早池峰山方面はまだガスの中。
ここから全容が見れたらさぞ美しいことだろう。 戻る 次へ

【東北②】鶏頭山〜早池峰剣ヶ峰の写真

2021.11.04(木) 11:11

早池峰山方面はまだガスの中。 ここから全容が見れたらさぞ美しいことだろう。

この写真を含む活動日記

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08:22

14.3 km

1646 m

【東北②】鶏頭山〜早池峰剣ヶ峰

早池峰山・薬師岳・鶏頭山 (岩手)

2021.11.04(木) 日帰り

東北遠征2日目。この日は岩手まで北上し、早池峰山へ。今回の遠征で鶏頭山〜中岳〜早池峰山の縦走をやってみたかったので、そのために家から自転車を持ってきていた。 [行程] 鶏頭山登山口〜鶏頭山避難小屋〜鶏頭山〜中岳〜早池峰山〜早池峰剣ヶ峰〜剣ヶ峰分岐〜小田越登山口 ※小田越登山口から岳駐車場までチャリで移動。 [持ち物] ・水(1.5L) ・行動食・非常食 ・チェーンスパイク(使用せず) ・手袋 ・熊鈴 ・熊避けスプレー ・自転車(小田越登山口にデポ) ※水は1L消費した。 [登山道の状況] ・鶏頭山〜中岳までの樹林帯はぬかるんでいるところが多数あり、滑りやすくなっていた。また、所々不明瞭なところがあった。落ち着いて探せば踏み跡のある道を見つけられるはず。 ・ニセ鶏頭山手前〜中岳の道は所々岩場がある。特に中岳山頂付近は岩場が続いた。岩場はぬれていて滑りやすくなっていたので、注意が必要。 ・早池峰山〜小田越の道は今回の行程の中で一番急だった(途中ハシゴ有り)。メジャールートだけあって、道は明瞭で良く整備されていた。 [その他] ・小田越登山口付近は駐車禁止。2km下った河原の坊駐車場に駐車する。 ・県道25号の冬季ゲートは11/10 11:00に閉鎖。 http://www.douro.com/closure.shtml [感想] 東北遠征2日目は早池峰山へ。早池峰山縦走は今回の遠征の中で一番楽しみにしていた山行計画だ。当初は3日目に登る予定だったが、前日夜の天気予報では、3日目の天候は悪く、登るとしたら2日目がチャンスになりそうだった。 早朝6:00に小田越登山口にチャリをデポ。その後、車で岳駐車場まで下りそこに駐車。この時点では山の方は完全にガスガスで何も見えない。林道を少し歩いて鶏頭山登山口に向かう。 鶏頭山登山口から避難小屋の先までは樹林帯。避難小屋に着いた時点では、下界の方は晴れていたが、頭上はガスで行く先の視界はゼロ。ニセ鶏頭山手前に着いた時にちょうどガスが薄くなり、ニセ鶏頭山の立派な岩のシルエットが姿を見せ始めた。ニセ鶏頭山に着くと、鶏頭山までの稜線は見えるようななっていた。しかし、先の標高の高い中岳や早池峰山の姿はまだ見えない。 鶏頭山より先は岩混じりの樹林帯の道が続く。樹林帯のためか、日当たりが悪いらしく、道はほぼぬかるんでいた。樹林帯続きで展望は少ないが、岩場の上に立つと周りを見渡せる箇所があり、美しい稜線を拝める。 中岳への登りの手前に差し掛かったとき、タイミング良く中岳方面のガスが晴れてくれた。展望が良くなるとやはりテンションが上がる。中岳山頂までは同様に樹林帯の道が続く。途中、ルートが不明瞭な箇所もあったが、正しいルートを少し進むとすぐに踏み跡のはっきりした道が現れる。中岳山頂は岩場になっているので慎重に登る。中岳山頂に着いた時点ではまだ早池峰山頂はガスにつつまれていた。 中岳から少し先までは樹林帯が続くが、その先は展望の開けたなだらかな幅広い尾根道になる。しばらく登っていると、またもや行く先のガスが流れて、ついに早池峰山の山頂が姿を見せてくれた。タイミングが良すぎて怖くなるくらいだった。多分、昼に近づくに連れ気温が上がったお陰で雲が段々と上昇し、雲底高度が高くなったのだろう。この中岳〜早池峰山の間の稜線の展望は、今回歩いたルートの中では格別に素晴らしいと感じた。辺り一面のハイマツの緑の中にゴツゴツした岩が不秩序に転がっいて、なんとなく宮之浦岳を彷彿とさせるような景色のように感じた。 早池峰山頂で初めて他の登山者と出会った。剣ヶ峰の分岐点まで、話しながらご一緒した後、時間に余裕もあったし天気も良くなったので剣ヶ峰の方へ向かった。剣ヶ峰までは再び短い樹林帯の中に入る。剣ヶ峰までのビクトリーロードを進み、しばし早池峰山頂方面を眺めた。 早池峰山から小田越までの下りは、ハシゴ有りの急な下りになっていた。これまでの縦走路とはまた違った一面を垣間見ることができて面白かった。 小田越からはデポってたチャリで約8kmの林道の下りを楽々下った。下りながら、朝はガスで見えなかった早池峰山の全貌を見上げ、長かった縦走道の姿を見ながら感慨に耽った。長い林道もチャリだと15-20分程度で駐車場まで移動できた。 今回の山行では、登りながらタイミングよくガスが晴れ続けてくれるというミラクルが連続し、非常にラッキーだった。今回の山行で今世の運を使い果たしたせいで、来世はカマドウマにでも転生してしまうのではないかと思ってしまう。何はともあれ、早池峰山を存分に堪能できて、遠路遥々東北まで来た甲斐があったといえる。