活動データ
タイム
10:57
距離
17.4km
のぼり
1446m
くだり
1439m
活動詳細
すべて見る今月13日に行ったイブネクラシの苔野原が素晴らしかったので、ルートを変えて再訪計画をたてていたところ、大峰で叶うはずの400座記念が、数え間違いでずっこけてしまったので…( ̄▽ ̄;) なんとか、この日の鈴鹿で叶うことができないものかと、新2座を含めて練り直し。 思いがけずの前日の積雪、どのくらい残っているかな~と、どきどきしながら、この日は未踏の『隠嵓(カクレグラ)』、『タイジョウ』の二座を目指して! その後イブネクラシへ行き、そして杉峠からの雨乞岳、清水頭、無雪なら大峠周回をするつもりで出発しました。 こんどは、400座カウント、再確認でバッチリのはずです!(笑)(→道中になんとかの森とか、ないはず!)(≧∇≦)! 甲津畑に午前6時前に着くも、すでに3~4台の駐車。今日は晴天が確約されてるような日曜日、このレアルートでもいるかな?とヘッデン装着でスタート。 初っ端から、ほぼ垂直梯子をのぼると、湿った落ち葉の超、急登。「きゅうとう」、っていう言葉をよく表現しつつも、ここのエグさ加減は凄かったです(^^;) 下りは絶対、勘弁。 登り切ると、少し、落ち着き、雪片がちらほら。登りながら、しだいに雪野原になってきて、雪の重みでシャクナゲ、アセビがさらに低木になり、そのトンネルくぐりの腰曲げ角度がきつい。 けれど、ぱぁっと、広がる木々の向うを見ると、朝日に照らされた紅葉と、その上に、まるでガトーショコラに粉砂糖を振りかけたような新雪…!美しい冬景色がそこに! 見上げると群青の空、霧氷…!素晴らしいじゃないの~!(≧∇≦)! どんどん深くなる雪。これは、まさかの雪山縦走・・・?風もなく、寒すぎることもなく、青と白のコントラストが迎えてくえれる素晴らしい一日の予感♪ チェンスパも持参したけど、結局最後まで付けずに完歩。トレック靴の軽さを優先にして疲労軽減しながら、新雪を踏み歩いて行きました。 『隠嵓(カクレグラ)』へは稜線散歩。この忍び界を彷彿とさせるような漢字二文字。刻まれた山名板は、無雪期だと朽ちて写真でも見えなかった文字が、なんと!彫られた刻みに雪が入り、白いエンボス文字風に…! その板は、かっこよくて惚れ惚れする渋さでした(^_<)~☆ そして、そこからは本命の『タイジョウ』! P962から、分岐で二か所、双方へピンクテープがあるとは思わず、右へ70mほど降下してしまい、ルートミスに気づく。別のヤマッパーさんのレポで、ここ要注意と調べてたのに…忘れたら意味がない(>_<)!思い込みに反省。 リカバリーで、余分なトレ経験を積んで体力アップ(^^;) しっかり南東方向を再確認。 そこから、アップダウンを繰り返し、ひたすら東へ。雪があると下手したら倍の時間がかかってるような印象、トレイスはもちろんなく、ピンクテープを探しながらと、視界と眼球の上下運動が忙しい。エネルギー使って、もぐもぐタイムする暇がなかった。ほんと雪山は、颯爽と軽快に歩を進められる無雪期とは別物の山時間が流れるものだと実感。 タイジョウ近くになると、ゴロゴロ大岩と大き目の石が山頂の麓に広がっている。雪で踏み抜けないよう、滑らぬよう慎重にいく。写真で見てたら、ここは無雪期は苔の岩エリアのようだ。 そして大岩エリアを巻くように登って、そこからは急登。待っててくれてるタイジョウへのビクトリー・ロード‼(*^^*) 意外にグリップが効いたので、斜面もガシガシ登る。金具なしだと、ほんと軽くて疲れないのが利点。 そして、念願の未踏の山、400座目・・・『タイジョウ』‼ 山頂についに着きましたぁ!(✪▽✪)♪~♬ 感激~!嬉しい! 大きな看板は見つけられず、赤い朽ちた標識が木の上にあったので、なんとかよじ登って、タッチ!見るだけでなく、触れなければ…! 400座目はまるで猿になって、木登りピークの思い出となりました(笑)(≧∇≦)! タイジョウのあとは、イブネクラシへ。その道中が、さらに大変…! 痩せ尾根、根っこが入り乱れるところに乗っかる雪、踏み抜け注意で、木の根に滑らぬよう探す足場、掴む枝がない痩せ尾根へあがる雪の急斜面と、緊張の連続。 台高の前山から薊、小屋ノ尾ノ頭に抜ける細尾根を彷彿とさせるような…。雪があったので、滑るという意味でクラジャンよりビビったかも? 崩落個所のあたりが、緊張のピーク。慎重に朽ちてないか、掴む枝や根を二度掴みで確認してから、重心をしっかり移動させて進みました。 分岐からイブネへの道にでると、一気に解放感と安堵感!ちょっと、ほぉ~~~( ˶ˆᴗˆ˶ ) やはり癒しのエリア、緊張がほどけるだけで、疲れも溶けて行きます。なんか嬉しい登り道♪ そして待っていたのは、一面の雪野原、イブネ・クラシ…! サイト抜粋ですが、イブネは漢字で書くと『伊船』となり、山容が船を伏せたような形からそう呼ばれるようになったという説と、伊勢側の鈴鹿市に伊船(こちらの読み方は "いふな" )という地名との関係から付けられたという説があるようで、まさにここは、船をさかさまにしたような台形の山頂。とてつもなくでかい巨大空母みたい、と、妄想が膨らみます。 前回は輝くような緑の楽園だったけど、今日は雪原から少し顔をだす茶色の苔と、雪と風が創りだす美しき風紋の雪野原。もう午後ということもあり、ほぼ誰も居なくて、イブネを貸し切り。静かな空間でした。 そしてこの日は、はるか御岳など日本アルプスまで見える眺望をもってきてくれた、素晴らしい澄み切った空気! 絶景鑑賞しながら、イブネから北峰、クラシまで歩き、苔上の雪の芸術美を愛でながら、二度目のこの地を満喫。 遅いお昼ご飯をおえ、今日は雪化粧した雨乞岳は眺める山として登らず、杉峠へ向かい、千種街道をあるいて、甲津畑へ下山。 雪国育ちでも雪山はスキーで滑るもの登りはリフトを使うもの、として育ってきただけに、雪原縦走は初めての経験。 なかなかたどり着かせてくれない『タイジョウ』に、一筋縄では行かぬ400座のニクイ演出をしてくれるな~と、忘れがたい印象の山になりました(*^^*) なんとか明るいうちに、甲津畑の駐車場に無事到着。 12時間たって、またもや星空! 南西の空には、マイナス4等級の金星がまぶしいくらいで、土星、木星と惑星たちがお出迎え。見たこともないくらいの金星の輝き、今の時期はすごい!天体ファンの私はこれも山行の日の最後の楽しみ。 近江八幡『蒲生野の湯』に立ち寄り、アウトレットパークで鶏塩ラーメンの夕ご飯。 今日は、太もも裏、ハムストリングをバリバリ使ったなぁと実感する雪山ロングで、体力気力が鍛えられ、地味なカクレグラ、タイジョウが、雪の到来で、思わぬ美しい縦走稜線に早変わり…! 癒しのイブネの空間は、ずっとここに居たい、とおもわせるほどの絶景時間が流れて…。 素敵な景色、経験、無事の下山をくれた山の神様、そして山友さんに感謝です(*^^*)
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