荒々しさもある 戻る 次へ

仙丈ヶ岳の写真

2021.10.16(土) 10:23

荒々しさもある

この写真を含む活動日記

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10.6 km

1288 m

仙丈ヶ岳

仙丈ヶ岳・伊那荒倉岳 (長野, 山梨)

2021.10.16(土) 日帰り

南アルプス山行二日目。北沢峠のベースキャンプからスタートです。 前日に甲斐駒に登ったので、この日は仙丈ヶ岳です。前日の疲れもありスタートは遅めの六時半頃に。この日も天気はよく登山日よりでした。 二号目登山口から入山し、ゆっくりと登っていきます。登山道の整備状態は非常に良く、軽い足取りでいけました。 大滝の頭で一休憩をいれ、さらに登っていくと開けてきたので振り返ると甲斐駒が岳が勇姿を見せてくれました。甲斐駒に見送られながらもくもくと登っていくと小仙丈ヶ岳が見えてきました。 しかし厚そうな雲が稜線にかかり、南側から吹いてくる強く風寒い風もあり、コンディションはよくありません。 天気の崩れが予想より早かったようで、がっかりしながらも、ウインドブレーカーやニット帽を着用し、寒さに備えました。 小仙丈ヶ岳までの稜線はなだらかで危険個所はありません。山頂に着きましたが、まったく眺望がありませんでした。 がっかりしながら仙丈ヶ岳方面に降りていきます。途中一カ所だけ岩場がありましたが、難易度は高くないので楽々降りられます。 仙丈小屋分岐で、小屋で休憩しながら天候の回復を待てないかと思い、小屋に行くことにしました。相変わらず何も見えませんが、小屋の発電機と思われる音が聞こえてきたので、開いてはいそうです。 小屋に着いたところ、小屋番さんに会ったのでコーヒーか何か飲めるか聞いたところ昨日が最終営業日で小屋仕舞いをしているということで、休憩はできませんでしたが、稜線の風が強いので、下山時には藪沢から降りるルートを教えて頂きました。(冬季閉鎖のロープは張ってありましたが、この日時点ではまだ凍っていないので自己責任で降りられますということでした) 小屋番さんにお礼を言って、小屋を後にして山頂を目指します。途中、グエーという鳴き声がするのであたりを見回すと、雷鳥が五羽いました。立山で見て以来なので嬉しい出会いでした。 そのあと稜線にでて再び山頂を目指しますが、ガスガスで視界は良くありませんでした。ほどなく山頂に到着。山頂標をみたり、あたりを観察していると、日本百名山に書いてあった、明治の登山家が発見したと記した由縁のある石仏を見つけました。石仏を観察していると、あたりが少しずつ明るくなってきました。 急に視程が広がってきたので、これは一瞬晴れるのではないかと風上の方を見ると、大仙丈ヶ岳の稜線がだんだんとはっきりし始めて、ついにその姿を現しました。視界にすばらしい景色が広がります。あたりにいた人たちの歓声がこだまし、みな喜んで写真撮影をして思い思いの時間を過ごしていました。 南アルプスの女王と言われる由縁の綺麗な山容と、大カールを見せてくれたことに感謝しつつ、下山を開始します。魚眼レンズに交換して写真を撮ったりしながらゆっくりと降りていきます。小屋の下から再び写真を撮ろうとしたあたりであたりは再びガスに包まれてしまいました。 ほんの十数分だけでしたがとても印象に残る景色でした。 その後、藪沢新道を使って下山をしていきます。沢沿いをアップダウンしつつ降りてゆく道ですが、足場の悪いガレ場あり、渡渉あり、滝ありとなかなか面白いコースです。 その後の道は沢から別れ、藪沢大滝の上をかすめて樹林帯をゆったりと標高を落としつつ、大平山荘方面へ向かっておりていきます。景色も落ち着いていて楽しい道でした。大平山荘から先は林道の巻き道を通ってショートカットし、再び林道に出て北沢峠を越えてテント場に戻りました。 この日も宿泊予定だったので、のんびりとビールを飲みながら昼ご飯の鍋を食べてゆったりと過ごしました。 翌日は雨がふっていましたが、八時頃に一時的に小康状態になったのでそこでテントを撤収し、バス停へ移動。始発のバスで下山しました。 その後、仙流荘で風呂に入って、諏訪のからあげセンターで昼食をとり、諏訪のmont-bellに寄り、山梨の市川三郷町のみたまの湯に入ってのんびりと過ごしました。 帰りは清里を経由して八千穂高原ICまで行き、そこから高速道路に乗って、安達太良SAまでノンストップで走り抜け、給油休憩したあとは深夜割引になるように速度を調整し、12:04に仙台南ICを抜けて帰宅しました。 初めての南アルプス、しかも二泊三日のテント泊でしたがとても楽しい山行でした。ご同行頂いた、Kさん、Tさんありがとうございました。また行きましょう。