活動データ
タイム
06:35
距離
6.3km
のぼり
664m
くだり
668m
活動詳細
すべて見る雪山で“幸運”にも、条件が重なるときがある。 天候がよくない。 大量の新雪。 トレースがない。 急登である。 展望がよくない。 そんな状態を、我々は「雪上訓練」と呼ぶ。やりきれない気持ちを「次の機会を精神的・肉体的余裕を持って楽しむための大切な練習」と思い込むためである。 それにしても、「雪上訓練」にもほどがあるではないか。 「カクレグラ」という地名が鈴鹿山脈の滋賀県側、永源寺ダムの南にあります。 昨年の夏、大台ヶ原を訪れたとき、「大蛇嵓(だいじゃぐら)」という名所に立ち寄りました。「嵓」とは「谷」とか「絶壁」という意味。「大蛇のように付き出した絶壁」って感じなのでしょうね😊 じゃあ「カクレグラ」は?「人目に付かない隠れている絶壁」? 地形図では、peak990。あちこちに枝尾根を出すpeakに見えます。じゃあ…「グラ」って❓ 前日の寒波は、名古屋にも少しだけ雪を降らせました。「鈴鹿も結構な積雪だろうな~😲」と思いつつ石榑峠を終えて…衝撃😨😨。 雪国やん⛄ 道沿いの所々に停まっている車が見えます。三重から滋賀に峠を越えたら、突然積雪50cm越え💧。「しまった…。もっと早く家出ればよかった😖。これじゃ予定のルート(カクレグラ~タイジョウ~杉峠の周回)は無理だな」などと、登山口へ急ぐのですが、どんどん雪深くなっていきます😨。 予定していた駐車ポイントに着く前に、道路に山側から雪が大量に落ち、もはや普通車では進行不可能に。歩くことにします👊。 しばらくはトレースに助けられながらつぼ足でどんどんGO❗15分ほどで右手に登っていく登山口が見えます。後で考えてみるに、ほとんどの方はここから登るんでしょうね😅。自分は帰りにこのポイントに降りてくるつもりなので、さらに先を進みます。 トレースは人類以外のものだけになり、大きな橋からは、膝の辺りまで埋もれる新雪。ワカン装着?とも思いましたが、ここはまだロード、山道に入ればもう少し雪が少なくなるかも…と歩き続けて1時間。やっとこさ登山口に到着です💦 かろうじて「はしご」と分かる箇所を登り切ると、目の前には、ど急登😱。ピッケルを出して歩き始めるのであります。 高度が上がるほどますます雪は深くなり、早々にワカン装着👍。それでも軽く膝上まで沈みます😖。尾根は分かりやすく、ルートを失う心配はなさそうですが、その尾根上には木が生い茂っているので、あらかじめ雪を落としてから下をくぐらないと、大量の積雪が上から落っこちてくるわけです😵。たぶんですが、このルート、無雪期でもあんまり人が歩かないのかも…。 「こりゃあ杉峠までは無理だな…」が、時間の経過とともに「タイジョウまで行くのが精一杯か…」となり、「カクレグラ」までたどり着けるかな」に変わっていきました。それほど新雪をソロでラッセルしていくのは困難。全く進みません😢。「カクレグラまで行けなかったら、1座もpeakを踏んでない山行かよ…」と急登をにらみつつ、腰までとなった斜面を登っていくのでした💦。 「14時になったらそこでUターンにしよう。それまでこの斜面を登っていこう☝」 この、日の短い時期に雪も降り始めた状況で、日没タイムに照準を合わせて計画を立てている時点でもはや無茶なのですが、そこは道迷いの心配は限りなく薄い、シンプルな尾根たどり。「今日は雪上訓練」と割り切ったら、ちょっと楽しくなってきたのです🎶。 結局登山口から300m標高を上げて時点で、タイムオーバーです😢。少しだけ背後が開けたポイント。綿向山が向かい側に見える所で、どん兵衛を食します。雪山でカップ麺を作る困難さを実感しながら、みるみる冷めてく硬めのうどんをかみしめるのでありました😔。 さて、止まればどんどん冷えていくのは体温も同じ。とっとと降ります。イラッとするほど、下りは速し💨あっという間に登山口のはしごに到着です。 が! 「もうスキップでも行けるぜ😚」と思った最後のロードが、意外とツラい😵。自分のトレースだけの雪面をたどったのですが、行きはつぼ足、帰りはワカンだったこともあり、絶妙に足跡がずれて、歩きづらいこと山の如しなのでありました😣。 それにしても…「カクレグラがどんな場所か😉」なーんてカッコつけてる以前に、そもそもそこにたどり着けていないのでございます😭。 そもそも1つのpeakさえ踏んでいないのでございます😭。 「だいたいその先の『タイジョウ』だって、なんでこんな名前なんだよう😭」と、激しく八つ当たりをしつつ、うす暗くなったふもとのドカ雪の町を走り抜けていったのでした。
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