姫神山(一本杉コース~コワ坂コース):盛岡の山路は遠く

2021.12.11(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 1
休憩時間
26
距離
5.8 km
のぼり / くだり
626 / 626 m

活動詳細

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盛岡市北部に、均整の取れた三角形の美しい山容で佇む独立峰、『姫神山(ひめかみさん、1124m)』。古くは平安時代、征夷大将軍・坂上田村麻呂が自身の守護神である姫神を祭って以来、霊山として信仰を受けてきた経緯があるそうだ。また、地元出身の歌人・石川啄木がこよなく愛したことでも知られ、現在は日本二百名山ならびに東北百名山の一座にも数えられている。登山道も様々な物が整備されており、山頂からは360度の眺望が拓けていることから、東北の登山者からその名を広く知られる存在だ。   そんな『姫神山』だが、青森県に暮らす筆者としても是非足を運んでおきたい一座であった。ところが本峰は筆者の居住地からはやや離れており、加えて登山口への公共交通機関も存在しない。そのため「1000m級の里山に登るために、わざわざ長距離を運転するのも・・・」という戸惑いもあって、少々足が遠ざかっていたのも事実である(筆者は運転が好きではない)。しかしながらよくよく調べてみると、高速道路の恩恵もあって、筆者宅から登山口までは休憩時間等を考慮しても2時間半程度で到達可能な模様。これなら日帰りのお手軽登山としても、十分射程に入る条件である。   かくして、今回はこの『姫神山』を目指すことに決定。早起きして車に乗り込み、まだ見ぬ盛岡の名峰を目指していざ出発である。     <アクセス> ・『姫神山一本杉園地キャンプ場(岩手県盛岡市玉山区馬場赤坂33-162、もしくは玉山区馬場前田33-162)』をカーナビの目的地にセット。周辺の第2駐車場が『一本杉登山口』への入り口となる。カーナビに登録されていない場合は付近の適当な番地をセットし、あとは案内標識に従って進めば大丈夫だ。   ・登山口への公共交通機関は無い。   <記念バッジ> ・筆者は未確認であるが、『ユートランド姫神(岩手県盛岡市下田生出893-11)』という地域交流センターにて販売されている模様。   <下山後のいで湯> ・上述の『ユートランド姫神』においては日帰り入浴も可能な模様である。料金は大人600円。ボディソープおよびリンスインシャンプーの備え付けありとのこと(公式ウェブサイトより)。

姫神山 『姫神山』には4つの登山コースが存在するが、今回の登りでは最もポピュラーな『一本杉コース』を辿ることとした。スタート地点となる『姫神山一本杉園地キャンプ場』の第二駐車場に車を停めたら、支度を整え、写真奥の建物脇から出発だ。
『姫神山』には4つの登山コースが存在するが、今回の登りでは最もポピュラーな『一本杉コース』を辿ることとした。スタート地点となる『姫神山一本杉園地キャンプ場』の第二駐車場に車を停めたら、支度を整え、写真奥の建物脇から出発だ。
姫神山 周囲の拓けた丘を登り、踏み跡が林道と合流すると、すぐ左手に登山道の入り口が待っている。
周囲の拓けた丘を登り、踏み跡が林道と合流すると、すぐ左手に登山道の入り口が待っている。
姫神山 『一本杉コース』に入ると、間もなく右手側にその名の由来である杉の巨木が佇んでいる。
『一本杉コース』に入ると、間もなく右手側にその名の由来である杉の巨木が佇んでいる。
姫神山 やがて登山道は、『ざんげ坂』と呼ばれる、階段状に整備された坂道に入る。ここはそこまで急坂という訳ではないのだが、筆者はこの日、これからの雪山シーズンを想定したトレーニングとして、いつもより重めの装備を纏っていたせいか、たちまち汗だくになってしまった。
やがて登山道は、『ざんげ坂』と呼ばれる、階段状に整備された坂道に入る。ここはそこまで急坂という訳ではないのだが、筆者はこの日、これからの雪山シーズンを想定したトレーニングとして、いつもより重めの装備を纏っていたせいか、たちまち汗だくになってしまった。
姫神山 『ざんげ坂』を上りきると『一本杉コース』の五合目へ。ここは小さな広場状に拓けており、絶好の休憩スポットだ。筆者もここで一休みしたのち、山頂を目指して再び出発。
『ざんげ坂』を上りきると『一本杉コース』の五合目へ。ここは小さな広場状に拓けており、絶好の休憩スポットだ。筆者もここで一休みしたのち、山頂を目指して再び出発。
姫神山 五合目から尾根伝いに進むと、地面に雪の残る一帯が現れた。本峰も2週間ほど前から、しばしば積雪に見舞われていた様子だ。踏み固められた雪が凍り付ている箇所も少なくないため、慎重に進んでゆく。
五合目から尾根伝いに進むと、地面に雪の残る一帯が現れた。本峰も2週間ほど前から、しばしば積雪に見舞われていた様子だ。踏み固められた雪が凍り付ている箇所も少なくないため、慎重に進んでゆく。
姫神山 ザックの重さにもようやく慣れてきた頃、八合目に到着である。相変わらず周囲は木立に閉ざされているが、こちらも休憩に適した地形となっている。
ザックの重さにもようやく慣れてきた頃、八合目に到着である。相変わらず周囲は木立に閉ざされているが、こちらも休憩に適した地形となっている。
姫神山 八合目を過ぎ、山頂に向け最後の登りに差し掛かると、再び足元は雪に覆われがちに。なお、今回筆者は未使用で登ったが、軽アイゼン等を装着した方が賢明だったのは言うまでもない。
八合目を過ぎ、山頂に向け最後の登りに差し掛かると、再び足元は雪に覆われがちに。なお、今回筆者は未使用で登ったが、軽アイゼン等を装着した方が賢明だったのは言うまでもない。
姫神山 その後も、少々テクニカルな露岩帯を登りきれば、ようやく『姫神山』の頂へ到着だ。
その後も、少々テクニカルな露岩帯を登りきれば、ようやく『姫神山』の頂へ到着だ。
姫神山 まずは山頂の祠にお参りし、ここまでの山行の無事に感謝。ちなみにここまで歩いてきた『一本杉コース』の山頂直下には、薬師様を祭る祠なども置かれている。
まずは山頂の祠にお参りし、ここまでの山行の無事に感謝。ちなみにここまで歩いてきた『一本杉コース』の山頂直下には、薬師様を祭る祠なども置かれている。
姫神山 山頂西側からは、岩手県の最高峰である『岩手山(いわてさん、2038m)』の姿を迫力たっぷりに拝むことが出来る。ただしこの日、その頂は絶えず雲に覆われていた。
山頂西側からは、岩手県の最高峰である『岩手山(いわてさん、2038m)』の姿を迫力たっぷりに拝むことが出来る。ただしこの日、その頂は絶えず雲に覆われていた。
姫神山 南側へ目を移すと、高原に立ち並ぶ風力発電装置の先に、北上高地の山々の景色が広がっている。
南側へ目を移すと、高原に立ち並ぶ風力発電装置の先に、北上高地の山々の景色が広がっている。
姫神山 ちなみに、『姫神山』山頂には、一等三角点も置かれている。なお、同所周辺には雪こそ残っていなかったものの、地肌の部分はぐちゃぐちゃの泥にまみれていた。
ちなみに、『姫神山』山頂には、一等三角点も置かれている。なお、同所周辺には雪こそ残っていなかったものの、地肌の部分はぐちゃぐちゃの泥にまみれていた。
姫神山 下山にあたっては、往路とは異なる『コワ坂コース』に挑戦。まずは所々にロープの張られた急斜面を、凍てついた雪で足を滑らさないよう、恐る恐る足を進めてゆく。
下山にあたっては、往路とは異なる『コワ坂コース』に挑戦。まずは所々にロープの張られた急斜面を、凍てついた雪で足を滑らさないよう、恐る恐る足を進めてゆく。
姫神山 緊張感のある雪路を突破すると、次第に傾斜はなだらかとなり、休憩スポットとなる広場に辿り着く。案内標識によると、ここは山頂から980mとなる地点のようだ。
緊張感のある雪路を突破すると、次第に傾斜はなだらかとなり、休憩スポットとなる広場に辿り着く。案内標識によると、ここは山頂から980mとなる地点のようだ。
姫神山 先程の広場を過ぎれば、下山口まではスムーズな道程だ。周囲の木立も次第に開けてくる。
先程の広場を過ぎれば、下山口まではスムーズな道程だ。周囲の木立も次第に開けてくる。
姫神山 そののち、『コワ坂コース』の登山口へ無事下山完了だ。こちら側に駐車場は整備されていないが、道路を挟んで反対側の小さな三角地帯には、2台程度が停められそうなスペースが存在する。
そののち、『コワ坂コース』の登山口へ無事下山完了だ。こちら側に駐車場は整備されていないが、道路を挟んで反対側の小さな三角地帯には、2台程度が停められそうなスペースが存在する。
姫神山 その後は、曲がりくねった車道を歩いてスタート地点を目指す。下り基調なので楽な道程ではあったが、時折やってくる自動車には注意が必要だった。
その後は、曲がりくねった車道を歩いてスタート地点を目指す。下り基調なので楽な道程ではあったが、時折やってくる自動車には注意が必要だった。
姫神山 20分ほどの車道歩きの末、スタート地点の駐車場へ無事帰還。これにて、今回の山行も締めくくりだ。
ちなみにこの日、その片隅には陸自のトラックが停まっており、その奥に天幕とアンテナが立てられていた。青森の通信部隊のようで、何らかの訓練でここへ展開していた模様である。
20分ほどの車道歩きの末、スタート地点の駐車場へ無事帰還。これにて、今回の山行も締めくくりだ。 ちなみにこの日、その片隅には陸自のトラックが停まっており、その奥に天幕とアンテナが立てられていた。青森の通信部隊のようで、何らかの訓練でここへ展開していた模様である。
姫神山 帰り道、振り返って見た『姫神山』の姿。ピラミダブルな、美しい独立峰の山容を呈している。
帰り道、振り返って見た『姫神山』の姿。ピラミダブルな、美しい独立峰の山容を呈している。
姫神山 帰りの高速道路に乗る直前、インター周辺の『道の駅にしね』に立ち寄って昼食を摂っていくこととした。
帰りの高速道路に乗る直前、インター周辺の『道の駅にしね』に立ち寄って昼食を摂っていくこととした。
姫神山 『道の駅にしね』に併設されたレストランでは、地元・八幡平市の特産品を活用した料理を楽しむことが出来る。筆者はその一つである、ほうれん草カツカレーを注文。ほうれん草の風味の後に、辛口の刺激が口中に広がる独特の味わいで、中々に美味であった。
『道の駅にしね』に併設されたレストランでは、地元・八幡平市の特産品を活用した料理を楽しむことが出来る。筆者はその一つである、ほうれん草カツカレーを注文。ほうれん草の風味の後に、辛口の刺激が口中に広がる独特の味わいで、中々に美味であった。

活動の装備

  • ニコン(Nikon)
    標準ズームレンズAF-SDXNIKKOR16-85mmf/3.5-5.6GEDVRニコンDXフォーマット専用
  • ニコン(Nikon)
    デジタル一眼レフカメラD7100ボディーD7100

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