花谷&三上ガイドと行く雪の黒戸尾根ツアー 甲斐駒ヶ岳

2021.12.25(土) 2 DAYS

活動データ

タイム

20:02

距離

18.4km

のぼり

2552m

くだり

2548m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 52
休憩時間
1 時間 24
距離
7.5 km
のぼり / くだり
1744 / 153 m
DAY 2
合計時間
11 時間 10
休憩時間
2 時間 19
距離
10.8 km
のぼり / くだり
798 / 2394 m

活動詳細

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12月初旬、Facebookで見かけたこのツアー。残り1席と…ダメ元で申し込んでみたら行ける事に😊 あ、ちなみに日記は黒戸尾根なみに、いやそれ以上にスーパーロングですから、適当にスルーお願いします🙇‍♀️ 日程が近づくにつれ、体験したことのない気温予報に怖気づくと共に、こういう時だからこそ、ガイドと一緒に行けるのは幸運かも、とも思う。 冬季の宿泊は初めてなので、まず荷物と服装に迷う。荷物は10k前後にまとめてと要項に書いてある。3シーズン用シュラフも入れなきゃだし、、、あれもこれも詰めたい気持ちを抑えて何とか28リットルに収めるも何だか不安…。 1日目 曇り時々晴れ 気温は寒くない 甲斐駒ヶ岳山頂や八ヶ岳には雲がかかる。だけど富士山やオベリスクは見える。 登り始めてしばらくすると意外と雪がある。 先行している小屋番のしのぶさんから花谷さんに、定期的に登山道の状況がはいる。膝まで雪があると。強いしのぶさんが小屋に着いたのがCT通りという事で、雪が結構ありそうだなと。風もまあまあ強くて、しのぶさんのトレースも消えていたり。 その風速を聞いたら10m程度かな、雪が舞うから強く感じるけど、その辺の風とかわらないよ、と。 段々と深くなる雪に花谷さんは、今年はいつもの甲斐駒ヶ岳に戻るだろうと。つまりは簡単には山頂踏めない。ここ数年はボーナスステージみたいなもんだったな、とワクワクしながら話す花谷さんw 七丈小屋までのハイクでは、この土日の天気の読みをお聞きしたり、大学時代の話を聞いたり(母校一緒という偶然😊)いろんな話を聞きながら、非常に楽しかったけど、私が遅すぎて皆さんの足を引っ張る事に。小屋に着く頃には足が終わっていて翌日の山頂及び下山が心配になる… 登頂に同行するかは明日の状況見て判断しよう… 2日目 前日夜に渡されたビーコン装着。埋まってもいいようにとw。どれだけ雪があるか行ってみないとわからない。朝、ワカンとアイゼン付けて山頂を目指す。小屋の辺りは微風。この南風が北寄りにいつ変わるかで、天国と地獄になると言われる。 ワカンandアイゼンの組合せ装着が初めてで手間取る。そんな私にこういう時間が無駄で、スピードが大事だと。歩くスピードなんてそう変わらないから(本人比での事でとはいえ速く歩けないとなのですが)こういう装着時間を短くしなきゃダメと言われる。 いよいよスタート。サラサラの雪で前の方のトレースもそう簡単には固まらない。凄く疲れる。おまけにワカンもこの深さの雪にも慣れていなくて、ただでさえ歩くの遅いのにどんどん離される。焦って追いつこうとすると息が切れる。そんな私に花谷さんは、吐く息を大事にと、三上ガイドはゆっくりと息を整えながら登れ、絶対に止まるなと。 そこでもう、無理についていこうとするのはやめて、淡々と登る事に。先週より半分の時間で進めているコンディションだから楽だぞとも言われると、私のせいで登頂できる方々ができないのは申し訳ない、という気持ちにもなる。 そんなこんなで、いろんな思いの中、やっとこさ登頂。とりあえず写真撮って下山開始。花谷さんが、こんなあっさりでいいの?っていうけど、これからの長い下山を思うとそんなはしゃげない。 下山の核心部はなんといってもルンゼ。雪もたっぷりあったため、雪崩がおきる。歩き方が下手な私はしょっちゅう転ぶ。そして消耗という悪循環。 これからの長い道のり、ちゃんと下山できるか心配になる。ガイドからもう一泊しろと言われるんじゃないかと思いながらヨレヨレで小屋へ到着。 小屋で出されたお菓子を頂き、エネルギー補給しながらリカバリーに努める。 今度こそ、言われた時間に出発できるように準備進める。最後はうまく行ったぞ。 そして下山開始。ヘッデン下山覚悟してください、日没前に下山できたら御の字ですと言われて、足が心配な私は花谷さんの真後ろに配置される。 そこからの雪道コンディションはそこまで悪くなかったし、トレースも踏み固められていて歩きやすく、何とか無事に明るいうちに下山。 小屋からの下山スキルだけは、皆さん素晴らしい、と言われて少しホッとした。 2日間通して思うこと 花谷さんから、スピード重視と言われて、その件についていろいろとお話を伺いました。 山って危険な場所だから、早く平地に戻って来れるに越したことはない。だからスピードは大事なんだ。 また冬山は一瞬の偽晴天の時に素早く移動できることも大事。無駄を省く事も大事。 小屋で晩御飯食べている時に、嫌らしい言い方になるけど、僕は運動神経がいいから、なんでできないかがわからないから教えるのは下手なんだと。だってこうしたら次は勝手に体がこう動いてできちゃうんだもん、と。 反面、僕は誰よりも歩いてきた。僕より歩けるやつはいないと思う、とも言う。どこまでいってもカッコいい。 そして下山途中で会う人みんなに声をかける。黒戸尾根を登る方々の安全を誰よりも願っている。危なっかしい人を見つけると、詳しく話を聞いて、小屋へ連絡をする。 こんな安全な登山道は日本全国探しても他にはないんじゃないかと思った。 今回は黒戸尾根の奥深さも実感しました。 以上。 長々とここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました。

甲斐駒ヶ岳・日向山 いざスタート。黒戸尾根が開かれた当時ことやいろんな説明をしてくれました。
いざスタート。黒戸尾根が開かれた当時ことやいろんな説明をしてくれました。
甲斐駒ヶ岳・日向山 クマの爪痕。
クマの爪痕。
甲斐駒ヶ岳・日向山 花谷さんの腰に巻いているのはツキノワグマの熊皮。暖かいらしいです
花谷さんの腰に巻いているのはツキノワグマの熊皮。暖かいらしいです
甲斐駒ヶ岳・日向山 左側に落ちてはいけないヤツですw
左側に落ちてはいけないヤツですw
甲斐駒ヶ岳・日向山 小屋にて、シュトレンとベイクドアップルが。あと、ソロのステキな女性がケーキを歩荷してくれてケーキまで。こんなクリスマスを山で過ごせるなんて、、、家族に申し訳ないw
小屋にて、シュトレンとベイクドアップルが。あと、ソロのステキな女性がケーキを歩荷してくれてケーキまで。こんなクリスマスを山で過ごせるなんて、、、家族に申し訳ないw
甲斐駒ヶ岳・日向山 小屋にてサインもらう。最高のクリスマスプレゼントでした
小屋にてサインもらう。最高のクリスマスプレゼントでした
甲斐駒ヶ岳・日向山 小屋から見える下界
小屋から見える下界
甲斐駒ヶ岳・日向山 翌日、ヘッデンつけてスタート。細かい雪が顔に当たると痛い
翌日、ヘッデンつけてスタート。細かい雪が顔に当たると痛い
甲斐駒ヶ岳・日向山 必死で登る中、いつのまにか夜明けの光を感じる
必死で登る中、いつのまにか夜明けの光を感じる
甲斐駒ヶ岳・日向山 一歩が重い。雪に戻される…
一歩が重い。雪に戻される…
甲斐駒ヶ岳・日向山 核心部を前に。二本剣…見えますか?
核心部を前に。二本剣…見えますか?
甲斐駒ヶ岳・日向山 今回は夏道で行きます。ここを通る前に雪庇について説明をしてくれました
今回は夏道で行きます。ここを通る前に雪庇について説明をしてくれました
甲斐駒ヶ岳・日向山 ソロで登られているステキな女性が撮ってくださいました。私は写真撮る余裕なんてありませんでした…今回も頂き物ばかり…
ソロで登られているステキな女性が撮ってくださいました。私は写真撮る余裕なんてありませんでした…今回も頂き物ばかり…
甲斐駒ヶ岳・日向山 二本剣をバックに。
二本剣をバックに。
甲斐駒ヶ岳・日向山 先頭を行く花谷さんが強いのはもちろん、後続の方々も強い!
ちなみに太ももまでの積雪はラッセルとは言わない。腰以上で初めてラッセルという、という名言をいただきましたw
先頭を行く花谷さんが強いのはもちろん、後続の方々も強い! ちなみに太ももまでの積雪はラッセルとは言わない。腰以上で初めてラッセルという、という名言をいただきましたw
甲斐駒ヶ岳・日向山 何とか無事登頂。花谷さんは余裕の素手での自撮り。寒いの苦手と言っていたけど次元が違う…
何とか無事登頂。花谷さんは余裕の素手での自撮り。寒いの苦手と言っていたけど次元が違う…
甲斐駒ヶ岳・日向山 この日まではガスガスの頂上踏んで、何が楽しいんだろうって思っていたけど、、、こんなコンディションだからこそ、頂上踏めたのが嬉しいことなのだ。
気温、風、雪の量、全てが初めての経験でした。
この日まではガスガスの頂上踏んで、何が楽しいんだろうって思っていたけど、、、こんなコンディションだからこそ、頂上踏めたのが嬉しいことなのだ。 気温、風、雪の量、全てが初めての経験でした。
甲斐駒ヶ岳・日向山 下山時なんですが、私はアイゼン歩行が全く出来ていなくて、腰がひけて転びまくる。反省しきりの下山でした。アイゼン歩行を学びたい。
下山時なんですが、私はアイゼン歩行が全く出来ていなくて、腰がひけて転びまくる。反省しきりの下山でした。アイゼン歩行を学びたい。
甲斐駒ヶ岳・日向山 七丈小屋に着いてこれから下山。脚力心配な私は花谷さんの真後ろで。なんて贅沢なんでしょう。
ちなみに、出発時は−12度。小屋着で−13.6度だそうで、この日はどんどん気温が下がりました。頂上は普通に計算して−16度、風を考慮すると体感温度はもっと寒かったのかな。でも、そこまで寒くは感じなかった。
七丈小屋に着いてこれから下山。脚力心配な私は花谷さんの真後ろで。なんて贅沢なんでしょう。 ちなみに、出発時は−12度。小屋着で−13.6度だそうで、この日はどんどん気温が下がりました。頂上は普通に計算して−16度、風を考慮すると体感温度はもっと寒かったのかな。でも、そこまで寒くは感じなかった。
甲斐駒ヶ岳・日向山 で、いきなりここですけど😂無事下山!
安堵で涙が溢れ出た
で、いきなりここですけど😂無事下山! 安堵で涙が溢れ出た
甲斐駒ヶ岳・日向山 下山後の抜け殻。達成感ありの贅沢な2日間。
黒戸尾根は厳しいけど、七丈小屋はとても優しかった。この後、駐車場の茶屋で一息ついて帰宅。おでんが最高に美味しかった。
下山後の抜け殻。達成感ありの贅沢な2日間。 黒戸尾根は厳しいけど、七丈小屋はとても優しかった。この後、駐車場の茶屋で一息ついて帰宅。おでんが最高に美味しかった。
甲斐駒ヶ岳・日向山 備忘録的に
ザックはドイターの28L

初日の服装
スタート時
上はミレーのメッシュ+ファイントラックのメリノスピンサーモ+ハードシェル
途中で暑くてハードシェル脱ぐ。気温は高いけど風が強いからウィンドブレーカー持ってこれば良かったと後悔…3合目辺りでサイドハードシェルを羽織る

下はファイントラック肌着+ハーフパンツ+ワークマンのクライミングパンツ 靴下はソックウェルにワークマンのメリノの2枚ばき
雪が深くなってきて12本付けるタイミングでゲイターを履く

手袋はメリノウール手袋+薄手の防水手袋

翌日の服装
上は1日目のミレーの上にモンベルの七分丈の薄手のメリノを足して、ハードシェルでピークハントから小屋への戻りまで。そこから気温が下がる予報だったので、小屋からUNIQLOのダウンを来る。笹の平辺りでダウンを脱ぐ。
下は1日目+モンベルのハードシェルでずっと
手袋はメリノウール+モンベルインナー付き厚手
備忘録的に ザックはドイターの28L 初日の服装 スタート時 上はミレーのメッシュ+ファイントラックのメリノスピンサーモ+ハードシェル 途中で暑くてハードシェル脱ぐ。気温は高いけど風が強いからウィンドブレーカー持ってこれば良かったと後悔…3合目辺りでサイドハードシェルを羽織る 下はファイントラック肌着+ハーフパンツ+ワークマンのクライミングパンツ 靴下はソックウェルにワークマンのメリノの2枚ばき 雪が深くなってきて12本付けるタイミングでゲイターを履く 手袋はメリノウール手袋+薄手の防水手袋 翌日の服装 上は1日目のミレーの上にモンベルの七分丈の薄手のメリノを足して、ハードシェルでピークハントから小屋への戻りまで。そこから気温が下がる予報だったので、小屋からUNIQLOのダウンを来る。笹の平辺りでダウンを脱ぐ。 下は1日目+モンベルのハードシェルでずっと 手袋はメリノウール+モンベルインナー付き厚手

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