針ノ木サーキットをやろうやろうと思いながら今年も北アルプスシーズンが終わろうとしていた。 針ノ木サーキットは扇沢を起点として針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳を縦走して種池山荘から柏原新道で扇沢に戻る周回コース。 これに蓮華岳と爺ヶ岳を加えて雪が降る前のひと勝負を打ってきた。 今回は写真のキャプションに細かく書かせていただいたのでお時間許せばご覧ください。 北アルプス、今年も感動をありがとう❗️
駐車場にAM3時過ぎに着。余裕で停められた。紅葉も終盤で雪を待つばかりの針ノ木に魅力を感じないのか?はたまた風速20mの暴風予報を警戒してか?
モルゲンを堪能するためのヘッデン歩きも最近は苦にならなくなった。 渡渉箇所で少し迷うがあとは問題なし。 予想より早く空が白み始めた。間に合うか?
針ノ木雪渓に到達。さすがにこの時期に雪渓はほとんど残ってない。 さあいつでもモルゲン来ていいぜ!
キターッ‼️ 涙こそ出なかったが大きな声は出てしまった。 何という美しさ。 地球に生まれてよかったー❗️ (なぜか全体的に織田裕二風)
木も少なくて、角度的にも文句なくて期待はしていたがまさかこれほどとは。 しばし足を止めて太陽と地球が織りなす天体ショーを堪能した
天体ショーは僅か5分ほどで終了。 何事もなかったかのように普通のいい天気の朝が来た。 あの刹那のために暗闇をせっせと登るのは悪くない
針ノ木峠到着。 天気予報通り爆風だが、歩けないほどではない。
まずは周回ルートとは反対向きの蓮華岳に行ってみよう
東側は今日も雲海。こちらの景色も楽しみだ
たおやか過ぎる稜線を1人ぼっちで歩く
ウォー‼️ 本日絶叫2回目 左に富士山と、右は白峰三山かな?
蓮華岳山頂は雲海に突き出た舳先の如く
蓮華岳2799m 登頂
奇跡のような絶景続きで満足気なボク。 風が強くて実は4回くらい撮り直した。ナルシストって言わないで笑
さあたおやか過ぎる稜線を針ノ木方面に戻ろう。 針ノ木サーキットから蓮華岳は外れてるけど、絶対行った方がいい山だと思う
右端は爺ヶ岳。爺ヶ岳も針ノ木サーキットからは外れているが、自分の弱さを克服するためにあそこまで追加で行きたい。 その向こうに見える鹿島槍は夕方に天気が崩れるので今日はムリ
針ノ木岳が見えてきた。 ボクの足だけ異常に伸びてる。ひと跨ぎで向こう側に行きたいぜ
針ノ木小屋目掛けて一旦ガツーンと下って針ノ木岳へ登る
針ノ木小屋にて。 遥か遠方に左から野口五郎、水晶、赤牛がほぼ等間隔で並んでる。この夏に何度もシミュレーションした大好きな山たち。 こりゃ遠いわさ。並の旅人は途中で力尽きるわ
さあ針ノ木岳へ登ろう。 トラバースを進んで稜線へ登る。結構しんどい
針ノ木岳2821mに登頂! ここも360度北アルプスを堪能できるよき山だ。 写真はやっぱり野口五郎、水晶方面をバックに
北側を見渡すと本日歩く針ノ木サーキットを形成する山々の皆さん。 遠目たおやか歩いてゴツゴツのたおやかあるあるはほぼ確定
西には黒部湖。 日本昔ばなしのオープニングの竜が飛んでいた
次のスバリ岳に向けて、ゴツゴツ稜線をかなり下まで下りてまた登る
スバリ岳は厳ついなぁ
振り返って針ノ木岳。 今まであまり意識したことなかったけど実にいい山だ
スバリ岳2752mに登頂! 西側はずっと黒部湖が並走。 その向こうの立山、剱岳は雲の中でまだ見えず
さあ次は赤沢岳。 ここの稜線が遠目には一番たおやかかな
たおやかの途中で振り返って針ノ木とスバリ岳方面を望む。西側斜面の木々の葉は完全に落葉していた
赤沢岳山頂が迫ってくる。ゴツゴツだ
赤沢岳2678mに登頂! 西は相変わらず雲の中
黒部湖には小舟が走っていた
次の鳴沢岳を望む。 もはやたおやかでもない。 この辺りで突然轟音が鳴り響いた。ジェット機のエンジン音のようだが上空を見ても機影は見えない。 ふと黒部湖の方を見ると下の方をF15が4機ほど飛んでいた。F15の訓練シーンなんて初めて見たが、こんな狭い谷でやるの?と驚いた。 飛行機が速すぎで写真はもちろん無し
鳴沢岳2641mに登頂! 徐々に標高は下がってきて、アップダウン度合いも弱まってきた
歩いてきた稜線を振り返る。 突然雲が湧くも、強風で吹き飛ばされて概して天気はよかった
えーと、次の山はなんだっけ?
西側の雲が晴れた! 岩と雪の殿堂、試練と憧れ剱岳でござい。 すごい迫力。この夏にあの頂に立てたことが信じられない
岩小屋沢岳に登頂。 山の名前を覚えない自信がある
さあ、サザエさんのエンディングの家のような種池山荘が見えてきましたよ。 あそこで柏原新道を降りるか、その向こうの爺ヶ岳へ登るか。双耳峰の爺ヶ岳も結構ぱっかり分かれてるんですねぇ
種池山荘の手前に小さな池があった。 これが種池なのか?
見えてからが遠かった種池山荘に到着。 既に9時間歩いてへとへとだが、天気もいいし爺ヶ岳行っときますか
天気が良すぎて雷鳥さんはいなかった。 去年初めてこの山を登った時はガスガスで訳が分からなかったが綺麗な形をした山だ
爺ヶ岳南峰に登頂! 背後は剱岳とさせていただいた
南峰から爺ヶ岳中峰は一旦下りてまた登り返すことになる。もうヘトヘトで行きたくないが、自分の弱さを克服する機会かと意を決して中峰へ向かった
時間にして10分ほどで中峰2669mに登頂! 北側には鹿島槍が見える。 自分の弱さを克服するために鹿島槍行くか?なんて気持ちは1mmたりとも湧いてこなかった
中峰山頂から今日歩いてきた針ノ木サーキットを俯瞰して眺めた。感無量
爺ヶ岳から降り始めたら鹿島槍の雲が晴れた。 強くなってまた来るよ〜
柏原新道を無心に下りてゲザーン!w 長く楽しく、大満足な山行だった。 ありがとうございました