遭難者発見🚨命を繋げ🏔️

2022.01.06(木) 日帰り

活動データ

タイム

06:03

距離

8.8km

のぼり

1106m

くだり

1107m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 3
休憩時間
1 時間 17
距離
8.8 km
のぼり / くだり
1106 / 1107 m
2 55
27
1 28

活動詳細

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速報と続報はモーメントにアップしてます📑 [ 尚、この記録の内容は、今後、同じ様な 災難を繰り返してはならない等の 理由からこのまま公開し続けて下さいとの 希望で、ご本人様や関係者様 からの 許可を頂いております ] 厳冬期の湯元スキー場から日光白根山🏔️へ 去年、一昨年と湯元から厳冬期に登頂。 また行ってみたいって事で、スタート。 例年より、積雪が多く大変でした。 女性2名さんが6時頃から先行してくれており 外山 手前付近でラッセルを変わりました。 早くから、ありがとうございます !👣 はあ~やっぱり トップ キツいわ💦 外山からもトレースは消えており キツい💦キツい💦 前白根山まで ラッセル・休み・ラッセル・休み 前白根山で引き返そうと思いましたが 五色沼避難小屋🏡まで頑張ってから 考えようと、アイゼンのみワカンは 使用せず重い脚👣を進めました。 五色沼避難小屋周辺は勿論ノートレース 深雪☃️で胸位まで沈む箇所も💦 脱出するのも困難💦 極まりない💦 避難小屋まで行ったら考えよう。 やはり雪が凄いなあ~。撤退しようか👣 ようやく避難小屋の入口に到着💦 その先の雪の深さは去年の1.5倍位ある? 撤退かな、とか迷ってました。 避難小屋で休憩しようかなとか、悩みながら 入口の吹き溜まりの雪の山を見たら.......... あれ? 何だ?⛏️ピッケルが刺さっているぞ。 ガラガラと上部の窓を開ける 中から人の声が・・・ 「こんにちは ! 」あれ人が居る 「こんにちは。今日、下山しますか? すいません、警察に通報して下さい」 えっ どうしました?・・・ 実は・・12月25日から入山していて・・・ もう、足が・・・という流れです。 話によると、湯元スキー場から テント泊装備で入山した為に、重みで 避難小屋 周辺の深雪で沈み、行動不能に。 ザックをその場に置いて避難小屋で 仕方なく、ビバーク。 ( 特に大木の周りは胸まで沈む 箇所もあり、脱出しようと踏ん張ると またズルズル沈み込む様な、危険な深雪の 状況になってました。 手前の雪を落としながら、腰上のラッセル 膝を使った2段階のラッセルワークを ひたすら繰り返さないと、自分も脱出は 厳しかったです ) 話を戻します。 避難小屋は薄い毛布数枚しか無いので 寒くて、靴を履いたまま就寝。 次の日から悪天候? ザック回収出来ず。 足が圧迫され続ける。数日後に凍傷に? 足の状態が悪く、行動不能。天候悪化。 自力でのザック回収が3日後になった? らしいです。そのまま稜線までの 脱出を試みるが、深雪と傾斜に 押し戻され、仕方なくザック回収後に また避難小屋に戻ったと。 その後、避難小屋内で防寒の為 テント設営し、何とか食い繋いでいた 模様です。ザックにストックしていた 食料は2日分位?と 飴やタブレット系を 少々だったと伺ってます。 もう、ここ、5日間は飲まず食わず。 溶けない雪だけがカップに入っていました。 毎日毎日、極寒の中、足は痛い感覚から 叩いても、何をしても、感覚が全くない 状態へ変化。 辛い辛い、我慢の日々。 幻覚は見えないが 毎晩、悪夢は見る。 覚悟はしていた・・走馬灯がよぎる・・と 自分は 暖かいミルクティー2杯 サンドイッチや飴を提供して カップラーメンは?の問いかけには サンドイッチだけで、大丈夫との事。 自分も一緒にミルクティーを飲みながら 本人の気持ちを落ち着かせて 少し会話して、連絡して欲しい方の 名前や電話番号をスマホにメモ。 靴下を脱いでもらい、凍傷の状態を把握。 状態は酷く、膿んでいる。 足は2倍位にパンパンに腫れてる。 「頑張って下さいね ! 今から通報しに行きます! 今日、天候が安定しているから ヘリ飛ぶと思うので ! もう少しの辛抱 ! 頑張って ! もう大丈夫 ! 命があって良かった ! 」 と いう流れです。 前白根山で通報後は様々な 関係各所から電話のラッシュ ! 細部まで容態説明・状況説明。 登山道状況や雪の深さ、トレース ヘリのホバリングポイント等。 下山後は 湯元スキー場 駐車場で 山岳救助隊の方々から事情聴取。 本人が連絡して欲しい方にも 連絡が取れて、泣き声で安堵してる。 良かった。 命を繋げて、良かった。本当に良かった。 速報と続報はモーメントへアップしてます。

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