活動データ
タイム
30:22
距離
28.6km
のぼり
1918m
くだり
2509m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る強風極寒の中、十勝岳に立った。 トムラウシへ向かうにはやはり勇気がいる。 天気と餅ベーション、日程等と相談して、美瑛岳にも寄らず、十勝岳~富良野岳縦走とした。 本州では、大荒れ天気らしいがこちらはそこまで酷くなく、荒天を避け縦走出来た。 避難小屋一泊、ツェルトでは3泊したが風でバタつく夜はなかった。 稜線に出ると雪は固く絞まっていてアイゼンが効いた。 稜線上に風を避ける場所がとても少なかった。 全体的になだらかな為、風が地面に沿って風下側にも強風が吹いているようだった。 でかい海老の尻尾の塊は流線型に出来上がっていてやはり風下にしゃがみ込んでも風が避けられなかったw 25日は十勝岳避難小屋より上の凹地にて幕営。気温は既に-17℃前後。 26日の十勝岳(-22℃)から上ホロカメットク避難小屋は視界100~200m、岩や人工的目印など少なく真っ白けのホワイトアウトに悩まされた。その中YAMAPで確認しながら行けた。 コンパス見ながら進んでも風で流されコースそれてしまうことがあった。 なだらかな広い場所が多くて私には、GPS無しでは進めないと思った。 ストック長めにして足元けがいては傾斜を確認しながら進む。 この日は、午後から荒天予報。 上ホロ避難小屋へ12:00四つん這いで転がり込む。 その後、小屋が揺れるほどの風が出た。平均風速20m以上か。用足し命懸けw (小屋内-15℃) 風が落ち着いた翌27日にヘリの音を聞く。後から知ったが遭難者が出たらしい。 前日、上ホロカメットク避難小屋に着いたとき、周囲や中に利用した後があった。延泊せずさら暴風になる午後下山に向かったのだろうか。 27日(~-17℃) 遅くなるほど天気は回復予報。 ゆっくりをテーマに行く。 気が楽だった。 10m前後の風が残るなか富良野岳登頂。 原始ケ原手前で幕営。 雪洞試しみたが草木が出てきたためすぐ諦めた。 28日(-7℃) 富良野岳~原始ケ原登山口で、渡渉1ヵ所要注意。 沢沿いルートで一瞬外れたら、戻るまでが非常に厳しかった。戻ったところに林道並みの道が延びてて愕然とした。 YAMAPの夏道ルートが正確だったので外れないように歩けたら余計な薮コキラッセルしなくて済んだかも。 29日 原始ケ原登山口から先も除雪はされてなく、結局、富良野岳から麓の小学校まで2泊を要した。 そこからタクシーで7000円程。 運転手さんおすすめの富良野の魚介ラーメンが旨かった。 翌日は、旭岳日帰りピストンを予定するが、 この晩は、旭川でたらふく地酒頂いた! 冬の北海道は、自分にとって全くのアウェー。 数週間前から天気を見ていたけど、西高東低でも大荒れにはならなかったり、常に低気圧が近くにあったり、気温は普通に-20℃下回り常に風は10m以上。予備食糧や装備選定に悩んだ。 その甲斐あってか凍傷になること無く無事帰ってこれた。 ただカメラのバッテリー切れが早すぎで、ポケットに入れた予備バッテリーと毎回交換しながらの撮影だった。たいした枚数撮れなかったが、薄日刺す真っ白い優しい稜線には感動した。 下山した翌日は旭岳ピストンも出来た。 がんばった甲斐があり、積雪期の百名山を二つ登れた。上部はほぼ常にガスの中、展望を楽しむことは殆ど出来なかったが、時おりガスが切れ、顔を覗かせる美瑛の景色は、本州では見ることの出来ない素晴らしいものだった。
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