苗場山

2021.10.31(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 37
休憩時間
37
距離
14.3 km
のぼり / くだり
1235 / 1236 m
1 44
55
1 7
1 32
16

活動詳細

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新潟県の名峰を巡る初日は巻機山、二日目は苗場山です。 苗場山というと、苗場スキー場のイメージで冬が近づいてくると気になってくる山です。去年もこの時期に登りたくなりましたが、雪が降ってあえなく断念。 今年も雪が降りましたので、なかば諦めかけていましたが、まだ積雪が少ないので行けそうと判断して行ってきました。 まず、祓川登山口に車を止めて登り始めます。かぐらスキー場のど真ん中を九十九折れの舗装路に沿って進みます。ほどなくゴンドラの頂上駅に到着。かぐらスキー場のメインバーンが現れます。ここから、ゲレンデの右端にあるはずの登山道がなかなか見つけられず、少しタイムロスしました。案内看板はなく踏み跡をたどる感じになります。 メインバーンの右側の降雪機の裏側から登山道になります。整備状況はかなりよく、気分良く進みます。下ノ芝手前くらいで残雪が現れ、ゲレンデトップ手前あたりで登山道にも積雪が出てきます。 中ノ芝あたりでは、積雪が登山道を塞ぎはじめたので滑らないように注意しながら神楽ヶ峰を目指します。中ノ芝は湯沢や苗場のマンション群がよく見え、魚沼の街も一望できました。また田代湖がよく見えていい感じでした。 しばらく登っていくと股スリ岩という岩場の段差が現れます。特に難しいところもないのでさっとを降りて、ほどなくすると神楽ヶ峰に到着です。木道を痛めないようにチェーンスパイクははいていませんでしたが、下り坂は危険なのでここから装着し先に進みます。神楽ヶ峰を過ぎたところで右手に大きな台地が現れ、広大な山頂も見えたので苗場山と一目でわかりました。 神楽ヶ峰から標高差100mくらい下ってお花畑から登り返しになりますが、途中眺望の良い水場もありましたので、このあたりは夏くらいに来ると良い休憩スポットになってそうです。 登り返しから苗場山に登っていきますが、遠目に見たとおり段々と急斜面になっていきます。ここは雲尾坂と言うらしく夏道は岩のステップを進んでいく感じで難しくないのですが、いまは積雪の状態が踏まれて堅くなった雪が溶けかけて滑りやすい状態なので気をつけて進みます。 キックステップが作られていない滑り台のような雪面で、後ろや横が切れ落ちている箇所も何カ所かあるので、滑落して崖に落ちることもありえるので用心して進みます。 12本爪アイゼンはオーバーかもしれませんが、チェーンスパイクでいけるギリギリのところだったかなと思います。気温の上昇で雪が緩んで危険な意識もあったので、これ以上雪が積もっていたら安全のため引き返したかもしれません。 (普通の登山靴で登ってる人もいましたが見ていてヒヤヒヤしました) 急斜面にはロープもあったりしましたが強度も心配だったので、岩や立木を掴むなどで、極力ロープに頼らず滑ったときの最後の頼みの綱として使いました。 用心するところは数100mくらいでしたが、慎重に進み山頂部に到達しました。そこには広大な湿原が広がっていました。だいぶ雪に埋もれてはいましたが苗場の名前の由来となったことはよくわかりました。凍った池塘が冬の到来を告げています。 風はおだやかでしばらくのんびりと散策したい気持ちもありましたが、今日中に仙台まで帰らないといけないので、山頂標を見て帰ってくることにしました。 チェーンスパイクをはずしてから木道を通り緩やかな丘を越えると、山頂標がありました。山頂標は高さ2mくらいある立派なものでした。 木道を引き返して、雪の上でチェーンスパイクをつけて下りの準備をして下山開始です。雲尾坂を慎重に降りていきます。登ってくる人たちとのすれ違いもあったので難儀しましたが、無事にお花畑までおりてこれました。 あとは神楽ヶ峰までの登り返しを登りきれば下るだけなので、スイスイ登ります。そのまま神楽ヶ峰を通過し、中ノ芝まで降ります。ここでチェーンスパイクを外します。 どんどん下っていくと、ゲレンデトップあたりに到着します。スキーなら駐車場のあたりまでは5分もかからず降りられるのですが、歩きなのでまだまだ時間がかかります。 登山道は岩と木道を繰り返しながら標高を下げていきます。岩は表面が濡れているので気をつけて足の置き場を選んで進みます。おおよそ1時間15分くらいで駐車場に到着しました。 靴をはきかえて道の駅みつまたまで車を走らせて、街道の湯に入り、道の駅で食事をとりました。荒涼とした冬山から戻ってきた感がしてほっとしました。 帰り道は、塩沢まで国道17号で降りて、国道291号で小出まで出て、県道70号を通って須原まで行きます。そこから国道252号にのり、只見町を経由して会津坂下まで出て、磐越道、東北道に乗り帰宅しました。 苗場山に今シーズン登れるのはもう十数日くらいと思われるので、今年のうちに登ることができて良かったです。 学生の頃二年ほど苗場スキー場でインストラクターのアルバイトをしていましたが、不思議なもので山登りを始めるまではどこにあるのかよくわかっていませんでした。今度苗場スキー場に滑りに行くときは、筍山から苗場山を見に行こうと思います。

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