あ〜どこ曲がればいいんだ(笑) 戻る 次へ

金山・猟師岩山・鬼ヶ鼻岩の写真

2021.10.28(木) 11:10

あ〜どこ曲がればいいんだ(笑)

この写真を含む活動日記

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04:33

12.1 km

1369 m

金山・猟師岩山・鬼ヶ鼻岩

脊振山・金山 (佐賀, 福岡)

2021.10.28(木) 日帰り

7時起床、毎度のダラダラ準備&朝食で自宅を出たのは9時半。金山登山口付近の空き地(一応、金山駐車場とGoogleMAPでは表示)に駐車して、10時スタート。 【行動食】 ソフトフラスク(アクエリアスゼロカロリー、400ml×2)、カロリーメイト1pak、アミノバイタルゼリー1pak、顆粒アミノ酸1pak、塩飴タブレット数個、スティック羊羹1pak 【装備】 シューズ(SALOMON、Sense Ride)、ザック(SALOMON、ADV Skin 12)、時計(PROTREK 、WSD-F30)、ヘッドライト(BLACK DIAMOND)、手袋(熊本城マラソン参加賞)、レインウェア、エマージェンシーシート、ファーストエイドキット 登山口から直ぐにトレイルっぽい登りが始まる。枯葉や落ちてる枝、登山道の状態からして、あまり使われてないルートに感じた。30~70cmの道幅に木の根が邪魔をして、中々走れないが1座目の登りはいつものんなもんだとゆっくり進む。 普段なら来た道を戻ってくるけど、鬼ヶ鼻岩折り返しで別ルートで戻ってくる計画にしていた。往路で別ルートとぶつかるはずの分岐が見付からず、少し嫌な予感を抱きながらも無事に金山へ登頂。 そこからは稜線を通って猟師岩山、鬼ヶ鼻岩と進む。稜線に出ると山肌を抜ける風が吹いて1枚長袖を着ていても肌寒さがあった。金山からのルートは走れるところも多く、脊振山から10km以内ということもあって、すれ違う登山者も多かった。 2時間を少し過ぎたころで鬼ヶ鼻岩へ到着。初見の登山ルートを進むのは2時間まで、と言うのが私のルール。少しオーバーしたが、復路は往路の2/3くらいの時間で済むことが多いので、そこまで気にしなかった。 脊振山系縦走はとても危険! 私がトレランを始めた頃に聞いた噂だったが、常に私の頭の片隅にはあった。それをこの後実感することになる。YAMAP上では登山ルートとして表示されていたが、小爪峠を湯ノ野方面に曲がってからは状況が一変する。 直ぐに登山道を見失って、微かに流れる沢に沿ってルート表示されていた。直ぐに引き返せば良かったが、そこは遭難する原因にも挙げられる「どうにかなるだろう」と言う安易な気持ちが背中を押していた。 湿った岩場はスリップするし、浮き石で足を捻りそうになる。案の定、右足を沢に突っ込んでシューズ内に浸水、そのまま下るのを嫌って山側に進むもルートから離れて、普段は踏み入らないような傾斜の登り下りが続く。 不安と緊張の中で水分補給も忘れて、両足は岩や木の枝で小さな傷が増えて行く。これはロストしてる!と自覚しつつも、沢伝いのルート表示だけを頼りに前進する。YAMAPさん、何でこんなルートを登録したかなぁ!と苛立ちながら、選択したのは自分なんだし、只々無駄な独り言が増えていた。 金山方面へ素直に戻っていれば、今頃下山してるだろうな...小爪峠を右折して2時間が経過、走るどころか軽く生死を彷徨った気分で無事に往路の登山道に戻ってきた。 山の中は自然に溢れていて、人の手が極力加えられていないのが醍醐味だと思っていたけど、その道中は必死に人工的な何か...木に巻き付けてあるビニールテープ、岩に積み上げられている石等を必死に探した気がする。 ソロの登山と言う時点で危険をはらんでいるのは承知してるし、平凡な日常とは違う場所に身を置きたいという願望が山に駆り立てるのだと思う。休日家に引き籠もっても1日過ぎるし、それなら今やりたいことをやるべきだという思いから、今月は異常な程の山三昧(笑)とは言え、知る必要があったと思う。 コロナ禍も相まって本当に孤独を感じる中でどこに希望を持てば良いんだろう?私もそんな悩みを抱えている一人であって...急斜面を滑り落ちた時に必死に枝を掴んだ自分に嗚呼まだ生きたいんだな!と実感した。反射的に掴んだだけだろうけど、自分の奥底に眠る本能(本心)なんて極限な環境、咄嗟の反応等でしか見い出せないのかもしれない。 【総括】 とまぁ、「YAMAPのルートを信じて軽く死にかけました」と言う話でした。色々余計なことを語ってるけど、今は生きてるって実感があって良い教訓になったと思う。皆さんも安易にYAMAPの登山ルートを信じず、登山者がよく使う安全なルートを選択しましょう。