金草岳

10月、4度目の山行は越美山地金草岳。 10月後半は金草岳へ行くと決めていた。しかし、先週は朝起きれなくて出遅れ、結局鈴鹿の御在所に行ったのは報告の通り。 だが、今週は土曜日までは晴天の予報。金草岳への思い、ますます強くなり、今週行くことに決めた。 金草岳については、一昨年の9月に冠山に登るまで知らなかった。冠山の頂上から、冠山峠をはさんで続く稜線の先にどっしりと構えた立派な山が見えた。それが金草岳だった。そしてその山の形は私好みだった。以来、必ず近いうちに登る山として、行く機会を探っていた。冠山に登った時の稜線の感じから、紅葉の時期が最良だろうと考え、この時期の山行となった。 今週は朝7:30に家を出ました。しかし、冠山峠到着は10:30、しっかり3時間かかった😑　 3時間あれば長野県中部でも着いてしまう。鈴鹿や東濃なら登り始めている。どうしても岐阜県の奥だからと甘く考えがちだが、冷静に考えたら、福井県との県境、愛知県の東部にあたる三河に住む者にとっては、長野県よりはるかに遠いところである。もっと早朝に出るべきだった😣 ただ、徳山ダム周辺から冠山峠までの山々は紅葉が盛りで、赤に黄にとても美しかた。 冠山峠には沢山の人が来ていた。路肩に車を止めて、準備をして、10:40に出発した。「冠山峠」の大きな石の標識の反対側、お地蔵様が祀ってある金草岳方面を歩き出します。 最初は稜線北側の山腹をトラバースしていきます。少しジメッとした感じですが、ブナの紅葉かキレイです。山腹のトラバースを抜けると稜線に出ます。稜線上最初のピークは展望が開け、広い笹の稜線をたなびかせた大きな白倉岳と金草岳が見えます。大きく、ゆったりとして、やはり好みの山容です😀　美しい❗振り返れば、冠山が鋭く立ち上がっています。北側には部子山と銀杏峰が大きく横たわっています。さらにその奥に巨大な白山がありますが、頂上部の稜線には雲か付いていて見えません。その手前に、今年の5月に行った越前経ヶ岳がはっきりと見えています。となると、その右は荒島岳か？この地域の山には疎いのだが、何ヵ所か山行したお陰で、少しはわかるようになった😉 このあと稜線は、樹林の中に入ったり、丈の高い笹に覆われたりしますが、紅葉が美しいうえ、時折展望があり、気分はいいです。しかし、いくつかのショートピークを越えながら、どんどんと下って行くので、登り返しを考えると、ちょっとブルー⤵️になります。 標高900m位まで下ったところで、桧尾峠への急な登り返し。喘ぎながら登って、出発から1時間弱で桧尾峠。 ここからは白倉岳への広く美しい稜線。笹と紅葉が美しい。初夏にはニッコウキスゲの群落が美しい所だということだ。前衛ピークを越えたところのコルから見上げた白倉岳は、急峻に立っていて、とてもカッコがいい。その急登を喘ぎながら登りきると、笹の中に平坦な道が続いています。東側に目を移すと、これまで来た縦走路の美しくうねり、その先に冠山が立ち上がり、その背後に大きな大きな能郷白山、その左に姥ヶ岳が大きく横たわっています。能郷白山に続く尾根を右に辿ると、重畳と重なる山々の間の深い谷に、大きく水を湛えた徳山ダムが見えています。 白倉岳を過ぎると、目前に金草岳があります。陽の当たる南東側は笹原、北西斜面は樹林ですが、この時期は見事な紅葉で赤や黄が映え、笹の緑とのコントラストが実に美しいです❗ 12:30、金草岳頂上到着。南西側はやや笹が高いが、それでも360°の大展望‼️越美国境両白山地の山々が見渡せます。その中でも、やはり正面の冠山から能郷白山の重なりが実に美しいです。楽しみにしていた通りの大パノラマでした😉 頂上で昼食を取り、13:00に下り始めます。振り返る度に、午後の光に照らされた金草岳・白倉岳が、紅葉と笹をまとって、美しいです。桧尾峠を越えて冠山峠への登り返しは、気分的になかなか嫌だったが、木々の紅葉に癒されました。14:40に冠山峠に到着。 金草岳へのルートは、思っていたよりも、ずっとしっかりした登山だった。その分、思った以上に楽しかった。展望の素晴らしさはもちろん、紅葉と笹のコントラストの見事さ、そして山自体がゆったり大きく堂々としていて美しい❗間違いなく、お気に入りの山となった。何年か後になるかわからないが、また来たいと思う。今度はもう少し早く来て、冠山とセットで登りたい。 今回見渡せた、他の越美国境両白山地の山にも、機会があれば登ってみたいと思う。