遠島山:落ち葉と陽だまりの山路へ

2021.11.14(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
2 時間 51
休憩時間
13
距離
8.8 km
のぼり / くだり
815 / 816 m
4
28
55
33
21
3

活動詳細

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北上高地の北部エリアにおいて、その最高峰を成すのが『遠島山(とおじまやま、1262m)』だ。少々山懐深く鎮座しており、周囲からその姿を拝むことは難しいものの、比較的歩きやすい登山道と、山頂からの見晴らしの良さから、多くの登山者に親しまれている模様である。   ともあれこの日曜日は、筆者の暮らす青森県内においては気象条件に恵まれない地域も多い様子。そこで今回は天気の良さそうなお隣の岩手県において、新たな山路を開拓することとした。筆者は昨年8月に青森へ越してきて以来、これまでにも幾度か岩手の山にも足を運んできたのだが、日帰りで行くとなるとやはり青森県との県境に近い場所に限られる。そんな中で目に留まったのが、この『遠島山』だったという訳だ。登山口までは筆者宅からも車で2時間ほど、コースタイムも決して長くは無いので、気分転換のお手軽登山にも持ってこいであろう。そうと決まればせっせと支度を整え、翌朝の山行に備え早めの床に就く筆者であった。     <注意事項> ・林道は後述の『遠島山荘』まで続いており、一応そちらまで車で入ることは可能だが、四駆でなければやめた方が無難である。   <アクセス> ・『内間木キャンプ場(岩手県久慈市大字小国16-100-15)』をカーナビの目的地にセット。ビジターセンター周辺の空き地に車を停め、林道を少し進んだ先が登山口である。   ・登山口への公共交通機関は無い。

遠島山 『遠島山』登山口周辺の一帯は、『内間木自然学校』として自然研修施設やキャンプ場などが整備されている。小さな集落を抜けた先にあるビジターセンター付近の空き地に車を停めたら、ザックを背負って登山口へ。
『遠島山』登山口周辺の一帯は、『内間木自然学校』として自然研修施設やキャンプ場などが整備されている。小さな集落を抜けた先にあるビジターセンター付近の空き地に車を停めたら、ザックを背負って登山口へ。
遠島山 ビジターセンター前から車道を進めば、登山口はすぐそこだ。オシャレな看板(写真左)が目印である。
ビジターセンター前から車道を進めば、登山口はすぐそこだ。オシャレな看板(写真左)が目印である。
遠島山 そののち、本峰の四合目までは引き続き林道を歩く形となる。つづら折りの坂道は歩きにくい箇所も特になく、準備運動には丁度良い。
そののち、本峰の四合目までは引き続き林道を歩く形となる。つづら折りの坂道は歩きにくい箇所も特になく、準備運動には丁度良い。
遠島山 幾度となくスイッチバックを経たのち、緩やかになった坂道から脇道へ逸れると、最初のチェックポイントである『遠島山荘』へ到着だ。小屋前は大きく開けたキャンプ場となっている。
幾度となくスイッチバックを経たのち、緩やかになった坂道から脇道へ逸れると、最初のチェックポイントである『遠島山荘』へ到着だ。小屋前は大きく開けたキャンプ場となっている。
遠島山 『遠島山荘』前で一休みしたのち、林道へ戻る。そして、案内標識に導かれてもう一つ先の脇道に入ると、山路はいよいよ登山道らしい趣へ。以後八合目付近までは、同様の道程を延々と登ってゆくこととなる。
『遠島山荘』前で一休みしたのち、林道へ戻る。そして、案内標識に導かれてもう一つ先の脇道に入ると、山路はいよいよ登山道らしい趣へ。以後八合目付近までは、同様の道程を延々と登ってゆくこととなる。
遠島山 この日は既に周囲の木立も葉を散らしており、少々冷たい風にさらされつつも、気持ちの良い陽だまりハイクとなった。足元は落ち葉に覆われていたが、滑りやすいようなところもなく、ピンクテープも沢山つけられているため、踏み跡を見失う心配も皆無だ。
この日は既に周囲の木立も葉を散らしており、少々冷たい風にさらされつつも、気持ちの良い陽だまりハイクとなった。足元は落ち葉に覆われていたが、滑りやすいようなところもなく、ピンクテープも沢山つけられているため、踏み跡を見失う心配も皆無だ。
遠島山 時々、行く手を倒木が阻むことも。写真の箇所には迂回路が付いているのだが、筆者は間抜けにも見落とし、馬鹿正直に乗り越えることとなった。
時々、行く手を倒木が阻むことも。写真の箇所には迂回路が付いているのだが、筆者は間抜けにも見落とし、馬鹿正直に乗り越えることとなった。
遠島山 ともあれ、八合目を過ぎると山路は若干ながら緩やかになる。これまで変化の少なかった登山道だが、苔むした岩が足元に凹凸をなす箇所が、ごく僅かに存在している。
ともあれ、八合目を過ぎると山路は若干ながら緩やかになる。これまで変化の少なかった登山道だが、苔むした岩が足元に凹凸をなす箇所が、ごく僅かに存在している。
遠島山 九合目の道標を過ぎ、山頂直下の小さな急坂を抜ければ、『遠島山』の頂へ到着だ。登山口のものと趣を同じくする山頂標識が出迎えてくれる。
九合目の道標を過ぎ、山頂直下の小さな急坂を抜ければ、『遠島山』の頂へ到着だ。登山口のものと趣を同じくする山頂標識が出迎えてくれる。
遠島山 山頂には二等三角点の他に、小さな祠も置かれている。筆者もここまでの山行の無事に感謝し、手を合わせた。
山頂には二等三角点の他に、小さな祠も置かれている。筆者もここまでの山行の無事に感謝し、手を合わせた。
遠島山 山頂からは東側への見晴らしが良好で、小さな丘陵帯の先に太平洋の海原を望むことが出来る。
山頂からは東側への見晴らしが良好で、小さな丘陵帯の先に太平洋の海原を望むことが出来る。
遠島山 一方、山頂からほんの少し南側へ踏み跡を辿ると、『露岩』と呼ばれる展望スポットが待っている。こちらからは南西側への展望が開けており、岩手県の最高峰である『岩手山』の姿(写真最奥)まで見晴らすことが可能だ。
一方、山頂からほんの少し南側へ踏み跡を辿ると、『露岩』と呼ばれる展望スポットが待っている。こちらからは南西側への展望が開けており、岩手県の最高峰である『岩手山』の姿(写真最奥)まで見晴らすことが可能だ。
遠島山 ひとしきり眺望を楽しんだのち、往路を辿って下山の途へ。写真は道中見かけたキノコである。
ひとしきり眺望を楽しんだのち、往路を辿って下山の途へ。写真は道中見かけたキノコである。
遠島山 枯葉まみれの下り坂も、そこまで急な箇所がある訳でもないため、非常にスムーズに進むことが出来た。ただ、隠れている木の根にだけは注意が必要だった。
枯葉まみれの下り坂も、そこまで急な箇所がある訳でもないため、非常にスムーズに進むことが出来た。ただ、隠れている木の根にだけは注意が必要だった。
遠島山 なお、本峰の登山道には複数個所に、空の金属缶がぶら下げられている。一緒に吊ってある木の棒で叩きながら進めば、熊対策も万全だ。
なお、本峰の登山道には複数個所に、空の金属缶がぶら下げられている。一緒に吊ってある木の棒で叩きながら進めば、熊対策も万全だ。
遠島山 帰りにも、再び『遠島山荘』へ立ち寄ってみることとした。この小屋は平成6年8月に建てられた比較的新しいもので、無人の避難小屋ながらも設備の整った、非常に立派ないで立ちである。定期的に地元のボランティアの方々による清掃も実施されている模様で、小屋内は驚くほどピカピカであった。
帰りにも、再び『遠島山荘』へ立ち寄ってみることとした。この小屋は平成6年8月に建てられた比較的新しいもので、無人の避難小屋ながらも設備の整った、非常に立派ないで立ちである。定期的に地元のボランティアの方々による清掃も実施されている模様で、小屋内は驚くほどピカピカであった。
遠島山 そののち、再び林道へ戻り下山先を目指す。沢音が近づいてくれば、今回の山行も終わりが近い。
そののち、再び林道へ戻り下山先を目指す。沢音が近づいてくれば、今回の山行も終わりが近い。
遠島山 しかる後に、木立が拓ければ無事に下山完了。出発地点のビジターセンターは目の前だ。
しかる後に、木立が拓ければ無事に下山完了。出発地点のビジターセンターは目の前だ。
遠島山 なお、ビジターセンター付近には『内間木洞』と呼ばれる鍾乳洞(写真右奥の穴)が存在する。岩手県の天然記念物にも指定されている本洞は総延長6000mを超える巨大な洞穴だ。入り口は封鎖されているため、一般人は普段立ち入ることは出来ないものの、毎年2月には見学会が開催されているとのこと。傍らの掲示板によれば、洞内は幾つものエリアに分かれ、非常に細長く奥底まで伸びている模様。『メイドインアビス』という地底世界を冒険するアニメを彷彿とさせられ、思わずワクワクしてしまう筆者であった。
なお、ビジターセンター付近には『内間木洞』と呼ばれる鍾乳洞(写真右奥の穴)が存在する。岩手県の天然記念物にも指定されている本洞は総延長6000mを超える巨大な洞穴だ。入り口は封鎖されているため、一般人は普段立ち入ることは出来ないものの、毎年2月には見学会が開催されているとのこと。傍らの掲示板によれば、洞内は幾つものエリアに分かれ、非常に細長く奥底まで伸びている模様。『メイドインアビス』という地底世界を冒険するアニメを彷彿とさせられ、思わずワクワクしてしまう筆者であった。

活動の装備

  • ニコン(Nikon)
    標準ズームレンズAF-SDXNIKKOR16-85mmf/3.5-5.6GEDVRニコンDXフォーマット専用
  • ニコン(Nikon)
    デジタル一眼レフカメラD7100ボディーD7100

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