一切経山 〜 東吾妻山 〜 吾妻小富士 浄土平から周回

2021.10.30(土) 日帰り

活動データ

タイム

04:16

距離

12.0km

のぼり

744m

くだり

743m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 16
休憩時間
19
距離
12.0 km
のぼり / くだり
744 / 743 m

活動詳細

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憧れの名峰巡り in 福島 DAY1 本日の秋のゆるふわ登山部(部員1名)は久しぶりの1名体制となります。 ところで、先週は仮入部の方がいましたが、本入部する方がいるのか?いや、その前に本入部させる気はあるのか?その条件は?と1人で考えてしまいました。いろいろ考えてみましたが、上級者、初級者に関わらずこんな方ならという答えが浮かびません。おそらく入部させる気ゼロなんでしょうね~(笑) 私が全国あちこちの山に赴くのは、目的の山以外にも素晴らしい山を発見することが出来るからです。ネットの画像を見ているだけでは気付かない魅力とでも言うのでしょうか。登った山以上に素晴らしく見えることも少なくありません。 例えば、飯豊山の時の大日岳、越後駒ヶ岳の時の荒沢岳や中岳、立山の時の奥大日岳、鹿島槍ヶ岳の時の針ノ木岳、西穂高岳の時の霞沢岳、甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳の時の鋸岳、白山の時の別山や三方崩山、たくさん思い浮かびます。 いつか登ろうと決めたものの、シーズン真っ只中は若いうちにしか登れない険しい山が優先となる為、なかなか行けずじまいでした。今年は雪が早そうな為、私のシーズンはほぼ終了なので、2000m以下で憧れていた山に登ってみることを思い立ちました。 憧れの山の初日は昨年西吾妻山を登った時に、こっちにしておけば良かったと後悔した一切経山と吾妻小富士です。吾妻小富士は私が4歳くらいの時に家族で周った人生初期の記憶と写真がある思い出の山でもあるので、非常に楽しみです。 この時期一番重要なのは、もうすぐ冬季通行止めになる磐梯吾妻スカイラインの凍結状況。最近も8時の通行止め解除が遅れたり、なかなか大変だった模様ですが、今日は前日の雨もないし、氷点下にはならなそうだしと、栃木から自信満々で向かいました。 開門待ちの渋滞に並んでいると、係の方から8時にゲートを開けることを教えてもらいました。駐車場までの道の紅葉がとても綺麗で、これだけでも来た価値があったと幸せな気持ちになりました。 駐車場で準備をして、お手洗いに行こうとするとテレビの撮影クルーと思われる方々がいました。何かの現地レポートかなとアナウンサー的な人をチラッと探すもいなそう。がしかし、お手洗いから車に戻ろうとすると、とある俳優が目の前に。私からすると実家に帰った際に近所で何度か見かけた指揮者の小澤征爾の息子であり、中学時代の同級生のT川クリステルの元交際相手としか思えず、名前の出てこないあの方でした。都会っ子としては芸能人を見ても右から左に受け流すのが当たり前でしたが、栃木住まいが長くなって有名人に免疫のなくなってきた私としてはいきなり現れたこともあって、少しドキッとしてしまいましたね。イメージ通り、背も高くて顔の迫力もありますが、頭がデカ過ぎて一流ならではの洗練された感じはしませんでした。。。ドラマの撮影ではなさそうだし、番宣絡みのレポートかなんかですかね。 絶好のコンディションの中、スタートしますが、ここは半分観光地で初心者的な方も多いので、最初だけ番長(勢いよく登って直ぐにバテる方)と抜きつ抜かれつを繰り返しながら一切経山へ向かいます。山頂までもう少しというところあたりから雪や氷が溶けた影響で足元がグチュグチュになって来るので、汚れても良いシューズを選びましょう。 山頂に到着すると誰もおらず、魔女の瞳はこの奥か?とドキドキしながら向かうと先客が1名いましたが、想像を絶するの絶景が!!!美しいですね~。吸い込まれますね~。本日の目的を早くもクリアしてしまいましたね~。ここでいいんだよね?とドキドキしながら向かう溜めの部分が最高ですね~。北東側からガスがやって来てたので、後から登って来た方はガス越しだったり、ガス待ちになった方も多かったのではないでしょうか。東吾妻山から降りてきた時には山頂全体がガスで覆われていました。皆さんにも是非一度見ていただきたいと思います。 一旦来た道を戻った後は東吾妻山を目指して、鎌沼を周る木道歩き。なんなんですかこの絶景は!聞いてないですよ~。天空の楽園とはまさにこのこと。失礼ですが、人だらけで、騒がしいC国人もたくさんいる尾瀬とは比較にならない気持ち良さです。もちろんスケールや凄さは尾瀬なんでしょうけど、私にはいくら素晴らしいところでも、静かに楽しめないと無意味だということを悟りました。 そして誰もいなそうな東吾妻山の麓に到着。のっけから火山の石ころと川のように溢れるビチョビチョの藪道に気が滅入ります。正に山の鼻から至仏山に登り始める時のあれです。なんでジャングルクルーズしなきゃいけないんだろ?ずっとこのままの道で気持ち良く登れるところなんてないんだろうな?こんな道歩いても意味ないよな?山頂ガスガスだったし戻ろっかな?と散々辛い道を歩いて来た私でも弱気になりそうになります。がしかし、ここで私が尊敬する塩沼亮潤先生のお言葉が天から降りて来ます。「修行をやり遂げたことに意味はない。修行の過程で何を悟ったかが重要」だと。言い換えれば、どこを登ったという結果ではなく、そこを登る為にどんな鍛錬を積んで来たかという過程、そして、より良い自分になる為PDCAを繰り返し、日々精進することに意味があるという考え方です。こういう面倒な道を歩くことで、仕事でも、家庭でも、社会でも、自分は嫌いでもやらなくてはいけないことってありますよね?そんなことに前向きに取り組める強い心を養えるのではないかと歩みを進めることにしました。ポジティブシンキングというと能天気なあれを思い浮かべる方も多いと思いますが、私はクールなポジティブシンキングと呼んでいるのですが、柔軟な思考を通して何事も前向きに取り組めることが真のポジティブシンキングなのではないのかと考えます。例えば雨の日のトレーニングをいかに楽しめるみたいなことです。 そしてこのような思考をしていると自然と楽しいことが巡って来ます。朝の駐車場で隣だったお姉さんと山頂で出会い、「寒いし、何も見えませんね~」なんて盛り上がって、駐車場までの1時間をご一緒することになりました。山頂では下まで降りたら晴れてるから、ベンチでもあったらランチしましょうなんて言ってましたが、唯一の途中のベンチはおじ様方に占領されており、止む無く駐車場まで戻ることに。車でおにぎりを食べたら、お姉さんに別れを告げ、私はもう一つの目的の吾妻小富士に向かいました。 駐車場の隣にあるので、9割は普段着の観光客です。登山スタイルが若干恥かしいですが、40を超えたおっさんはそんなことを気にしてられません。噴火口のド迫力に圧倒されながら、ぐるっと一周させていただきました。記憶ではそこそこ狭い火口壁のイメージでしたが、切り立った岩場を歩き続けてきた今となっては、そりゃあ観光客でも怖くないわなといった広くて安全なところでした。 浅間山が結構雪降っちゃったので、別の候補探しに翻弄された一週間でしたが、まずは最高の一日になりました。

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