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ミツ峠 〜凱風快晴とはいかず〜の写真

2021.11.21(日) 11:17

海みたいな空

この写真を含む活動日記

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09:31

14.7 km

1374 m

ミツ峠 〜凱風快晴とはいかず〜

三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 (山梨)

2021.11.21(日) 日帰り

先月の大菩薩嶺の山行から約1ヶ月 大菩薩嶺から富士山を眺めた時に その手前にあるミツ峠に今回は挑む 「ミツ峠からはもっと大きく富士山が見えますよ」 タワーマンションを売る不動産業者かのような 誘い文句である 山では弟子の2人を更なる沼に呼び込むべく 悪魔の誘いでもある 突発的な業務などが発生する 我ら登山一味 不条理な出来事だらけなので 出来る限り山に現実逃避したい そんな気持ち一心で仕事に勤しむ しかし仕事以外にも避けられない局面が… 家族の理解をどう得るか これも毎度の課題 どこに埋もれているかわからない 地雷の起爆スイッチを踏まぬよう 山に行く事を伝えるタイミング これが大事です("おおごと"ともいう) 粛々とやれる家事はなるべく取り組む 絶好の機会を見逃さない嗅覚も必要である そして何より天候 こればかりは神頼み 今回は天気は曇り予報から晴れマークもつく展開 てんくらの登山指数との睨めっこ まさかの登山指数Cに 国内屈指の雨男・デュークを擁する 我ら一味は一喜一憂を繰り返す そして待ちに待った登山指数A 土曜日の17時過ぎにミツ峠行きを正式決定 それでも油断大敵 登山口に立つまでは気は抜けない 高尾駅で集合し電車で移動 大月駅で富士急行線に乗り換え ミつ峠駅への車中 見事なまでの曇天である 富士山はもちろん 本来なら壁のように聳え立つミツ峠も姿すら現さない しかしながら雲の合間に見える青空が 微かな望みを感じさせてくれる 幾多の試練を乗り越えこの日を迎えた我々一味 あとは気持ちで雲を蹴散らすしかない この願いは通じるのか… 答えは歩みを進める先にある ミつ峠駅に到着 ヤマノススメの看板をパシャリ 今日は聖地巡礼ルート(あまり意識してなかった) 登山口まで徒歩移動 このアプローチですらテンションも上がる 耐えに耐え 待ちに待った山である もう楽しくて堪らない ミツ峠グリーンセンターを過ぎて いよいよ森の中に入るも しばらく続くアスファルトの路面 しかし紅葉は見事なので気も紛れる ふと見上げると 雲が抜けてミツ峠の3つのピークが現れる 目的地であるランドマークが ふと目に飛び込んだ時 毎度ながら気持ちが怯む 道中登りが続き写真は少なめ 「山はゴミ箱ではありませ〜ん」は 「ゴミは持ち帰りましょう」よりも説得力あり また覗きで雲の合間に富士山 馬返しから先の岩場も含む急登は 登りごたえ抜群 すると八十八躰供養塔に到着 ここからしばらくはトラバース 落石注意や切れ落ちているトレイル 足元は要注意で進む クライミングの練習で有名な屏風岩 小さい頃から富士吉田から遠く眺めていた 屏風岩の直下を初めて通過 ほぼ垂直の岩場 こんな所を登攀するなんて 今日もクライミングをされている方がいたので しばらく見学 こんな直近で見たのも初めて クライミングはまだやらないだろうなぁ 四季楽園方面へ上がる途中 振り向くと今日一番の眺望の富士山 今日は見れないかもと覚悟していたが 姿を見せてくれたので元気になる 山頂までの最後の登りは駆け上がってしまった 山頂では富士山も雲に隠れてしまい 本格的な曇天 安定のデューク師匠がここにいる 以降、富士山が姿を見せる事はなかった… 凱風快晴とはいかず のんびり登山の続く最近の傾向 山でのお昼ごはんこそ贅沢を 山梨だから「ほうとう」を考えたけど 今日の献立は「きりたんぽ鍋」 スーパーできりたんぽと目が合い決定 家での食材の下拵えが楽しい 手間暇掛けて準備して山で食す 寒い季節、温かい食べ物、生き返ります また一品、山ごはんレパートリーが増えた 〆はセブンイレブンの塩むすびを入れておじや 鍋のスープも使い切る事、山では必須です 食後のコーヒーをなおさんに入れてもらい デューク持参のバナナチップスを食す あー、贅沢だ 山で贅沢、バーナーとクッカー これは沼に引き込む第一歩 なんとも残念な山頂の御巣鷹山を廻り 三つ峠山荘へ移動 5年ぶりに訪れた山荘 長谷川恒男さんの遺影にお線香をあげて ミツ峠に頻繁に登られている登山者の方の話を伺い 富士吉田市内や杓子山を眺め 遂に麓を目指し下山開始 途中、山荘でお話しを伺った登山者の方と再会し ミツ峠の詳しいお話を聞きながら下山 ガイド等で触れられている ミツ峠山の名前の由来はどうやら違うらしく 麓から眺めた3つのピークが 本来のミツ峠の由来らしい 歴史の中に埋もれてしまった事などは たくさんあるのだろう 想像を張り巡らせた事の答え合わせを お話をしてくれた方は 時間を掛けてこのミツ峠で 探し続けているようだ 今回も素敵な出会いでした また会える日があるかもしれない 楽しみが増えた 自分が一番 沼にハマってるな 次回はどこに行こうかな