勇気ある撤退～銀杏峰

今年初の遠征は、福井の銀杏峰へ。いくつかある候補から、前夜泊・日帰りでいけるここにした。 天気予報は、低気圧の通過に伴い午後から下界は雨の予報。でも朝方は青空も見えて、1,150ｍの前山からは、大野市街や荒島がよく見える絶景が広がっていた。 それを越えたあたりから風が強くなりはじめ、トレースが消えがちになる。同行者のペースも落ちてきたのでどうしようかと悩んでいたころに、上から降りてきた人が「山頂はホワイトアウトしてますよ、お気をつけて」と教えてくれる。 この先木がなくなって、遮るものがなくなる。風は風速５mだけれど、それ以上になるだろう。良い景色も期待できないし、もうここは無理せず降りよう、そう決断する。標高にしてあと１００m、あと少し頑張れば登頂できたのだけれど、また条件の良い時にくることにしよう、そう思うことにした。 この山、登りがただひたすら続くうえ、傾斜もきつく、なかなかハードである。道自体は危険なところはなさそうで、気象条件が良ければ初級者向けだが、体力的には中級レベルという感じ。ただ標高のわりに絶景が望めるのが良いところ。この「気象条件が良い」のが、この山は難しいんだよ、と下山中に話した地元の方が教えてくれた。 企画には使えないかなぁ。