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鳳凰三山 (⇔夜叉神峠)の写真

2021.10.23(土) 11:19

この写真を含む活動日記

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25.8 km

2678 m

鳳凰三山 (⇔夜叉神峠)

鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 (山梨, 長野)

2021.10.23(土) 2 DAYS

雪の状況 雪解けが早く1日目と2日目で大きく異なっていた 初日、登ってる時は杖立峠あたりから徐々に登山道周辺で小さな雪の塊を見るようになり、標高2200mあたりから登山道も雪に覆われ始めた。苺平からは本格的な雪道であったが基本的に多いところでも2,3cm程度で軽アイゼンも必要ないレベルだった。稜線も似たような状況で、雪がないようなところもあった。ただし、北側斜面は雪が厚く、観音岳から鳳凰小屋に下る道は吹き溜まりなどで5cm以上積もってそうなところもあった。 一方で2日目は鳳凰小屋から地蔵岳までと稜線以外はかなり雪解けが進んでいた。稜線はところどころ雪がないところもあったが、観音岳の地蔵岳側の斜面はかなり残っていた。また、他の場所でもアイスバーンになっているところもあった。観音岳から薬師岳方面は比較的雪が少なくなっていた。砂払から下は雪がかなり少なくなっていた。 登山道 登山口-夜叉神峠 登山道の幅が広く、ガレ場や木の根を越える場所もない。遊歩道の延長のような状態で、観光客らしき人もちらほらいた。 夜叉神峠-薬師岳小屋 一般的な樹林帯の登山道。道に迷うようなところや危険なところはなかった。樹林帯を歩いている間はザレているところも少なくとても歩きやすい。夜叉神峠を過ぎると景観の良い場所はないが、途中で木々の隙間から白峰三山が見えるところがあった。千頭星山や甘利山方面の分岐を過ぎた直後に苺平の広場に着く。 苺平では辻山を経由するルートと巻くルートが分岐している。巻道はそれまでと同様の明瞭な道だが、辻山を経る経路は道が細く不明瞭だった。歩く人も少ないのか踏み跡も少なく、特に今の時期は落葉や雪で道が隠れて余計に分かりづらかった。夜叉神峠方面と鳳凰三山方面の分岐を越えると三角点があるが、その少し先に景観の良い場所がある。ここからは鳳凰三山や八ヶ岳が見える。 南御室小屋を越えるとすぐに急登があり、ここで夏道と冬道の分岐がある。冬道は直進でひらけた道であるのに対して、冬道は脇に逸れるようなルートになっている。南御室小屋側には分かりやすく位置に標識があったが、鳳凰三山側は脇に標識が立っていたため、別の登山口から縦走して来た人には分かりづらいかも知れない。 ある程度進むと一気に視界が開ける。鳳凰三山だけでなく白峰三山や仙丈ヶ岳、富士山などがよく見える。そこから鳳凰三山らしい砂地と岩場の道を進むと砂払ですぐ目の前には薬師岳小屋も見える。砂払から薬師岳小屋への下りで傾いた岩の上を下るところがある。夏場ならなんとでもない道ではあるが、雪などがあると滑りやすくて少し危険に感じた。 薬師岳小屋-地蔵岳 景色の良い稜線歩き。基本的に不明瞭なところや危険なところはない。薬師岳は地図上では南西部にあるピークが山頂となっており、山頂の標識も南西部のピーク上にあった。ただし、目測では北東部のピークが一番高いように見え、景色も北東部はそれらのピークに一部遮られていた。 次のピークである観音岳は山頂のすぐ脇を登山道が通っているが、山頂に登ることもでき、そこからの景観は素晴らしかった。観音岳から地蔵岳方面への縦走路は一旦大きく標高を落とす。観音岳を抜けた先の坂道では傾斜がかなり急であったが、雪があったため下りは楽に降りれた。観音岳側からの鳳凰小屋方面への分岐は道自体は細く遠目には分かりづらいが、標識がしっかり立っていたため見逃すことはなさそうに思えた。 観音岳から地蔵岳への縦走路上、地蔵岳のすぐ近くに赤抜沢ノ頭というピークがある。ここには山頂の標識などはなかったが、鳳凰小屋のHPには御来光を眺めるポイントとして観音岳と並んでおすすめされており、実際かなり景色が良かった。 地蔵岳のオベリスクは観音岳側と鳳凰小屋側の2ヶ所ある分岐の先にある。山頂の標識自体は観音岳側の分岐のすぐ近くにあり、ここにはお地蔵様が大量に並んでいる。 稜線-鳳凰小屋 (観音岳側) 急な下り坂。それまでの登山道と比べると道が細く歩きづらい。特に、風向きの関係か雪は稜線上より多く積もっており、ところにより滑りやすくなっているところもあった。小屋の直前にハシゴを下るところがあるが、ハシゴの上端が傾いた斜面上につながっており雪が深く積もっていたためにアイゼン類がないと最初の一歩がとても置きづらいと思う。小屋の目の前で沢を渡渉する。源流までの距離はほとんどないはずなため大抵は問題ないと思われるが、大雨の時は渡れるか小屋に確認する必要があるかもしれない。 鳳凰小屋-稜線 (地蔵岳側) 急な上り坂。道は夜でも問題なく歩けるくらいには比較的わかりやすい。序盤は樹林帯の中であるが、地蔵岳が正面に見える辺りから砂地の急登となる。上に上がるに従ってなだらかになるため、これを越えればと思って上がったらまだあったってパターンが何度かあった。