活動データ
タイム
09:21
距離
15.7km
のぼり
1565m
くだり
1550m
活動詳細
すべて見る登山開始20回目 YAMAPインストール18回目の登山 みなさま あけましておめでとうございます もう幾つ寝るとお正月 お正月には餅食って ゴロゴロしてたら増えちゃった⭐︎ 日本にはこのような伝統的なお正月の歌がありますがゴロゴロ年末年始 何とは言わんですがまあ増えますよね 許されん事です そんな自分に「喝」を入れるべく、やって来ました十坊山 脊振ハイカーのランドマークの一つ 前回はちょっと気分転換に福岡県の最高峰をサクッと攻略してやりましたが、脊振ハイカーのバッジをゲットするため、ランドマーク攻略に再び挑戦していきます さて、年末年始と言えばやはり様々なセールが目白押し あちらこちらで「ウチが安いよ。」「いや、ウチのが安いよ。」と鎬を削っています そんな浮かれ気分についつい皆さんお財布の紐が緩くなりがちなのではないでしょうか 嘆かわしい事です 店の謳い文句ごときに惑わされる事なく、岩のごとき精神力を以て、真に己が必要な物のみ、その手に抱く事にこそ意義が有るというもの その極意を体現するまさに漢の中の漢ことこの私 福岡最大級のアウトドアショップ Alpen Outdoors FLAGSHIP STORE 福岡春日店へと それこそ一寸の隙も無くやって参りました 「一円たりとも金は使わんぞ。」 心の財布は固く閉ざされたまま、バックなんかを眺めていました ずーっと前から欲しいと思っていたバックも並んでいましたが、ハッキリ言って完全なオーバースペック 少し手に取ってみましたが買う気はさらさらありません しかしふと値札を見ると魔法の呪文が書かれておりました 「20%off」 まさに瞬間 「コレくっださ〜い!」 それはそれはとても滑らかにレジに吸い込まれて行きましたとさ そして彼奴らは立て続けに呪文を唱えやがります 「今なら5点購入でさらに10%offになりマース!」 アメイジング 「やっすぅ〜い!アレもコレもソレもドレもくださ〜い!」 そんな訳で色々購入したのですが、今回最も問題だったのが完全にオーバースペックなバックパック 前回寒さで荷物が増えて、「少しだけ」大きなバックを買おうかと考えましたが、今回購入したバックの容量なんと55L 1泊2日のテント泊くらいなら余裕で出来ちゃう容量です テント泊に実際に行くまで使わなきゃいいだけの話なのですが、買ったらやっぱり使いたくなるのが人情というもの 「是非とも今回の山行に持っていきたい。」 しかしスッカスカで持っていくのもカッコ悪い という訳で詰め込みましたテン泊装備一式 総重量は13kg こんな重い物持って歩いた事なんて無ぇよ しかも二丈岳〜十坊山縦走というそこそこハードな山行の予定 果たして無事に歩けるのか? 心配は尽きませんが、意地と見栄と物欲にまみれた山行、いざスタートです 今回スタートはまむしの湯 この山の活動日記でもお馴染みですね ここに車を停めて駅まで歩いて移動 二丈岳から十坊山まで回ってここに戻って来る計画です 帰りはそのまま温泉という天国のような計画ですね すぐに地獄になる事など今はまだ知る由も無く、軽やかに舗装路を駅まで歩きます 重い荷物を持っていますが舗装路を1〜2km歩く程度ではさすがに問題ありませんね ただ、登り始めた途端、マジで「途端」に一気に体力と筋肉を持っていかれる感覚が… 登りに入って数秒で「コレはヤバいかもしれん…。」とガチめの弱気が発動しましたね 言い知れぬ不安を抱えつつも、果たしてどこまで行けるのか、行けるところまでは行ってみようととりあえず登り続けました 登山道は序盤からあまり容赦の無い登りが続きます ところどころにロープなんかも出てきたりもします 何の嫌がらせだチクショウ 普段はコースの感想をなるべく感じたままに活動日記にするのですが、今回はちょっとした登りすらしんどかったので傾斜がキツかったのかそうでもなかったのか最早判別不能 けっこうな急登続きだったように思うのですが記憶があ・い・ま・い⭐︎ 相変わらずのおふざけモードですが、今回ホントに記憶が曖昧で、余裕が無かったんだなあと改めて思います ですが不思議と進めるものですね ペースはクソ遅いですが確実に歩を進めます キツい斜面を登り続けてようやく空が見えてきました 「山頂はどこ?」 そう思って周りを見渡しますがその気配はありません そう、山頂まではもう一登り 角度が緩んだだけ 「ぬか喜びさせおって…。」 重たい荷物を背負って、再び登ってようやく山頂へ 山頂では柿の種を食べてカロリーを補給 とりあえず登れてはいますし体力は大丈夫そうですがペースの遅さが気になります のんびり休憩している暇は無さそうなので、靴紐結んでさっさと出発です 歩き始めるとすでに足に痛みが出始めています 「やっぱり消耗してるなあ。」と思いつつ、けっこうな角度の下りを下りていきます 下まで下りるとすぐに女岳の登山口 ここで靴紐を結び直します 今回色々ギリギリな山行になるだろうと思っていたので横着はせず、登り下りでキッチリ靴紐を結び直します わずかな体力の消耗も許されません 女岳の登山口付近は沢沿いで石がゴロゴロしてたり地面がベチャベチャだったりで少し歩きにくいです ですがすぐに沢沿いから抜けてけっこうな登りに入っていきます 重たい荷物を背負ってせっせと斜面を登りきり、「山頂はどこ?」と辺りを見渡しますがそんなものはどこにも見当たりません 「ここが山頂だと思ったか?」 そう、またしても角度が緩んだだけ 山頂まではもう一登り ホントにイヤになってくるぜ もう一踏ん張りして女岳山頂へ こちらではコーヒーと柿の種を頂きます カロリーを補給しつつ休憩をとりますが、相変わらずペースが遅く、日没までに間に合うかギリギリな感じです 撤退も視野に入れつつ、なるべく早く、でもケガはしないよう慎重に、先へ進みます またしてもけっこうな角度の下りを下りて浮岳山頂を目指します 浮岳の麓に取りつくと、しばらくは楽な舗装路歩きが続くのですが、体はしっかり消耗していて、普段なら息を整えるお散歩コースみたいな登りですらクソしんどい 途中から登山道に入るとさらにしんどい登りが現れます ゼィゼィ言いながら必死こいて急登を登りきり、「山頂はどこ?」と辺りを見渡しますがそんなものは相変わらずどこにも見当たりません 「いつからここが山頂だと錯覚していた?」 「なん…だと…。」 はいそうです、またしても角度が緩んだだけ ホントいい加減にしてくださーい しかもどの山も最後の一登りがなかなかの急登というね 完全に心をへし折りにきてやがる 心も体もボロボロですが、なんとか最後の一登りを終え無事山頂へ 山頂の祠では登頂の感謝と下山の無事を祈ります マジで無事に下ろしてくれ お祈りが終わったら最後の十坊山に向けて昼メシでカロリー補給 ですが最後まで撤退するかどうか迷いました というかこの時点では結局決めきれませんでした ペース的にも体力的にもギリギリ過ぎて ですがのんびり休憩なんぞしてたら100%撤退になるので、完遂の可能性を最後まで残すべく急いで出発です 相変わらずなかなかにキツい下りを分岐の峠まで下り、帰路に着くか凸するか 二択を迫られます 最初から最後まで、ここで撤退すべきなんじゃないかと迷い続けていましたが、「迷う=行く」というのが私の性格 やめるならハッキリとやめる 迷うすなわち心の中では「行きたい」が勝っている そういう事です 分岐に降り立ちそのまま一気に躊躇なく山道へ 十坊山へアタック開始です ですがカッコ良く十坊山へアタックしたものの、初っ端からけっこうな登りに阻まれて早くも弱気が発動してます 「今ならまだ引き返せる…。」 邪念を振り払うよう、無心でひたすら登り続けます 途中には「山頂まで25分」と書かれた看板が 「ウソつけバカが。」 ギリギリ過ぎて都合の良さげな情報はのっけから否定してしまうほど、最早人間性すら失われつつあります 「25分なんて絶対ウソ。もしホントだとしても大して重くも無い荷物で体力も万全。これから登ろうと心も体もウッキウキの人が登って25分だろ。このウソつきめが。」 そんな事を登りながら考えていましたが、あとで活動記録を見てみたら確かに25分くらいで登っておりました すいませんでしたお許しください さて、もはや何も信じられない私は、ただ一つ信じられる自分の足を、一歩ずつひたすら登り続け、ようやく辛く長い登りを登りきります 「山頂はどこ?」 朦朧とした目で辺りを見渡しますがそんなものはどこにも見当たりません 「また騙されたな。」 お決まりのヤツですね 角度が緩んだだけ 「いい加減にしろぉぉぉぉお!」 心がへし折れるどころか突き刺さって貫いてブラジルの大気圏外へ飛び出していった気分です 「この山ぜってーぶっ◯す!」 最後は怒りで制覇 息も絶え絶え、十坊山山頂です 体はクタクタのボロボロですが、凄まじい達成感 後ろを振り返ると、今日戦ってきたライバル達の姿が遥か遠くまで連なっています 「こんな重い荷物持って良くここまで来たなあ。」と、想いに耽っていましたがまだ終わりではありません まだ下山が残っています ここからまむしの湯まではめちゃくちゃ歩きやすい道が続くのですが、消耗しきった体には最早この角度の下りでさえ耐え難い 緩やかな角度の下りを1時間ほど下るだけなのですが、めちゃくちゃ長く感じました 「早く下りて温泉入って帰ろう。」 そう思ってやっとの思いでまむしの湯にたどり着きましたが、温泉は凄まじい人 勝手なイメージだったのですが登山客が入る秘湯的な? 知る人ぞ知る温泉みたいなのをなんとなく想像していたのに実際は次から次へと入浴客が訪れる大人気温泉でした 時期的なものもあるのかも知れませんが駐車場の順番待ちまでしております このご時世にこの人の量はちょっと気が引ける 少し申し訳ない気もしましたが入浴はまたの機会にさせて頂きます さて、そんなこんなでなんとか無事に山行を終え、普段ならここで反省の嵐といった所なのですが、今回ばかりは素直に自分を褒めてあげたい 最後の方は人間的には褒められたもんじゃ無かったような気もしますが、よく最後まで諦めなかった 正直最初登り始めた時から「撤退」の文字が頭の中に常に浮かんでいました どうしてここまで頑張れたのかよく分かんないですが、ホントによく頑張った だからステーキくらい食べてもいいよね? いきなりステーキオーダーカット300gじゃあ! しかも脂っこいサーロイン!! ご飯も付けちゃう!!! カロリー祭りの開幕じゃぁぁぁあ! 完
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