冒険の道とは鳴川道から六万寺道を経由して往生院道とを結ぶ山腹道として整備されたハイキング道で、現在は一部の旧道好きな登山者を除いては歩く人も無く廃道化しています。 往生院道の鞍部から箕後川に下っていますが、最近、箕後川沿いの道が良く整備されているようですので滝へのルートは横小路から登った方が良いですね。 ほんの一部分のみですが「関西 山越えの古道 上」の著者である故 中庄谷 直氏(昨年9月に逝去されました、享年85歳)を偲んで中庄谷氏の足跡も歩いています。 キノキ山の登山道が草刈り、補助ロープ、テープや道標で整備されていました。良く言えば万人向けの歩き安いルートになったのですが、悪く言えばロープ、テープや道標だらけが目立つ下品な道になったような感覚もあります。特に岩場周辺の過剰なテープやロープの取り付けには感心しません。以前のように少々ヤブ化しても控えめに付けられたテープを追えば道迷いも無く安全に歩く事ができたのに残念です。 らくらく登山道の駐車場(09:00~17:00 無料)を利用。
らくらく登山道の駐車場よりまずは鳴川道で出発です。
砂防ダム、一昨日からの寒波で凍ってます。
鳴川道から右手の薄い踏跡へ、冒険の道へのショートカット道です。
急登です、以前は補助ロープが設置されていました。
冒険の道に合流、昔のハイキング道です。左手に進むと鳴川道の水車跡の東屋に出ます。
鎖が設置されています。
倒木で踏跡が解りづらくなっていますが道は右上にあります。
ここにも鎖が設置されています。
コンクリートの階段、昔は良く整備されたハイキング道の名残りです。階段を登ると五里山からの尾根道に出ます。
尾根道を東へ歩くと六万寺道のベンチのところ出ます。ここは六万寺谷から登った時の休憩ポイントです。
六万寺道を少し下り左手の土砂止めある小道へ、冒険の道の続きです。
大きな岩に鉄柱が梯子状に打ち込まれています。冒険の道が整備された時に造られたもので昔の行場跡ではありません。登ると管理道へ出ます。
コンクリート製の丸太の椅子が分岐の目印、右手は尾根道で西へ下ると六万寺道に合流します。
ここにも鎖が設置されています。
ハイキング道の名残りで所々コンクリートの階段があります。
キノコの家、分岐です。左手に登ると管理道に出ます。
一昨日からの寒波で道沿いにある小滝が凍っていました。
この時期にしては水量が有ります。
ナラ枯れ影響なのか倒木が多いです。
ここまでは緩やかな山腹道でしたが、ここからが冒険の道のハイライト、尾根の直登です。
ここにも鎖が設置されています。
急な尾根を登りきると椅子が設置されています。ここも休憩ポイントです。
冒険の道が終わり鞍部に出ます。ここはキノキ山と往生院道の分岐です。正面の植林を下ります。
杉林の急坂をヤブぽいところは左手に大きく回り込みながら下ります。踏跡は有りません。
砂防ダムまで下ると沢沿いに道があります。
このまま沢を下って箕後川に出る事もできますが、左手に踏跡を見つけたのでそちらから下る事にします。
正解でした、箕後川に出ました。沢を下るよりこの道のほうが歩き安い。
不動明王、石碑には白波大神とあります。
石碑や石仏がたくさん祀られています。
白龍大神。とにかく石碑がたくさんあります。
ここにも。
ここにも。とても写真では紹介しきれない程たくさんあります。
台座には彫刻師の名も刻まれています。
雌滝下部の小滝、小さいですが滝壺もあります。
雌滝、正面から。
雌滝、左岸から。左岸沿いに登ります。滝の巻き道は右岸にあります。
大きく湾曲した杉を潜り抜けて雄滝へ。
雄滝、正面から。以前、ここに朽果てた雄滝のプレートが有りました。
少しだけ凍っていました。
雄滝側面の岩に彫られた岩金龍大神。ここにもたくさん祀られています。
雄滝の右岸から巻き道へ。巻き道は草刈されています。
雄滝、落ち口から。
滝上部の二俣、本流は右俣で、左俣の左岸尾根で管理道へ出ることができます。ここから鍋谷山の尾根に直登、山腹の作業道までは踏み跡は有りません。
間違っていつもの作業道では無い道で鍋谷山の尾根の鞍部に、最後は急登でした。
鍋谷山の山腹に沿うようにモノレールが設置されています。レール沿いに歩きます。レールの先は右手に続いていますが途中で無くなります。
モノレール沿いには桜がたくさん植えられています。桜の季節にここに来るのはたいへんですので、花見は管理道のあきぐみの橋からです。
ここから左手後方、横小路道へレールが下っています。年々モノレール沿いはヤブが増えています。以前は定期的に刈られているようでした。
モノレール小屋で、ここは楽音寺道の出合でもあります。最近、楽音寺道も草刈、整備されて歩き安くなっているようですね。
ほとんど展望の無い道を登ってきました。ここで十三峠への車道が見えました。
横小路道と楽音寺道の出合付近に竹林の中に放置された小屋があります。これが「関西 山越えの古道 上」で河内越の調査時に見つけられた小屋かと思われます。著者である中庄谷 直氏はここから尾根を西に進んで迷走されヤブ漕ぎしてダム近くの道に出で横小路に下ったとあります。いつもは小屋の右手奥から登るのですが今回は左手から尾根に登る事にします。
尾根に出ました。ヤブが無いので快適に歩けます。
一箇所だけヤブで覆われていますが右手に人一人だけ通れる位に刈られています。
管理道に出ました。
あきぐみの橋、展望スポットです。
あきぐみの橋から。
中央のピークが鍋谷山です。
箕後川の谷は生駒山地最大の谷と言っても過言ではありません。
トンネルの越えるとすぐ左手にキノキ山への登り口(往生院道)があります。トンネル上部にも道が続いています。
その前に六万寺池に寄り道すると予想通りカチカチに凍結してました。
往生院道にあるベンチ。昔の周遊道の名残りでベンチの後ろにも道があります。
往路は冒険の道から鞍部を左手に下りました。復路はキノキ山経由で下ります。
キノキ山。展望はありません。
鬼の横顔。一昨年からかプレートが付けられています。
鬼面岩のプレート、最近ハイキングのツアーでもあったのでしょうか、道は草刈、補助ロープ等で整備されています。
この岩はハンバーガー岩と勝手に命名していました。
鬼の石臼岩で回さないようにとのことです。
たいへん見晴らしの良い場所だったのですが木々が育って展望が無くなりつつあります。以前はここには大きな木があり展望が利くようにと切り倒されていました。結局は元の自然に戻りつつあるようです。
岩場降りると3本のロープが設置されています。以前は左端の細いロープだけでした。
鬼の駆登りのプレートが付けられています。この岩場には見苦しい程にたくさんのテープが張巡らされています。
この道標もたくさん付けられています、すべて登り目線で取り付けてあります。
久しぶりに往生院の金堂跡に寄り道します。
らくらく登山道の駐車場まで帰ってきました。駐車場(09:00~17:00)は無料で利用できます。