう思って記録を遡って確認すると、今回の毘沙門山で、十一回を数えることが判明した。両神山、二子山は重複して登ったので、山域としての訪問となると、九箇所目と云うことになる。 約三ヶ月の間、一心不乱に秩父市と小鹿野町に通い続けている訳で、我ながら感心してしまう。 毘沙門山は、登山地図等では「白石(はくせき)山」と記されているので、別名と云う扱いである。石灰岩採掘で削られた荒々しい山容は、石灰で白いから白石山と呼ばれているようだが、憤怒の形相の守護神、毘沙門天に通じる毘沙門山の方が、相応しいのではないかと思えてしまう。 「ジオパーク秩父」のサイトでは、平成の名水百選のひとつ、として紹介されている「毘沙門水」の説明文で、此の山に就いて触れている。その一部を抜粋すると…。 (前略) 白石山は名前のとおり石灰岩の山で、カルシウムなどミネラルが豊富な天然水が湧き出ています。水量も豊富で渇水期も干上がることがなく、毘沙門様が守る「神の水」とも呼ばれ、古くから当地・馬上(もうえ)の人々の暮らしを支えてきました。 (後略) 石灰石鉱山の、もうひとつの姿は、神の水を湧出せらるる、恵みの山であることが理解できる。 毘沙門山の異形は、採掘に拠って白い岩崖を剥き出しにしている、南側の山腹である。その独特な山容を見て、登ってみたいなと感じたのは、三合落岳からの辺見尾根、尾ノ内渓谷から登った天理岳など、毘沙門山南面と対峙できる位置の、高みから眺めた時のことであった。 両神山からは遠く、同じ稜線に並んでいる二子山からは、毘沙門山南面を見ることは出来ない。 採掘が中断する迄は入山禁止だった、と云うのが大きな理由だとは思うけれど、小鹿野町の二大メジャーである両神山、二子山から見え難いと云うのが、毘沙門山(白石山)の秘境ぶりを構成する要因の、ひとつであるような気がする。 KZ氏とふたりで、次回は行こうと云いながら、なかなか登る機会が訪れていなかったのは、見るからに峻険な岩稜に恐れをなしてと云う理由が大きいのと、牛首峠から尾根伝いに辿る行程の仔細が、なかなか掴めないでいたと云うのも有った。そう云う訳で、行ってみなければ判らない。 前回歩いた釜ノ沢五峰で、送電鉄塔の立つ広場から眺めた毘沙門山は、そろそろ登らなければ、と思わせる、独特の存在感であった。異形の奇峰に、そろそろ、登らなければならない。 毘沙門水の馬上から、牛首峠を経て、毘沙門山に登る。 其れを目的にして、いよいよ実行することになったのだが…。
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