活動データ
タイム
02:01
距離
4.4km
のぼり
520m
くだり
514m
活動詳細
すべて見る■日山の周回はお昼前後に終了したので、もう一つお代わりをして、次は口太山を歩きます。口太山は「朽ち人山」が転訛した山名で、ここは昔、朽ちた人を葬る山、いわゆる姥捨山だったそうです。深沢七郎の「楢山節考」には、自ら歯を折って山に捨てられる老婆が出てきますが、名前からするとちょっと尻込みしたくなる山です。 ■でも、この話はかなり昔のことで、今はその痕跡もありません。山頂からの眺めがよく、沢や滝、小さな岩場、そして美しい雑木林と、魅力に溢れた山に、今はなっています。今日は、二つの登山口のうち、不動坂から登ろうと思っていたのですが、途中で道を誤り、着いたのは夏無沼キャンプ場、つまり針道登山口でした。実は、これが怪我の功名で、不動坂登山口は四駆でないと入るのが難しかったようです。 ■駐車場から車道を数分歩き、針道登山口に着きました。ここから急な登りを5分ほど行くと、大きな松がある平坦な場所があります。この松は、口太の夫婦松と名付けられています。一本なのに夫婦とは、と思いましたが、途中で大枝が二本に分かれているので、それで夫婦なのでしょうか。 ■口太山の山頂までは、急な登りを2度凌いで到着しました。所要時間は20分ほどです。あまりにあっけない山歩きで、少々気抜けがしてしまいましたが、広い山頂からの眺めはよく、安達太良山、吾妻連峰、蔵王連峰、磐梯山などが一望できます。眺めを楽しんだ後に思案し、このまま戻るのも芸がないので、不動坂登山口まで猿滝コースを下り、石尊神社コースを登って、また頂上まで戻ってくることにしました。 ■これが正解でした❣️ 猿滝コースは、小さな岩場あり、滝があり、沢があり、そして美しい雑木林に、つづら折りの急坂と、楽しさが凝縮されたルートです。途中に、何やらいわくありげな乳子岩、猿の首取などがあり、歴史との交わりを感じさせます。登山口まで下って、今度は石尊神社コースを歩きます。こちらは滑る粘土質の道で始まり、稜線に乗り上げると直線的な急登が続くルートです。急登には虎ロープが張ってあります。里山には不似合いな急登を凌いで、再び山頂に着いたのは、14時47分。結構、ペースを上げて歩いたようです。 ■山頂で15分ほど周辺の景色を眺め、急な斜面を駆けるように下って夏無沼キャンプ場に戻りました。口太山登山道フルコースを堪能❗️しました。
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