安達太良山〜薬師岳どこいった？〜

今年の登り納めは12/30の武尊山の予定らしい。隊長が必ず行くと言っている。どうやらラッセルしまくって精魂尽き果てたいらしい。 マゾヒストめ。 でもね、ワシ、29日飲み会入ってる。絶品博多料理をたらふく食べ、美味しいお酒を呑みまくるので、きっと翌朝起きられない。ていうか、飲酒運転になるから行けません。 どちらにしろ、年末は全国的に荒れ模様みたいだし、無理だよね？ という事で、一人こっそりと登り納めをするべく福島の安達太良山へ行ってきた。 皆と登る時は、長野・山梨・群馬辺りが多いけど、実は同じような移動時間で東北南部は行けるので、ソロ用に温めておいたプランのひとつだ。関東平野の真ん中に住んでるからこそ成せる技である。スバラシイ。 5:00クリスマスムード一色のコンビニで眠気覚ましを買い込み、東北道片道250kmをひたすら突っ走る。 8:30登山口直結のあだたら高原スキー場に到着。 今回の目標は、安達太良山と一緒に薬師岳も落とすこと。できれば稜線上の景色が素晴らしいという鉄山まで足を伸ばしたかったけど、午後からの天候がイマイチなので無理は禁物という事で。 9:00登山開始。 暫くすると、薬師岳方面と安達太良山方面への分岐点が現れる。薬師岳経由だと遠回りになるので、どれだけの人が向かっているのか不安になるが、複数のトレースを信じてとりあえず行ってみる。 すると、未使用のゲレンデを直登している方々を発見。げっ‼︎ここ登るの？と思いつつ、とりあえず人がいたので一安心。（今思えば、この段階でルートミスだった） ゲレンデから流れるクリスマスソングは松任谷由実とか山下達郎ばかりで昔から変わらないなーとか、最近、音楽の著作権問題が取り上げられてるけど、こういう所で流してる曲はちゃんと有線契約してるのかなーとか余計な事を考えたり、一緒になって歌ってたりしたら、いつの間にかゲレンデのてっぺんまで着いていた。 そこから30分位登りつめると、薬師岳の標柱が。山頂っぽい感じがないとは思ったものの、風が強く、スマホのログを見るのも面倒だったので、写真だけ撮ってそそくさと安達太良山へ向かう。 樹木に囲まれた尾根道を進むと、ゴーゴーと強風の音がこだまし、空には暗い雲がかかりはじめる。撤退も考えながら、とりあえず視界が開ける所まで行ってみる事に。 11:00過ぎ樹林帯を抜ける。相変わらず風は強いが、なんとか間近に見える山頂までは行けそうである。先行する登山者が進んでいるのが心強く、そのまま向かう。 途中、緩いトラバースがあったので、とにかく慎重にクリア。 11:40山頂直下到着。完全なるホワイトアウト。てんくらの嘘つきめ。 舞い上がる雪の粒が激しく顔面を叩くが、バラグラバを被る為に立ち止まるのも億劫なので、そのまま山頂に突入し何とかピークハント達成。 道中抜きつ抜かれつのグループで、ほぼ同時に山頂に着いた方から「写真撮りましょうか？」の一言を頂いた。激寒の中、なんて温かい言葉。すぐさま証拠写真を撮ってもらい、速攻山頂から退散。 バーナー引っ張り出して昼食作る余裕もなく、くろがね小屋に寄る為に谷を越える元気もないので、登山口までの最短ルートを補給食片手にまっしぐら。何とか無事に下山しました。 帰宅後、GPSのログを見てみると、なんと薬師岳を経由していない事が判明(-_-;) あの標柱はいったい何だったのか。そしてなぜあの時きちんとログを確認しなかったのか… えらい遠回りをして無駄に体力を消耗し、安達太良山だけ攻め落としたという、人のことを言えないマゾっぷりを発揮して今回の山行は終了です。 PROTREKのスマートウォッチ欲しい… 2017.12.28 同じ経験をされていた「あかねのチチ」さんが、薬師岳山頂の位置についてYAMAPへ要望を出してくださった結果、山頂位置が実態に即した場所へ変更されました‼︎ あかねのチチさん、YAMAP運営さん、ありがとうございました‼︎