活動データ
タイム
20:02
距離
18.4km
のぼり
2552m
くだり
2548m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る12月初旬、Facebookで見かけたこのツアー。残り1席と…ダメ元で申し込んでみたら行ける事に😊 あ、ちなみに日記は黒戸尾根なみに、いやそれ以上にスーパーロングですから、適当にスルーお願いします🙇♀️ 日程が近づくにつれ、体験したことのない気温予報に怖気づくと共に、こういう時だからこそ、ガイドと一緒に行けるのは幸運かも、とも思う。 冬季の宿泊は初めてなので、まず荷物と服装に迷う。荷物は10k前後にまとめてと要項に書いてある。3シーズン用シュラフも入れなきゃだし、、、あれもこれも詰めたい気持ちを抑えて何とか28リットルに収めるも何だか不安…。 1日目 曇り時々晴れ 気温は寒くない 甲斐駒ヶ岳山頂や八ヶ岳には雲がかかる。だけど富士山やオベリスクは見える。 登り始めてしばらくすると意外と雪がある。 先行している小屋番のしのぶさんから花谷さんに、定期的に登山道の状況がはいる。膝まで雪があると。強いしのぶさんが小屋に着いたのがCT通りという事で、雪が結構ありそうだなと。風もまあまあ強くて、しのぶさんのトレースも消えていたり。 その風速を聞いたら10m程度かな、雪が舞うから強く感じるけど、その辺の風とかわらないよ、と。 段々と深くなる雪に花谷さんは、今年はいつもの甲斐駒ヶ岳に戻るだろうと。つまりは簡単には山頂踏めない。ここ数年はボーナスステージみたいなもんだったな、とワクワクしながら話す花谷さんw 七丈小屋までのハイクでは、この土日の天気の読みをお聞きしたり、大学時代の話を聞いたり(母校一緒という偶然😊)いろんな話を聞きながら、非常に楽しかったけど、私が遅すぎて皆さんの足を引っ張る事に。小屋に着く頃には足が終わっていて翌日の山頂及び下山が心配になる… 登頂に同行するかは明日の状況見て判断しよう… 2日目 前日夜に渡されたビーコン装着。埋まってもいいようにとw。どれだけ雪があるか行ってみないとわからない。朝、ワカンとアイゼン付けて山頂を目指す。小屋の辺りは微風。この南風が北寄りにいつ変わるかで、天国と地獄になると言われる。 ワカンandアイゼンの組合せ装着が初めてで手間取る。そんな私にこういう時間が無駄で、スピードが大事だと。歩くスピードなんてそう変わらないから(本人比での事でとはいえ速く歩けないとなのですが)こういう装着時間を短くしなきゃダメと言われる。 いよいよスタート。サラサラの雪で前の方のトレースもそう簡単には固まらない。凄く疲れる。おまけにワカンもこの深さの雪にも慣れていなくて、ただでさえ歩くの遅いのにどんどん離される。焦って追いつこうとすると息が切れる。そんな私に花谷さんは、吐く息を大事にと、三上ガイドはゆっくりと息を整えながら登れ、絶対に止まるなと。 そこでもう、無理についていこうとするのはやめて、淡々と登る事に。先週より半分の時間で進めているコンディションだから楽だぞとも言われると、私のせいで登頂できる方々ができないのは申し訳ない、という気持ちにもなる。 そんなこんなで、いろんな思いの中、やっとこさ登頂。とりあえず写真撮って下山開始。花谷さんが、こんなあっさりでいいの?っていうけど、これからの長い下山を思うとそんなはしゃげない。 下山の核心部はなんといってもルンゼ。雪もたっぷりあったため、雪崩がおきる。歩き方が下手な私はしょっちゅう転ぶ。そして消耗という悪循環。 これからの長い道のり、ちゃんと下山できるか心配になる。ガイドからもう一泊しろと言われるんじゃないかと思いながらヨレヨレで小屋へ到着。 小屋で出されたお菓子を頂き、エネルギー補給しながらリカバリーに努める。 今度こそ、言われた時間に出発できるように準備進める。最後はうまく行ったぞ。 そして下山開始。ヘッデン下山覚悟してください、日没前に下山できたら御の字ですと言われて、足が心配な私は花谷さんの真後ろに配置される。 そこからの雪道コンディションはそこまで悪くなかったし、トレースも踏み固められていて歩きやすく、何とか無事に明るいうちに下山。 小屋からの下山スキルだけは、皆さん素晴らしい、と言われて少しホッとした。 2日間通して思うこと 花谷さんから、スピード重視と言われて、その件についていろいろとお話を伺いました。 山って危険な場所だから、早く平地に戻って来れるに越したことはない。だからスピードは大事なんだ。 また冬山は一瞬の偽晴天の時に素早く移動できることも大事。無駄を省く事も大事。 小屋で晩御飯食べている時に、嫌らしい言い方になるけど、僕は運動神経がいいから、なんでできないかがわからないから教えるのは下手なんだと。だってこうしたら次は勝手に体がこう動いてできちゃうんだもん、と。 反面、僕は誰よりも歩いてきた。僕より歩けるやつはいないと思う、とも言う。どこまでいってもカッコいい。 そして下山途中で会う人みんなに声をかける。黒戸尾根を登る方々の安全を誰よりも願っている。危なっかしい人を見つけると、詳しく話を聞いて、小屋へ連絡をする。 こんな安全な登山道は日本全国探しても他にはないんじゃないかと思った。 今回は黒戸尾根の奥深さも実感しました。 以上。 長々とここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
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