日本山岳会120周年記念 福岡支部主催 宝満山から英彦山へ『悠久の峰入り古道を歩く』 『七世紀、大宰府政庁が現在の都府楼にできた時、その鬼門に竈門神を祀り竈門山と号するようになりました。自然崇拝の山は守護神となりやがて修験の霊場となって宝満山と呼ばれるようになりました。一方英彦山は日本三大修験場として栄え、その勢力圏は九州全域に及びました。山伏は厳しい修行をすることで仏の子として生まれ変わり人々を敬う存在になることを目指しました。英彦山を胎臓界、宝満山を金剛界とし峰入りが行われて、自己の解脱と人々の幸せを願うようになりまた。』 以前から峰入り古道の事は詳しくはないけど、何気に興味は持っていた。 今回、6回に分けて『 宝満山から英彦山へ 悠久の峰入り古道を歩く 』イベントがある事を知り、まずは1・2回目を参加してみる事にした。 イベントツアーのような、大人数で歩く山行は余り経験がないので、残りの参加はそれから考えようと思っていたが、1回目を参加した時に、主催者の予想より参加希望者が多く、以降の受付は定員数を少し残して既に終了しており、今日の参加者から希望があれば受け付ける(初回特典?)と話しがあり、その時点で全て参加する事に決めた。 昔と違い、現在の林業関係や道路事情により若干違う峰入り古道を歩くそうだ。 修験者の様な気持ちとは程遠く煩悩だらけだったが、少しずつ近づく英彦山にワクワクしながら大変楽しく歩く事が出来て満足した。😊 (6回分の山行で、写真をこれでも省略したが、それでも多くなってしまった 💦) 今、日本山岳会では 120周年記念企画として、日本全国の峰入りの道踏査を行っており、終了後は本が出来るらしい。 それも楽しみだな🎵 🔸1回目 10/24 竈門神社~宝満山~仏頂山~大根山~冷水峠 🔸2回目 11/7 冷水峠~夜須高原~五玉神社~白坂峠~八丁峠 🔸3回目 11/20 八丁峠~古処山~馬道山~小石原 🔸4回目 11/21 小石原~不動岩~陣尾~大日岳~キリ石峠 🔸5回目 12/5 キリ石峠~釈迦岳~岳滅鬼山~岳滅鬼峠~元シャクナゲ荘近く 🔸6回目 12/19 元シャクナゲ荘近く~岳滅鬼峠~猫の丸尾~籠水峠~英彦山・中岳~奉幣殿
10月24日 第1回 竈門神社から、さあ出発だ!
百段ガンギ
宝満山
古処山~英彦山まで、これから行く山々を望む。 彼処まで歩くと思ったらワクワクする 🎶
仏頂山 『心蓮上人は宝満山を開山し、683年6月10日に亡くなった後、仏頂山に葬られた。そして山伏たちの霊地として、信仰の中に生き続けた。』
普池の窟
サラシナショウマ
大根神社
大根山山頂より 宝満山~三郡山を望む。 冷水峠まで歩き、本日は終了 ☺️
11月7日 第2回 冷水峠からスタート!
キッコウハグマ
五玉神社 ❌「ごたま」ではなく、⭕️「いつたま」と読む。 『彦山・宝満修験の入峯の道筋にあたり、山伏の修行の場だった社です。古くから安産の神様としても知られ、本殿そばの石の玉にまたがると子宝に恵まれ、また、かたわらの井戸水は白髪を黒髪に変えたとも伝えられています。』
夜須高原は紅葉が綺麗だった✨
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ムカゴ 炊き込みご飯や素揚げ+塩で食べると美味 😋
杣道から山へ
何故ここに、山びこの説明板が..?
オタカラコウ
アケボノソウ
あの山は古処山へ続くのかな?
峠の頂上 😄
八丁峠 今日はここまで ☺️
11月20日 第3回 八丁峠登山口からスタート!
落葉と
残っている紅葉の中を歩いて行く。
嘉麻峠
アクアクレタ小石原で宿泊 ☺️ 廃校になった小学校を宿泊施設に改装。 運動場はキャンプも出来る。
11月21日 第4回 小石原からスタート! 流石、陶器の里。道路にも陶器が嵌め込まれている!
芝峠から不動岩へ
祠の中は、
不動明王。 深仙宿を出発した修験者はこの不動岩で、護摩を焚き狼煙を上げて、英彦山に出立の合図を送っていたそうだ。
先程訪れた、不動岩。
岩場になると停滞気味。 すかさず、ガイドさんのサポートが入る。
愛敬岩(生れ岩) 岩の間を産道に見立て、目隠しをして、大きな岩の隙間を紐で吊り下げ降り、そこから登り出てくる(生まれる)修行を行っていたそうだ。 代表で会長が降り、皆でロープで引き上げて、生まれ変わりに成功! 本当は、全員が体験する予定だったそうだが、時間の都合でもう一人だけ生まれ変わりの体験を行った。
本日は、キリ石峠まで降りて終了 ☺️
12月5日 第5回 キリ石峠よりスタート! 今日はトレランの大会と重なる。(英彦山峰入り道トレイル 距離:37.5km 累積標高:3600m ) サポーターの方達が、Aid station の準備を始めていた。 後日結果発表をみたら、 1位、5:15.53 2位、5:17.43 だった。凄いね!
早速、急登を登って行く。
岩に張り付いた木の根が、タコの足に見える。
大日ケ岳
此処でトレランナーが来た。 現時点で1番手の方。 数分遅れで2番手、そして3番手と 鹿のようなバネのある脚力で、 あっという間に駆け抜けて行った。
障子ケ岳の向こうには、英彦山! 近付いて来たぞ!
三国境 (豊前國 豊後國 筑前國)
岳滅鬼だ。
岩場でガイドさんが追加のロープを張ってくれ、足や手の置場所をひとつひとつ指示してくれた。 (写真掲載、了承得る)
ぐらつく梯子も固定して頂いたので、安心して降りられる。
ミヤマシキミかな?
岳滅鬼峠 標高:940m。 江戸時代には天領日田と豊前国小倉を最短距離で結ぶ重要な道。 日田から英彦山への参詣もこの峠道を使っていたらしい。
倒木のトンネルを通る。
少し薄暗い植林地の中の黄葉は目にも鮮やか✨
川を渡渉し、大南林道へ
輝くススキを眺めて、本日は終了 ☺️
12月19日 第6回 まずは、岳滅鬼峠を目指す!
この辺から雪が薄っすらと。
もう1つ渡渉。
岳滅鬼峠、到着。
早めの昼食を済ませ、 ここから、峰入り古道の続きを歩き始める。
斜面は雪で滑りそうになるので、慎重に歩く。
振り返ると、岳滅鬼山と岳滅鬼嶽。
この岩場には進まず、その下の
斜面をトラバース。
シャクナゲの花芽は少ないような…来年の花は余り期待出来ないかも。
鬼杉に行く予定だったが、思いの外の雪で時間を押していた為、
鬼杉には行かず、南岳を目指す。
材木石
ずっと続けて歩いて来た山々を眺めると、感慨深いものがあるな。
霧氷が綺麗✨
結局、南岳頂上にもよらず。
上宮は立ち入り禁止。 来年から、改修工事が始まるそうだ。
日が暮れて来た。
奉幣殿、到着 🎊 無事に完歩出来て、感謝です! 日本山岳会皆様やガイドさん、参加者の皆様もありがとうございました。😊