中国自然歩道17日目　広島市安佐南区祇園〜府中町堂所

　本日は広島市内のホテルで目を覚ました。広島からは可部線に乗り、8:41に下祇園に到着して行動開始。雪は強く降っている。 　可部線の線路を越えて西に進み、8:52に祇園の離脱地点に復帰した。ここからはEADASの示すルートにできるだけ忠実に進んだ。この辺りにはイオンモールができるなど、区画の整理がなされており、どうしてこんな複雑なルートにしたのか、今では判然としないところがある。 　西の山手の方に進み、祇園北高校の裏手から広島経済大学に進む辺りは、コースが消失しており、東に迂回した。祇園周辺はなかなか手強いスタートだった。 　山手から下りてきて大町の市街地を進み、9:45に県道38号線に合流した。このあたりにも、墓地が造成されて先に進むことができないところがあったが、しかたがない。 　この後は、大町の住宅街からアストラムの高架の下を潜り、安川に出てからは、川沿いに下流に進んだ。右岸は自動車の通行が禁じられており、快適に歩くことができる。国道183号線を越えてさらに安川沿いを直進し、最後は県道459号線の安川新橋を渡って左岸を進み、10:26に中洲の先端に着くと、今度は北に向きを変えて古川河川敷を上流に向かって進む。 　古川は広島の中央を流れる太田川の古い流れのことであろうか。水量はそれほどないが、川岸は葦に覆われ、水鳥が多い。ジョギングや散歩の人に交じって、望遠レンズで鳥の撮影をしている人もいる。 　古川の最上流の水門のあるせせらぎ公園には11:11に到着した。この先には太田川が流れる。上流には高瀬大橋が見える。 　ここからは車道を離れ、太田川河川敷を下流に進む。河川敷には野球場が整備されており、広島カラーの赤のユニフォームを着た少年たちが試合をしていた。 　11:35に古いトラス構造の安佐大橋を渡った。橋の中央で安佐南区から安佐北区に入った。太田川の左岸を進むと、芸備線の赤い車両が堤防の内側を通り過ぎていった。 　安芸矢口駅の近くに吉野家を見つけて昼食とした。地図を見ると、ここから先は人家が減り、食事は困難そう。がっつり昼食を取って12:25に行動再開。 　口田の市街地を縫うように進む。次第に山の方に進むが、いつまでも人家がポツリポツリとあり、なかなか途切れない。途中で延命地蔵尊の延命水という効き目のありそうなのぼりを見つけて立ち寄った。美味しい水だった。 　菰口憩いの森を通過してすぐに蝦蟇が峠となった。この先は曲がりくねった下りとなり、14:09に上温品の住宅街に到着した。ここにはバス停があり、時刻表を見ると1時間に2便程度ある便利な地域。 　14:13に平林橋を右折して住宅街を高尾山に向けて進む。EADASのデータを見ながら慎重に進むが、高尾山に向かう直登ルートのとりつきが見つからない。YAMAPにも温品からのルートは記載されていない。14:22に安芸高校に到着し、周囲を探してみたところ、ガードレールの切れ目から黄色いテープが見えた。周囲にヒトの踏み跡もある。もしやと思って進んでみると、今度は赤いテープも見えてきた。 　上の方には自動車専用道の安芸呉自動車道が走っているので、どこかで下を潜らないと進めない。砂防ダムの先にテープが巻いてあるが、土砂崩れで先に進めそうにない。ふと上を見てみると防音壁にそってガードパイプが設置してある。防音壁まで上って、無事に自動車道の下を潜ることができた。 　この先も黄色いリボンと赤いテープが親切に誘導してくれる。EADASの示すコースとは異なるが、新しく登山道を付けてくれたのだろうか。神だ。 　突然、中国自然歩道の標識が現れ、左から登山道が合流してきた。この登山道がどこから来たのかは不明。木製の階段が設置してあるところ見ると、環境庁整備の中国自然歩道のオリジナルルートの可能性がある。結局、EADASの示す方向とはかなり異なるものの、そこそこ快適な道を歩いて、15:09に岩谷観音跡（標高345m）に到着した。 　さらに10分ほど進み、観音様が彫ってある岩場に到着した。前に遮るもののない岩場で、非常に眺望が良い。ここが頂上かと思ってYAMAPを確認すると、頂上まではまだかなりある。 　さらに岩場をよじ登り、ようやく15:33に高尾山頂上（424m）に到着した。雨が降り始めたので早々に退却。 　15:50に岩谷観音まで戻り、尾根筋の砂混じりの岩の道を下る。登山道沿いにお地蔵さんがいくつも並んでいる。 　16:32に府中町の堂所に到着し、ここで中国自然歩道を離脱。住宅街の中を進んで、安芸呉自動車道の上を越えて16:50に温品4丁目バスターミナルに到着して行動終了とした。