2018.01.11~12 冬季の山岳救助能力の向上と組織的連携を図るため県警機動隊との合同訓練を実施しました。 訓練及び行動内容 1日目 光石~お亀岩避難小屋までの資器材搬送要領、雪上基本歩行、ピッケル、アイゼンワーク、読図、お亀岩避難小屋周辺での雪上訓練(滑落停止、各種確保要領、支点構築要領等) 2日目 主稜線上-16℃、最大風速18メートルの中、お亀岩避難小屋からイザリ(天狗)峠手前までの担架による救助、搬送訓練 その後、縦走し尾根ルートを下降、綱附新道へ合流し光石へ下山 今回は、オブザーバーとしてN消防のKさんが参加してくださいました。 四国の冬山としては厳しい天候の中、合同訓練も今年で3年目となり個人スキルと部隊としての対応力も一定の能力がついて来たと思いますが更なる救助能力の向上と力の維持を行ない管内で活動される登山者の安全、安心を確保して行きたいと思います。
香美市消防5名、県警機動隊2名、オブザーバー1名で入山
担架は片方だけで7㎏、バランスも悪くなるので慎重に
お亀岩避難小屋周辺での雪上訓練
スノーボラードによる支点構築
雪質にもよりますが教科書的には直径1.5メートル以上の楕円、今回は雪が締まっていたのでもっと小さくても強度が確保出来ます。
最も信頼出来る土嚢アンカー、救助では必ず2ポイントアンカーでマスターポイントを設定します。
低体温ラッピング後に担架へ縛着、要救助者の荷物も一緒に縛着したので結構な重量になります。
今回の搬送ではΦ8.2ミリ30メートルダブルロープで確保しました。
慎重に下ります。
装備が重いのでエイト環もしくはムンターで懸垂降下します。
下山は日没になってしまいました。