秋晴れの土曜日、夏前からの続き、今日は前回の隣の堂平山の尾根を下って、中沢から豆口山に登り返す。その後どうするかは気分次第。大棚集落跡を訪れるのも目的の一つ。 いつものように前坂の道は歩きやすい。最後前坂をショートカットして尾根道に上がり、スルギへのコースをたどる。大高沢入山までは結構細かい上下が多い。堂平山の分岐は、スルギへのコースよりむしろ堂平山へのコースの方が本道に見える。すぐに堂平山とのコルの十字路、道標はないが大棚集落跡へは左に下る。道は荒れている。ちょっと下ると、倒れた墓石を見る。左の高みに墓地があるので、あそこから落ちてきたのだろう。杉林の緩斜面で道はわからなくなるが、左下の方に石組みが見える。下っていくと、石組みの上が小広い平地になっていて、竈やトタン板やガラスの破片が残されていた。しばしここで暮らしておられた方に思いをはせる。 コルに戻り、堂平山へ急登しばし、山頂の標識のところから地図を見ながら左の尾根を下る。踏み跡はしっかりしているが、二カ所ぐらい迷い込みそうなところがあるので、地図と赤テープをしっかり見るのがよい。P434を越えて南東に下り、尾根が南に向いて傾斜が急になったあたりから、踏み跡が薄くなった。最後はどこが踏み跡かわからなくなり、適当に下ったら人家の裏に出た。車道を中沢バス停までたどる。 ここから天王山・豆口山の尾根には、いつのまにかYamap地図で道が記載された。しかし取り付きはよくわからない。車道の分岐にある道しるべの左から上がる道、また少し栃屋谷方向に行ったところからも道がある。道しるべの左の道を入ると、すぐに廃屋があったが、その先よく道がわからない。後知恵で考えると、廃屋の手前を右に行って尾根に乗るべきだったのだが、廃屋の前を抜けてうしろの杉林の踏み跡とも何とも言えないのを無理やりたどる。結局杉林の急斜面を無理やり上がることになって、何とか尾根に出たら道があった。 尾根道は最初はまだ急だったが、やがて緩やかな気持ちよい道になる。天王山は道標もなく過ぎて、いきなり桜久保峠の切通に出た。天王山からくると尾根道は切通の左に下って、右に切通を抜けて林道が分岐するところから左に尾根に戻ることになる。ここからは少し傾斜が増えて、やがて豆口山東のピークを左に曲がれば豆口山はすぐだった。右に尾根道を下り、最後は左に急斜面を下って豆口峠に下る。ここまで来れば人も多いかと思ったが、誰もいなかった。 子の権現への縦走路には入らず、廃れかけた豆口峠越えを右に下る。往時の権現参りはこのルートをたどったのだそうだ。峠道は荒れていたが迷うところはなく、やがて舗装路に下った。やはりここまできたら子の権現にお参りすることにして、少し右に下り、並沢から子の権現へ登る車道をたどる。車道とは思えない急登に喘ぎつつ、権現の山門の前に出た。ハイキング日和なのに、権現様の境内は閑散としている。朝の西武線は結構混んでいたのだが、皆さん何処へ行ったのでしょう。 さて、どこを下ろう。吉田山への縦走も心惹かれるが、いささか疲れたのでそれは次にして、車道歩きが一番少なそうな小床口へ下ることにした。よく踏まれた歩きやすい道で、西吾野駅まで1時間ほどで下ってしまった。最後の駅までの登りがつらかった。
四本松(板屋ノ頭)
堂平山分岐。ここが堂平山であるかのような道標だが違う。スルギへの縦走路は右に曲がるのだけど、間違える人がいそう
大棚集落跡。石組が残っている
この平地に集落があった
竈門が残っている
堂平山山頂。中沢への下りは左に曲がる
ここから左の道を辿ると廃屋に出るが、登山道ではないので注意
気持ちの良い尾根道
林道が切り通しになった桜久保峠。天王山から来たら、右に切り通しを抜けると山道の取り付きがある
豆口山頂
子の権現の大わらじ
今日はスカイツリーが見えた(画面左端)