11月下旬の塩見岳(塩見小屋冬季開放小屋泊)

今週末は冬型の気圧配置で北アルプスの山々には雪雲がかかり、多くの積雪があった様子。週末には日本列島の南側から移動性高気圧がすこしづつ張り出して、この冬型も緩むだろうとの予測のもと。。。今週は北アルプスを避けて南アルプスの塩見岳を(1泊2日で)狙ってみることにしました。 鳥倉登山口への林道は12月中旬まで通行できるようなので、それまでに是非チャレンジしておきたい場所でもある。この鳥倉からの塩見岳、なんどか登っているが夏山シーズンでも結構な強度があり、この時期に塩見岳の山頂に立つには、塩見小屋の冬季開放小屋(スペース)を利用するしかないと思い、今回は塩見小屋の冬季開放小屋に泊まっての山行計画を立ててみた。 この山域の週末の天気予報は土日含めて概ね晴れ ただし寒気が入ってきているので気温がかなり低くなる予想 鳥倉登山口(6:45)に着くと、こんなに天気が良くなる予報なのに車が2台。この時期はこんなに登山者が少ないものなのか？と驚く、ゲート前の駐車場のトイレも冬季閉鎖で使えませんでした。 雪は鳥倉登山口から常態的についており、先行登山者1名のトレースがあってとても助かった。豊口山のコル(1/3地点)でアイゼンを履いた方が歩きやすのか？そうでない方が歩きやすのかは不明ですがアイゼンを装着。雪の下にの岩(石)が隠れてていて引っかかって歩きにくい。。。かもしれません。 今回の2日間で出会った登山者は本谷山への登りの途中、覗き岩のある付近での塩見岳日帰り山行の登山者のみ。この時期の塩見岳への登山者の少なさには驚くところした。(塩見小屋が満杯で困るかもとテントを担いで登ったのが、まったく無駄となりました) たった一人の静かな山行。。。寒気が入ったお陰で、厳寒期の山行をこの時期に体験することができました。天気も素晴らしく超絶景。。。大満足の山行となりました。 ー・ー・ー・ー・ー・ー・注意事項・ー・ー・ー・ー・ー・ー ・滑り止め(アイゼン12本必須 ) ・ピッケルは持っていかなかった(山頂アタック時に結構な斜度がある・ただ雪がそんなに付いていないのでピッケルを打ち込むところがない)。鎖は出ていた。 ・三伏峠小屋(冬季開放小屋なし、トイレ、水場も閉鎖) ・塩見小屋(冬季開放小屋あり、というよりは冬季開放スペースと言った方が正しい) ・塩見小屋の冬季開放スペースは非常に狭く160㎝×160cm、2人でいっぱいとなるため、登山者が被った場合のことを想定してテントも持って上がった ・塩見小屋にもトイレはなし ・夜の気温は外気マイナス12℃くらい、小屋内はマイナス9℃、水は凍った ・ガス缶は冬用を持ってきたが、朝、火力が安定せずガス缶を温めてようやく食事を作ることができた。厳寒期用ガス缶が必要 ・早朝の塩見岳山頂アタック時の気温はマイナス15℃ ・日中の気温は下部でマイナス5℃、三伏峠以降はマイナス8～10℃くらい ・今回、シェラフはモンベルダウンハガー800#0 ・新雪が降り、駐車場に行くまでの林道も凍結個所があり、スタットレスタイヤ要 ・冬靴、厳寒期手袋、必要 ・鳥倉登山口から雪は積もっており、豊口山のコルからアイゼンを着用した ・林道(登山口まで)は12月中旬に冬季閉鎖されます(要確認) ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー YouTube動画つくりました。 良かったら見てみて下さい。 https://youtu.be/nChFFwbILB4 1日目 7時間15分(休憩含む) 07:10　鳥倉林道ゲート(駐車場) 07:50　鳥倉林道登山口 08:50　豊口山のコル(アイゼン装着)09:00 09:50　ほとけの清水 10:25　塩川・鳥倉ルート合流点 10:55　三伏峠小屋　11:00 11:20　三伏山 12:30　本谷山 14:25　塩見小屋 塩見小屋冬季開放小屋泊 2日目　8時間10分(休憩・小屋からの撤収時間含む) 05:30　塩見小屋 06:30　塩見岳西峰 06:35　塩見岳　06:55 07:00　塩見岳西峰 07:55　塩見小屋　08:45 10:20　本谷山 11:25　三伏山 11:35　三伏峠小屋 11:45　塩川・鳥倉ルート合流点 12:05　ほとけの清水 12:30　豊口山のコル(アイゼン外す) 13:05　鳥倉林道登山口 13:35　鳥倉林道ゲート(駐車場) ヤマレコ https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3795583.html