巻機山

2021.10.30(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 52
休憩時間
29
距離
12.7 km
のぼり / くだり
1470 / 1468 m
2
2 29
5
8
27
1 37
2

活動詳細

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先週は栃木県の名峰を巡ったので今週は上越国境にある新潟県の名峰をめざしました。 午前二時に起床し、仙台から山形道を通り、蔵王で下道に降りて国道13号を南下し、国道113号線で新潟の胎内荒川ICへ向かいます。途中、飯豊町や小国町を通りぬけ、まだ見ぬ飯豊山の頂に思いを馳せつつも、先に進みます。 胎内荒川ICから日本海東北道に乗り、北陸道、関越道を経由して六日町ICで降りました。そのまま291号線に入り、登山口を目指します。ここまできて駐車場に空きがなかったらどうしようかと心配でしたが、駐車場にはおおよそ30台くらいの車が止まっているものの、全体のキャパシティが大きいので杞憂に終わりました。 駐車場からはカッコいい岩峰と鋭く尖った山頂が見えました。山肌を埋め尽くす紅葉した樹林がとても綺麗で、思わず息をのみました。そそくさと登山の準備をして、いざ出発です。 登山道は洗崛箇所が多く滑りやすいところもあるものの、概ね道もわかりやすく、なにより紅葉が本当に綺麗で最高です。これだけでまた来年も来たくなります。 登山道を登っていくと、五合目付近から視界が開けてきます。秋晴れに恵まれてとにかく木々が輝き、楽しい山歩きでした。 六合目付近で、黒岩峰と呼ばれるすこぶる立派な岩肌と上にそびえる山の谷筋の紅葉が見事でテンションが最高潮になりました。 前調べでニセ巻機山というものがあると聞いてはいたので、右がニセ巻機山で左が本物の巻機山と思っていたら、左は割引岳という山でした。騙された!(お約束) ちなみにこの割引岳も、百名山おじさんこと深田久弥氏の著書によれば、測量の際に山の名前の聞き取りを間違えたのではないかとの説が載っており、本当の山の名前はワレメキ山(破目山)ではないかとのこと。地図にも騙された? その後もじわじわとニセ巻機山の尾根を登っていきますが、不意に木が無くなり森林限界を迎えます。雪国の山は森林限界が低くておもしろいです。笹藪と岩を進んでいくと残雪がはっきりとしてきました。 凍っているところも多く気をつけながら登っていくと、階段がでてきました。池塘を保護するための木道も兼ねているようです。段々と山頂が見えてくるとともに、雪も増えてきました。ふと右手を見てみると、なだらかな尾根をもつ山がそこにありました。残雪のまだら模様が牛のようです。これが巻機山かと見とれつつ、登っていくとピークに到着しました。 ここがニセ巻機山かと思っていましたが、前巻機山でした。また騙された! とはいえ前巻機山には標柱もないのでこれはわかりません。待望のニセ巻機山のピークは前巻機山から30mくらい先にあります。ニセ巻機山と書いた立派な標柱もあり安心して騙されました。 その後、避難小屋の方へ下っていきます。小屋は冬じまいしているようですが、休憩している人も多くいました。帰りにここで休憩することにして先に進みます。 登り口は穏やかな登りですが、だんだんと斜度をあげていきます。上の方は山スキーで滑ったら楽しそうな斜度です。登りきると巻機山頂と書いた標柱がたっていました。が、GPSでみた山頂の位置とだいぶずれています。また騙されましたが、どうしてこんなことに…。 本当の山頂はここから先200mくらいのところで、ケルンが積んであるところです。ニセ巻機山に関連してたくさん騙されましたが、それを含めてなかなか楽しい山です。 山頂からピストンして帰る予定でしたが、快晴で気分が良いので牛が岳まで行くことにしました。おだやかな稜線歩きを満喫し、牛が岳に到着。ここは三角点しかないポイントでしたが、奥に越後三山がよく見えるいいところでした。 帰りものんびりと稜線歩きを楽しみ、避難小屋に戻っていきます。避難小屋で食事休憩をとりながら、kindleで日本百名山の巻機山のページを読みました。基本、登ってからその山を読むようにしていましたが、現地にいながら初めて読むのもなかなか面白いです。 食事休憩後はいっきに下山していきます。笹藪をさっくり抜けて、樹林帯に入り気分良く紅葉のトンネルを抜けていくと、あっという間に登山口です。とても楽しく美しい山でまた登りに来たくなりました。 夏道を歩いた限り、尾根コースを進む分にはほとんど危険個所もないので、深田久弥氏のように山スキーで訪問して滑走を楽しむのも良さそうです。

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