四国遍路32日目-2021-11-06

今日は地元新居浜を歩くコース。よく知った道を歩くと言う事ですがそれなりに発見もあるだろうし楽しみにしています。車を新居浜駅に置いて電車で前回のゴール石鎚山駅に向かい、6時半前にスタートです。前神寺さんの前を通過して田畑の広がるのんびりとした遍路道を歩きます。秋祭りで多くのだんじりが集まる加茂川を渡る橋の上からは石鎚山系もキレイに見えました。武丈公園を抜けると遍路道は山際を進みます。用水路にとてつもなく澄んだキレイな水が豊富に流れ「水の都西条」を感じます。西条ICを越えると、ついにワタクシの地元新居浜市に突入です！新居浜ではほとんど国道11号線の旧道を歩きます。お得意先の前を通ったり、よく車で走る道ではあるのですが、歩くと気づく事もあります。「案外車の量が多い！」しかも「この狭い道を飛ばすヤツが多い！」歩行者には少し厳しい道かもしれないね。途中でいつもお世話になっている仲良しの街の電気屋さんを訪問。美味しいコーヒーのご接待を頂きました。そして再び狭くて危険な旧道を歩きます。子どもの頃住んできた校区に入ると実に見慣れた景色になります。よく通ったレコード屋さんや、唐揚げが美味しかったお肉屋さん。写真屋さんはもうなくなってるやん〜。バレエ教室に通う妹をランニングで迎えに行ってたよなぁーなどと昔を思い出しながら歩きました。喜光寺商店街を抜けたあたりにあるヘンロ小屋で休んでいると「ジュースでも飲んで下さい」とご接待を頂く。まだ若い方だったので少し驚きましたが本当にありがとうございます。新居浜も捨てたもんじゃないよね！そして、四国中央市に入る手前の善根宿でちょうどご主人が水やりをしていたので「こんにちは〜」と声をかけると「お茶でも飲んでいかんかね」とお言葉を頂いて遠慮なくお邪魔して色々なお話をさせて頂きました。善根宿を始めたのは、10歳上のお兄様が目を患って6歳の時にお遍路さんに同行した記憶から…。空家を自分1人で片付けて泊まれる状態にした…。そして善根宿を始めた頃にそのお兄様が夢に出てきて抱きついてきたと言うお話には鳥肌が立ちました。とにかくお優しい方で本当に良い時間を過ごさせてもらいました。さて、その後も歩きは延々と続きます。旧土居町の町並みを抜けて寒川地区や豊岡地区をずっと旧道を歩きながら進みます。このあたりは車の量も少なくて歩きやすいかな。あまり走ったことのない狭い道ですが遠くに伊予三島の製紙工場群が見えてきます。「まだまだあるやん…(-_-;)」悲壮感が少し漂いかけてきますが、お遍路はとにかく歩くしかないのであります。11号線のバイパスを横切ると三島の市街地に入ります。若い頃担当していたので慣れた道です。そして伊予三島駅に着いたときには40kmを超える今回の最長歩行距離になっていたのであります。左足の足首が少し痛むのが気になりますが、何とか明日までには治ってくれる事でしよう。