活動データ
タイム
07:23
距離
8.3km
のぼり
973m
くだり
971m
活動詳細
すべて見る「横山」という苗字や地名の語源を調べると、その場所や地域の横(近く)にシンボルとなる山が存在することが、名前の由来となる事が多いようだ。つまり地理的な特徴が関係した名称だと言える。今回は長浜市余呉町の東、木之本町金井原の北に有る横山岳へ行った。😎 滋賀県木之本町から岐阜県揖斐川町坂内に続く国道303号線は、一級河川の高時川の支流である杉野川と並走しながら伊吹山地に延びている。杉野川は木之本町杉野で、綱谷川という支流に分かれると、その水源となる横山岳に向かう。即ち、網谷川のある谷の道を遡り、暫く行くと横山岳の登山口に辿り着く。🏞️ 横山岳の麓には昔、横山神社が有った。一説には神社の名前が山名の由来ではないかという紹介もあるが、招喚された小規模の神社ならいざ知らず、通常は山の名称が神社の名前を決める(白山→白山神社、御嶽→御嶽神社など)ので、この場合は神社の名前が山名の由来と言うのはコジツケな感じがする。 現在の横山神社は、長浜市高月町横山という西野水道の近くで、海抜100メートルの田園風景の広がる平坦な場所にある。平安時代(794年~1192年)の天徳元年(957年)に、木造の本地馬頭観音像を遷座し、現在の場所に移ったのだそうだ。 それにしても、この場所で「横山」を意味するものが何であったか?冒頭の地理的な特徴なのか、はたまた「横山氏」という支配者の名前であったのか、その由来を調べてみたが結局判らなかった。🤔 伊香郡(いかぐん)は、滋賀県は琵琶湖の北部に有った郡で、2010年(平成22年)に高月町、木之本町、余呉町、西浅井町が長浜市に編入されため、現在ではその名前は消滅している。 伊香郡はもともと「いかごぐん」とも呼ばれ、「伊香」は「伊香小江」が変化したもので、現在の余呉湖を意味した地名であったようだ。🦑一方で余呉という地名の由来は琵琶湖との位置関係に影響したと考えられ、淡海(おうみ/琵琶湖のこと)の横(よこ)にある事から余子となり、その後余郷、余戸、余語、与胡、余吾などと表記が時代に応じ変化し、現在に至ったと考えられている。🧐 横山岳は「横山」に山岳を意味する「岳」がくっついている。位置に関係する山名なら「横山」で良い筈だ。岳が付いたのはそれだけ険しいからに外ならず、昔は大きな神社が祀られていたということは、古くから山岳霊場として栄えていたことを意味する。幾つもの滝に彩られた山腹は険しく、修験を志す者には神の宿る霊験あらたかな場所であったのだ。😇 そして横山だが、私は案外「余呉」の地名が関係しているのではないかと考える。裏付けるものは何も無いが、「余呉」の語源の「横(よこ)」を示す「余子」に有る山を「余子山」と呼び、それが修験の地を示す「嶽(たけ)」と合わさり、「余子山嶽」となり「横山岳」へと変化したのではないかと思うが如何か?🍐
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